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【白猫TCG】10弾デッキ考察:青編「酒場ノア」


■はじめに


ブースターパック第10弾が発売し、
各所でサブマリンフェスタが開催されています。

私も数回参加させていただきましたが、
青が流行っている印象を受けます。

そんな中、新カード≪酒場≫を採用した
青デッキが完成したので紹介したいと思います。

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Lv.1 7枚
≪ヘレナ≫×3
≪キャトラ≫×3
≪茶熊キャトラ≫×1

Lv.2 8枚
≪キャロ≫×3
≪ユーリエ≫×3
≪ユッカ≫×1
≪アヤメ≫×1

Lv.3 11枚
≪覚醒キャロ≫×3
≪覚醒ユーリエ≫×3
≪ノア≫×3
≪ノエル≫×2

Lv.4 6枚
≪覚醒ノア≫×2
≪オリアンヌ≫×2
≪ちびノア≫×1
≪WEノエル≫×1

モンスター 8枚
≪ギガントシザーズ≫×3
≪チェスナイト≫×3
≪バフォメット≫×2

タウン 10枚
≪青ソウル発掘場≫×4
≪斧術研究所≫×3
≪酒場≫×3


■テトラへの懐疑


まさか、9弾青の記事で大絶賛していた≪BTLテトラ≫が
早速お役御免になるとは思っていませんでした。

≪BTLテトラ≫は確かにハイパワーなカードですが、
職業サーチ互換でサーチできないことが足を引っ張り、
どうしても序盤で揃いにくいことがあります。

※職業サーチ互換…≪覚醒ヨシュア≫など

覚醒前ならまだしも覚醒後はほとんど使い道がなく、
覚醒前が手札に加わるまで眠れる獅子と化します。

青デッキにドラゴンライダーを複数採用し、
≪酒場≫の効果によって≪BTLテトラ≫を
サーチしようとするデッキが多く見受けられますが、
今回はそこに一石を投じたいと思います。

もちろん私も≪酒場≫が公開された際、
揃えばそのままゲームエンド級のパワーをもつ
≪BTLテトラ≫をサーチすることを考えましたが、
試してみるとそこまで揃うわけではなく、
せっかく≪酒場≫を採用している恩恵を
あまり感じることができませんでした。

現状、デッキの根幹を成せるほど
強力なドラゴンライダーは≪BTLテトラ≫しか存在しません。

よく採用されるのが≪セルジュ≫ですが、
赤相手以外にはバニラ同然であり、
採用すれば採用するほどデッキパワーが下がります。

(ちなみに私は採用するなら2/2である≪ちびネモ≫をオススメします。
1/3である≪セルジュ≫は相手の3/2の攻撃を許してしまい、
一度ダメージレースで不利になると大型で横に並べにくい青にとって
再び巻き返すことが困難であるためです。)

そして、そこまでしても≪酒場≫が建設されたタイミングで
ドラゴンライダーが手札になければ意味がありません。

もちろん≪酒場≫のサポートがないよりは、
あったほうが覚醒前後が揃いやすくなると思います。

しかし、このゲームは≪BTLテトラ≫を
揃えることが勝利条件ではありません。
デッキのリソースを≪BTLテトラ≫を揃えることに大幅に割き、
初撃でダメージトリガー2枚で撤退した日には目も当てられません。

■酒場とは何か

≪酒場≫は非常に可能性に満ち溢れたカードだと思いました。
なぜなら今までサーチできなかった職業を含め、
全ての「職業をもつキャラ」がサーチ可能となったためです。

≪酒場≫が公開されてから
インスピレーションが留まるところを知らず、
3日ほどで10個以上のデッキを考えてしまったほどでした。

しかし、実際に使ってみると
そこまで上手くはいきませんでした。
タウンデッキというランダム要素であり、
また職業サーチ互換でサーチできないということは
≪酒場≫によってサーチしたい職業のキャラを
自分で素引きするしかありません。

そこで職業サーチ互換をデッキから完全に抜いてしまい、
≪酒場≫でサーチしたい職業のキャラだけで固めることも考えましたが、
デッキとして成立するほどキャラが豊富なわけもなく、
職業サーチ互換を抜いたことによる手札補完ギミックの消失という
デメリットが大きすぎると感じました。

それもそのはず、
クロスセイバーやドラゴンライダーなどは
アプリゲーム内で後から実装された職業であり、
キャラの総数がそもそも少ないためです。

そこで行き着いたのは、≪酒場≫は
「職業サーチ互換がない職業のキャラをサーチするカードではない」
ということです。

白猫TCGをプレイしていて、
相手だけが≪覚醒エリオット≫を引けていて
自分は≪覚醒ヨシュア≫を引けず、
デッキが回らずに敗北した経験はないでしょうか。

≪酒場≫はそういった「引きの差」に対して保険をかけてくれます。

今回の青デッキは、デッキ内のキャラが斧キャラでほぼ統一されています。
そうすると≪酒場≫さえ建設されれば
いつでも≪覚醒キャロ≫を手札に加えることができます。

また、≪キャロ≫と≪覚醒キャロ≫が揃いやすくなるということは
早ければ2ターン目から攻撃を開始することができます。
≪覚醒キャロ≫が撤退しにくいことを活かし、
ガンガン攻めて後半の≪ノア≫に繋げたいところです。

≪酒場≫は「職業サーチ互換をサーチするカード」だったのです。


■酒場の魅力


デッキ内の職業を固めるメリットは
≪酒場≫を「いつ捲れても強いカード」にできることです。
職業がバラバラだとサーチしたいカードが少なくなってしまい、
2枚目以降の強さがあまり感じられませんでした。

しかし、この青デッキのように斧キャラで固めていれば、
序盤は動き出すために≪覚醒キャロ≫を加えて
中盤は相手を崩すために≪覚醒ユーリエ≫を加え、
終盤は詰めるために≪覚醒ノア≫を加えることができます。

このように、その状況に応じて必要な
手札に足りないカードを加えることができます。
斧キャラであれば誰を引いていてもいいので
高確率で≪酒場≫を活かせることでしょう。

また、もうひとつの≪酒場≫のメリットは
あらかじめキャラを捨て山に置けることです。

それは、せっかく採用した≪ギガントシザーズ≫を
相手の1回目の攻撃で不発にさせないことに繋がります。

例え必要のない斧キャラであったとしても、
今度は2枚目の≪酒場≫が建設された際の
コストにすることができます。

≪酒場≫を採用すると≪宿屋≫を採用しづらく、
したがって回収トリガーを採用したいため
これは嬉しいシナジーです。


■青で成立した理由


しかし、10弾で登場したカードが≪酒場≫のみであれば、
私も≪酒場≫で≪BTLテトラ≫を加えていたことでしょう。
この青デッキには彼女の存在が不可欠でした。

それこそが10弾で登場した≪ユーリエ≫です。

自分の捨て山をゲームから取り除いて使う新しい効果を持っています。
9弾以前の状態では、
デッキに採用できるレベルの青斧キャラはごく僅かでした。

それこそが今まで紹介した青デッキに、
ステータスを優先して≪覚醒ルル≫が採用されていた理由です。
ところが救世主≪ユーリエ≫によって
今まで足りなかった斧キャラの枚数が補われました。

性能に関しては後述しますが、
前回の10弾評価記事で称えたとおり
使ってみるとやはり強かったです。

また、このカードの存在により
≪BTLテトラ≫を採用した青相手にも引けを取りません。
青ミラーの際は相手の≪BTLテトラ≫を
ロックしてあげることで相手の悲鳴を聞けると思います。

そうして今回の斧を軸とした青デッキが完成しました。


■各カードの解説


◇≪ヘレナ≫×3
Lv.3覚醒キャラを2種類採用しているため、
手札にある覚醒キャラによってLv.2を選択できる点が優秀です。

ただし、最初は≪覚醒ユーリエ≫がある場合でも
≪キャロ≫を加えるべきだと思います。
序盤は≪覚醒ユーリエ≫の能力は使えず、
≪覚醒キャロ≫にアクセスしたほうが攻め手を確保できるためです。

また、相手が青や橙などの場合は≪アヤメ≫が生き残りやすいため
相手の色を見て≪アヤメ≫をサーチできる点も優秀です。


◇≪キャトラ≫×3
≪ノア≫のコストが重いため大振りになりやすく、
隙をつかれると痛いので防御札は多めに採用したいところです。

手札に来てしまった場合でも
登場時にカードを引けることで斧キャラに変換しやすく、
デッキの動きを阻害しない点も魅力です。


◇≪茶熊キャトラ≫×1
引いてしまうと弱いので少なめの採用です。
コストの重い青にとってはLv.2の登場コストを1下げ、
タウン加速のような役割をすることもできます。


◇≪キャロ≫×3、≪覚醒キャロ≫×3
デッキのエンジンです。
デッキ内のキャラがほぼ斧キャラで統一されているため
ほとんどのカードをサーチすることができます。
状況に応じて手札に足りないカードをサーチしましょう。

赤が山札への直接ダメージギミックを多く採用しているため、
4ダメージトリガーが採用されにくいことも追い風です。


◇≪ユーリエ≫×3
効果を活かすコツは、
こちらの攻撃が終わった後に登場させることです。

3ダメージトリガーで撤退してしまうのを避けたり、
せっかく疑似感電状態にした相手キャラが覚醒してしまい
≪ユーリエ≫の効果が無駄になってしまうのを避けるためです。

イメージとしては≪ユーリエ≫の効果を使ってターン終了、
次の自分のターンに効果を使ってから攻撃を開始することで、
ダメージトリガーのリスクを回避しながら
1枚の≪ユーリエ≫を2回活用することができます。


◇≪覚醒ユーリエ≫×3
ノーコストで使えるチェスナイトを内蔵しています。
また、ルーン条件を満たせずとも3コストで場に出すことができ、
≪オリアンヌ≫や≪WEノエル≫などの
アタッカーの安定した着地に繋げることができます。


◇≪ユッカ≫×1
今では入手困難となってしまいましたが、
オンリーワンの性能をもつキャラです。
2コストで登場できるLv.2青斧キャラは
≪ユーリエ≫と≪ユッカ≫しかいません。

≪覚醒キャロ≫・≪覚醒ユーリエ≫が生き残りやすいため、
≪ノア≫を着地させるために
キャロでもなくユーリエでもないLv.2青斧キャラがどうしても必要でした。


◇≪アヤメ≫×1
青や橙相手には序盤で≪ヘレナ≫からサーチし、
それ以外の相手には≪ギガントシザーズ≫で加えておき、
最後の詰めで≪ノア≫を1コスト軽く登場させるために使います。


◇≪ノア≫×3
コストは重めですが職業サーチに対応するエースアタッカー。
今回は相棒の≪覚醒キャロ≫が採用されているので
活躍できる機会は増えると思います。


◇≪覚醒ノア≫×2
覚醒を複数採用することは、
覚醒前が攻撃した後の隙を埋めることにも繋がります。
せっかく斧キャラで固まっていてサーチできる機会が多いので
≪ノア≫に支払ったコストを最大限に活かすためにも複数採用しました。


◇≪ノエル≫×2
紫やソアラデッキに対して有効なキャラです。
こういったメタカードは刺さらない相手に対して
激弱カードになってしまいがちです。

しかし今回は≪酒場≫を採用しているため、
相手のデッキを見て≪ノエル≫を場に出す必要がなければ
≪覚醒キャロ≫などの有効なキャラに変換できます。
複数採用しておいても損はないと思います。


◇≪ちびノア≫×1
ひとつ注意したほうが良いのは、
Lv.3以下のキャラに同名キャラが多いことです。

そのため今回の≪ちびノア≫は
「キャラチェンジによる名前の上書き」が主な役割です。
4コストで素出ししてしまうと、
そのあと後悔する瞬間が訪れることがあるため慎重に場に出しましょう。


◇≪オリアンヌ≫×2
殴ってよし守ってよしの青最強カードです。
斧キャラではありませんが
使い勝手のいい強力なキャラであるため採用しました。

≪ノア≫や≪WEノエル≫と違いチェンジコストが軽いため、
相手が防御しにくいタイミングを狙ってガンガン攻めるのがコツです。

多少無理してでも山札を削っておけば、
あとでノアちゃんがなんとかしてくれます。
ノアちゃんを信じろ。


◇≪WEノエル≫×1
≪ノア≫以外の突破もち斧アタッカーです。
≪ノア≫よりもコストが軽く、
サイズが逆転しているため場もちの良さがあります。
ルーン条件はあまり気にせずに登場させて良いと思います。


◇≪ギガントシザーズ≫×3
≪酒場≫の都合上≪宿屋≫が採用できないため回収トリガーを採用しました。
手札から使用した効果も強力であり、青回収トリガー随一の性能です。


◇≪チェスナイト≫×3、≪バフォメット≫×2
それぞれの枚数は一長一短でしたが、
最近は赤が山札への直接ダメージギミックを多く採用しているため、
≪チェスナイト≫に軍配が上がります。

ただ、≪バフォメット≫と≪ジャンプ太郎≫を比較すると
手札から使用した際の効果に雲泥の差があるため
≪バフォメット≫が優先されました。


◇≪酒場≫×3
≪酒場≫を採用するなら3枚だと思います。
よほど強力なキャラが集合している職業があれば話は別ですが、
現状そんな職業はありません。
強力なキャラを採用していけば自然と職業がバラつくはずです。

職業を固めてデッキを組んだとしても、
数枚だけ採用しては≪酒場≫がいつ建設されるか分からず、
職業を固めたせいで採用できなかったキャラや、
≪宿屋≫や≪怪談パーティ会場≫を採用しないことのほうが大きな損失です。

そのため≪酒場≫の性能を最大限に引き出すには
デッキに採用するキャラを1つの職業に絞り、
3枚採用するのが一番なのではないかと考えました。


いかがでしたでしょうか。

ふとデッキのカードを見ると半分以上が
ブースター第1弾のカードであることに気づきました。
2年半経っても現役とは恐るべし第1弾のカードたち…

ところで、サブマリンフェスタが終わった後の
イベント情報なども早く公開されてほしいですね。
先が見えていたほうがモチベーションも上がると思います。

アプリゲームのほうでは人気イベント
「茶熊学園」が始まろうとしているため、
それに合わせてTCGでもイベントがあるかも……?

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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