紫

【白猫TCG】9弾デッキ考察:紫編「斧コントロール」

黄、青と続き、3色目は紫です。

9弾デッキ考察:黄編「御旗イエロー」はコチラ
9弾デッキ考察:青編「斧槍ダブルサーチ」はコチラ
9弾デッキ考察:緑編「超進化緑」はコチラ
9弾デッキ考察:赤編「ミレイユシステム」はコチラ
9弾デッキ考察:橙編「イオリバウンス」はコチラ

カラーマイスター紫の大会が開催された際に
ヴィルフリートがサーチできるようになったら
えらいことになるな…と思っていたら、
本当にできるようになってしまいました。


それも4/3組です。
私がデッキを作るときには、
この4/3と3/4の攻撃力1の差を非常に重要視しています。
4/3のキャラは攻撃力のほうが高いため、
4/4や5/4といった格上のキャラに一方的に倒されません。

この「格下との交換を嫌って相手に攻撃させないこと」が
自分の山札を守ることに繋がり、勝てるチャンスが増えます。

また、最近では注目したい紫斧キャラが2種類増えました。


■紫期待の新人


まずは≪選挙シャルロット≫です。

バニラステータスに能力が付与されると
今までオマケ程度の能力しか持っていませんでしたが、
このキャラは能力が主体であり
ステータスがオマケのようなものです。

今までであれば「5/2/4 4/5」か、
「4/1/4 4/3」であったことでしょう。
それくらい強力で汎用的な能力を持っています。

斧キャラであるため、
≪KCオスクロル≫からサーチでき、
そのままキャラチェンジすることもできます。

また、サーチして相手に見せることで
3ダメージトリガーと合わせて考えると
ほとんどのキャラが撤退するため、
相手の攻撃を抑止することもできます。

紫のこういった能力は
自身のルーンから捨て山に置くというのが常であり
状況に左右されて扱いにくさが目立ちますが、
このキャラは他のキャラのルーンも
捨て山に置けるのが非常に優秀です。


次は≪シェアハウスエレノア≫です。
※長いので以下≪SHエレノア≫

9弾で登場した、手札の入れ替えを行えるキャラです。
こちらもバニラステータスでありながら
強力な能力を持っています。

どんなに練習を積んでも、
どれだけデッキを熟考しても
このゲームは簡単に敗北することがあります。

その一因となるのが、
モンスターやキャトラなどの
トリガーカードの引き過ぎです。
2~3枚なら余裕ですが、それを超えてくると
相手が1枚もトリガーを引いていない場合
圧倒的に不利になります。

今までにもそれをケアしてくれるカードは登場していましたが、
ステータスが低くなかなか扱いにくいものでした。

そこへ、自身のステータスも申し分なく、
ノーコストで使えるという使いやすさ、
低コストで場に出しやすいと
三拍子そろった素晴らしい性能です。


■9弾紫デッキ「斧コン」

画像1


≪ヘレナ≫×3、≪キャトラ≫×3
≪KCオスクロル≫×3、≪テニスカレン≫×3
≪SHエレノア≫×2、≪ちびセツナ≫×1
≪覚醒KCオスクロル≫×3、≪正月キララ≫×1
≪覚醒SHエレノア≫×1、≪バーサスレイン≫×2
≪マフユ≫×2
≪ハロウィンオスクロル≫×2
≪選挙シャルロット≫×1、≪メア≫×1
≪ヴィルフリート≫×2
≪覚醒ヴィルフリート≫×2
≪マンドラゴラ≫×2、≪ふわふわスモーク≫×1
≪ジロリンどぐう≫×3、≪すけーるくん≫×2
≪魔術研究所≫×3、≪怪談パーティ会場≫×3
≪紫ソウル発掘場≫×4


最強の除去性能をもつヴィルフリートを筆頭に、
斧キャラを中心として
相手のキャラへダメージを与える要素を
ふんだんに取り入れました。

それにより相手の場をコントロールしていく「斧コン」です。
それでは詳しい解説をしていきます。


◇≪ヘレナ≫×3
Lv.2に強力なキャラが多く、
選択肢が豊富なため手札の状況により
最善なLv.2を選ぶことができます。
(手札に≪バーサスレイン≫があるなら
 ≪KCオスクロル≫よりも
 ≪テニスカレン≫を優先する、等)

また、ヴィルフリートや≪選挙シャルロット≫など、
ルーンの枚数によって強力になるキャラもいるため
キャラチェンジしていくために
損をしないLv.1はしっかり採用したところです。


◇≪キャトラ≫×3
こちらも防御札でありながら、
損をしないLv.1であるためしっかり採用。
また、Lv.2には≪テニスカレン≫や≪ちびセツナ≫など
出したいタイミングが決まっているキャラも多いため、
Lv.1が場にいることでLv.2を場に出しやすくできるのも魅力です。


◇≪KCオスクロル≫×3、≪覚醒KCオスクロル≫×3
デッキのエンジンです。
ほとんどのキャラが斧であるため、
選択肢が豊富な分、最善を見極めたいところです。

序盤はヴィルフリートを揃えようとするよりも、
単体で機能する≪バーサスレイン≫や
≪選挙シャルロット≫を駆使して
相手キャラの撤退を狙うのがオススメです。


◇≪テニスカレン≫×3
第二のデッキのエンジンです。
このカードはテニスキャラの中でも特殊であり、
キャラを1体選択しない能力であるため
他に味方キャラがいない場合や、
捨て山にカードが無くても使用することができます。

この性質を利用して
「ドローするためのカード」というのがこのキャラの役割です。
また、ついでに他の味方キャラ全員にルーンを付けることができます。

この「ついでに」というのが非常に重要です。

他の紫ルーンを付けるカードというのは、
「ルーンを付けるためにそのカードをプレイする」
というのがほとんどですが、
この≪テニスカレン≫は手札を消費することなく、
デッキを回転させるついでにルーンを付けられます。

紫に革命を起こしたといえるカードだと思います。


◇≪SHエレノア≫×2、≪覚醒SHエレノア≫×1
≪KCオスクロル≫以外の
出しやすくて優秀な紫斧キャラが欲しいと
思っていたところへ、9弾で颯爽と現れ
紫斧コントロールを完成へと導いた救世主です。

≪SHエレノア≫で手札のトリガーを戻した後は、
覚醒して手札の枚数を確保できます。

ただし、ヴィルフリートや
≪ハロウィンオスクロル≫へ繋げるには
Lv.2からキャラチェンジしていったほうが良いため、
≪SHエレノア≫からしかキャラチェンジできない
≪覚醒SHエレノア≫の枚数は控えめです。


◇≪ちびセツナ≫×1
≪選挙シャルロット≫・≪SHエレノア≫と並び、
ここ最近で登場した紫3大ズルいカードの1種です。
三者三様にオーバースペックなパワーカードですが、
なかでもこのキャラの相手への影響力は群を抜きます。

2コストという軽さで登場時2ダメージという規格外の性能は、
たとえ体力4または5のキャラであっても
3ダメージトリガーと合わせて撤退させられるます。
そのためこのキャラが存在するだけで、
紫デッキは相手の攻撃を牽制することができます。

また、防御側だけでなく攻撃側になる時にも同様で、
たとえ格下で一方的に倒せるキャラの攻撃であっても、
このキャラの存在により、
考えなしに防御することは難しいことでしょう。

さらにLv.2であるため、
ステータスが低くともLv.3の足場になることができます。
2枚くらい採用したいところでしたが、
枠の都合と斧キャラでないため1枚となってしまいました。


◇≪正月キララ≫×1
主な役割は≪覚醒ヴィルフリート≫にルーンを付けることです。

ただ、付ける枚数を決めるのは斧キャラのみですが、
ルーンを付ける先のキャラは誰でもよいので
≪ハロウィンオスクロル≫などの補助も
可能なことを覚えておくと良いと思います。

自身が斧キャラであるため≪覚醒KCオスクロル≫でサーチ可能で、
≪覚醒ヴィルフリート≫の横に立てば最低2枚はルーンを付けられます。

一度≪覚醒ヴィルフリート≫を登場させた後は、
その≪覚醒ヴィルフリート≫を大事にしながら
戦っていきたいため、手札に被ってしまった
ヴィルフリートをコストにするのが良いと思います。


◇≪バーサスレイン≫×2
お手軽にダメージを与えられる優秀な斧キャラです。
序盤で相手の体力2のキャラを一発で撤退させられるため、
相手の動きを大きく阻害することができます。

≪テニスカレン≫の上にキャラチェンジできると
手札の損失がないため強力です。
2回能力を使って
相手の体力2のキャラを2体撤退させるもよし、
残しておいて≪ヴィルフリート≫や
≪ハロウィンオスクロル≫の足場とするもよしです。

中盤以降、ダメージを与えても有効なキャラが
相手の場にいない場合でも、
キャラチェンジコストが軽いため
Lv.4に繋げやすい点が非常に優秀です。

※自身の能力で体力が0になる場合でも
 相手のキャラにダメージを与えられます。


◇≪マフユ≫×2
この枠は≪WEヴィシャス≫と100万回入れ替わりながら
最終的に≪マフユ≫に落ち着きました。

どちらも優秀で甲乙つけがたく、難しい問題です。
最終的に≪マフユ≫にした点は3つあります。

1つめは相手キャラを撤退させる度に発動する回復能力です。
これは回復するというより攻撃的な面が強く、
≪ちびセツナ≫≪正月キララ≫≪選挙シャルロット≫など、
優秀ですが枠の都合上1枚しか採用できていないカードを
再利用することができます。

2つめはルーンを付与する能力です。
斧キャラ最強の除去能力をもつ≪覚醒ヴィルフリート≫や、
先ほどの≪バーサスレイン≫、≪選挙シャルロット≫などの
ルーンが必要なキャラの補助をすることができます。

3つめ、これが大きく決定づけました。
4/5というステータスです。
デッキの中を見渡してみると、
そのほとんどがステータスが低かったり、
システムキャラであったりします。

※システムキャラ…場に長く存在するほど有利に働くキャラ。
 例:≪ハロウィンオスクロル≫、≪正月キララ≫等

そうなると、
相手のキャラの攻撃を受けることができる
攻撃力が4あるキャラが
≪覚醒KCオスクロル≫くらいしかいません。

≪マフユ≫もシステムキャラ的な一面をもちますが、
回復能力はオマケ程度に考えているので気になりません。

しかし、≪WEヴィシャス≫を活かすとなると
攻撃力3であるため相手のキャラを
一発で撤退させにくく、
システムキャラとして運用する面が強くなります。

その場合、相手の攻撃を受けるキャラが
いなくなってしまうのです。

以上のようなことから
今回は≪マフユ≫に軍配が上がりました。

ただ、≪WEヴィシャス≫は≪WEヴィシャス≫で
≪バーサスレイン≫との超絶ウルトラスーパーコンボがあったり、
ダメージを与えられるためデッキコンセプトとマッチしていたりと、
≪WEヴィシャス≫にしかない利点もあるのが難しいところです。


◇≪ヴィルフリート≫×2、≪覚醒ヴィルフリート≫×2
どんなに体力のあるキャラでも関係なく撤退させる
強力な除去能力は、まさしく帝王の名に相応しい性能です。

今回のデッキコンセプトでは、
≪ヴィルフリート≫の高火力で押すというよりは
≪覚醒ヴィルフリート≫の除去能力を活かすのが目的です。

そのため不用意にヴィルフリートで攻撃してしまうと
トリガーにより撤退してしまう可能性があるため注意が必要です。


◇≪ハロウィンオスクロル≫×2
これぞ紫だけの特権。

不利な手札を一瞬で有利な手札へ変えられるため、
私は紫を組めば必ずと言ってよいほど採用すると思います。

なぜならモンスターカードは
必ず採用しなければいけないのですから。
敗因となり得るモンスターカードの引き過ぎを
ケアしてくれるなら枠を割くのも安いものです。

ステータスも申し分なく、
最悪ルーン条件を満たせずとも
戦線に参加するという使い方もできます。


◇≪選挙シャルロット≫×1
最初に申し上げた通り破格の性能をもつキャラですが、
≪覚醒KCオスクロル≫によりサーチできるため1枚の採用です。

後述の≪メア≫と状況に応じて選ぶことができます。


◇≪メア≫×1
性能的には≪選挙シャルロット≫に劣るように見えますが、
Lv.2の2/3キャラをルーン2枚で処理できる点では
≪メア≫のほうが勝ります。

序盤は≪メア≫を駆使してLv.2の軽いキャラを撤退させ、
それ以降は他のダメージと合わせながら
≪選挙シャルロット≫で大型を狙うのも手だと思います。

中盤以降は能力を使わずとも、素出ししやすいコストと
高い攻撃力で戦線を維持してくれることでしょう。

名前が違うことにより両者が横に並べるのが魅力で、
どちらか2枚でなくそれぞれ1枚ずつの採用です。


◇≪マンドラゴラ≫×2
≪ノロイギツネ≫と悩ましいところですが、
≪ハロウィンオスクロル≫を視野に入れているため
手札から使用した時の軽さを優先しました。

同じコストの回収トリガーに≪ヒールモス≫がありますが、
相手のトリガーによるダメージは
ある程度プレイングでカバーできるため
相性が良いカードの多いこちらを採用しました。


◇≪ふわふわスモーク≫×1
こちらがキャラを横に並べる戦い方を想定しているため、
相手も自然と横に並べるケースが発生しやすくなります。
そうした場合に有効な全OFFトリガーは
最低1枚欲しいと考えます。

また、手札から使用した時の能力も
詰めのシーンで強力です。

さらに≪ハロウィンオスクロル≫と合わせれば
1コストで≪ビーチタートル≫のような
使い方もできるため優秀です。


◇≪ジロリンどぐう≫×3
もはや言わずもがな、
紫最強のモンスターカードです。

≪マフユ≫と同じく
1枚しか採用できていないキャラを
再利用することができます。


◇≪すけーるくん≫×2
正直このカードが使われる日が来るとは
思っていませんでした。

しかし、≪テニスカレン≫が彼?を救ってくれました。
これだけ簡単にルーンを
付けられるカードがあるなら採用可能です。

むしろ≪ハロウィンオスクロル≫を考えた時に、
≪ジロリンどぐう≫で倒せない範囲のキャラを
このカード1枚で撤退させてくれる点が優秀です。

相手の場によってはダメージを振り分けて
1枚で2体のキャラを撤退させられるのも魅力です。


◇≪怪談パーティ会場≫×3
このデッキでは全てのモンスターカードを
回収することができます。

その昔、まだこのカードが登場していなかった頃に
≪ハロウィンオスクロル≫を主軸としたデッキがありましたが、
当時モンスターカードを回収するのは
主に≪覚醒ハロウィンポン≫の役目でした。

がんばっても3回登場させることは難しかったため、
≪怪談パーティ会場≫で2枚回収できれば当時と同様になります。

つまり、このカードと≪ハロウィンオスクロル≫を入れるだけで
昔のハロオスデッキの根幹部分が実現可能なのです。

ハロウィンポンに割いていた枠や
コストを考えれば飛躍的な進化です。

紫を使う上でこれを利用しない手はありません。


いかがでしたでしょうか。

正直、全6色中で紫の盤面除去能力が高く危険視しています。
今までは除去できるといっても黄色が1点2点飛ぶくらいで、
その代わり<突破>能力をもたないなどでバランスが保たれていました。

しかし、これだけ除去能力の高いカードが
1色に密集してしまうと、
他の色が太刀打ちできなくなってしまいます。
目には目を、ということで紫には紫を、となると、
某赤デッキのような状況になるかもしれません。

カードゲームの世界なんてそんなものですが、
せっかくの白猫なので好きなキャラで戦えるような、
6色すべてに可能性があるゲームであって欲しいと私は思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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