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【白猫TCG】9弾デッキ考察:青編「斧槍ダブルサーチ」

9弾デッキ考察:黄編「御旗イエロー」はコチラ
9弾デッキ考察:紫編「斧コントロール」はコチラ
9弾デッキ考察:緑編「超進化緑」はコチラ
9弾デッキ考察:赤編「ミレイユシステム」はコチラ
9弾デッキ考察:橙編「イオリバウンス」はコチラ

黄色に続き、お次は青です。

青は長らく不遇の時代でした。
高ステータスで豪快なスペックをもつキャラが魅力でしたが、
正直なところ赤や黄色などの、小回りが利きつつ
シャルやティナのハイパワーカードを秘める色には
どうしても及ばなかったのが事実です。


しかしそれも過去の話。
大きな2つの要因により、
青は環境トップと呼べるほどまで登り詰めました。
不遇の時代を生き抜いてきた方々、
さあ今こそ青の時代です。


■名誉冒険家による変化


直接名誉冒険家に指定されたカードはありませんでしたが、
青は(良い意味で)名誉冒険家の影響を大きく受けることになります。
今まで不遇だった原因がゲームスピードの速さです。
さあこれから大型を並べてやるぞという時には
すでに自分の山札が減らされており、
シャルやティナでトドメを刺されていました。


しかし、1枚で高ダメージをたたき出す
≪シャルロット≫と≪覚醒ティナ≫の両者が
名誉冒険家入りしたことでゲームスピードが低下し、
ようやく青のメリットが活かしやすくなりました。

名誉冒険家の思惑としては
ゲームスピードを低下させ、
リーダーカードを使いやすくするもの
であったかもしれませんが、
それにより青は好機を得たというわけです。
今後、リーダーカードを使うデッキが増えれば
さらに青は持ち味を活かせるようになると思います。


■新たなエースの登場


最新弾の9弾で新しいエースが登場しました。
≪覚醒BTLテトラ≫です。
ゲームアプリでも一世を風靡した強キャラでしたが、
白猫TCGでもその強さは健在です。


この≪覚醒BTLテトラ≫の登場が
青をさらなる完成度へと導きます。
まず注目したいのはその能力です。
単体での能力によるキャラへのダメージは
全カード中最大火力であり、
攻撃すればほとんどのキャラを
撤退させることができる性能は
相手からすれば決して無視できるものではありません。


この「無視できない」ということが
青にとっては非常に重要なのです。

白猫TCGでは攻撃したキャラは基本的に防御できないため、
ステータスの高くて<突破>能力をもつキャラの攻撃は
無視すればいいだけです。
そういった攻撃は山札で受けてトリガーやキャトラで凌ぎ、
返しのターンでその攻撃よりも大きなダメージを与えられれば
ダメージレースで勝利することができます。

いくら大きなキャラがいたとしても、
山札が0枚になってしまえば敗北します。
それこそが青という色が抱える、
白猫TCGというゲームとの相性の悪さでもありました。


しかしこの≪覚醒BTLテトラ≫は、
今までのステータスが高いだけのキャラたちとは違い、
キャラの数に影響してくるため
場に残れば残るほど相手を追い詰めます。
そのため一度場に出てしまえば、
相手はこのキャラに対処せざるをえなくなるのです。


次に注目したいのはそのルーン条件の軽さです。
正直ここまでのスペックなら青4つレベルと考えていたら、
まさかの青2つでした。謎です。
白猫TCG七不思議のひとつです。

ここでルーン条件が重いと、
せっかくのLv.2帯を大型の下に敷かないといけなくなってしまい、
低コストで出せる優秀なキャラが少ない青にとっては
非常に大きな損失になってしまいます。

しかしこの≪BTLテトラ≫はLv.3から
キャラチェンジしても能力を使えますし、
余裕があればキャラチェンジせずに登場させて
覚醒しても能力を使うことができます。


「でもいくら優秀でも、
ドラゴンライダーだから職業サーチで
サーチできないんじゃ使いにくいでしょ?
揃ったら強いだけの引きだけカードじゃん。」


お恥ずかしながら私はそう考えていました。
しかしこのBTLテトラは手札に揃える必要がないのです。
Lv.4の≪BTLテトラ≫を引けたら揃わずとも場に出してしまい、
ダメージで覚醒すればよいのです。
≪覚醒BTLテトラ≫に登場時能力はないので特に損はしません。
それどころか手札1枚分お得です。


「でも手札で揃えたら相手のキャラを1体OFFにできるから
その分相手のキャラを倒せるのでは…?」という方。


なぜ≪BTLテトラ≫は覚醒したのでしょうか。
それは相手が攻撃したからです。
攻撃したからにはOFFのキャラがいるため、
そこを狙ってやりましょう。

もちろん攻撃したキャラをキャラチェンジすることにより
ケアされることもありますが、
≪覚醒BTLテトラ≫が相手の手札を余分に使わせていると
考えればそれも気にならないと思います。
手札を余分に使わせたうえで≪バフォメット≫などを
駆使して轢いてやりましょう。


最後に注目したいのはモンスターカードとの相性です。
先ほど、ちらと申し上げましたが、≪覚醒BTLテトラ≫と
≪バフォメット≫などの
相手のキャラをOFFにするカードは非常に相性が良く、
これによりほぼ毎ターン相手のキャラを撤退させることができます。

青のモンスターカード≪チェスナイト≫≪バフォメット≫は
ダメージトリガーでありながら優秀な能力をもっていますが、
それが活きるのは終盤になってからです。
序盤~中盤は特に意味のないカードになってしまいます。

しかし≪覚醒BTLテトラ≫はこの意味のないカードに
意味をもたせることができます。
≪バフォメット≫を≪グレイルジャガー≫に変換してくれるのです。
モンスターカードを引いてしまうことは全デッキ永久の課題であり、
それをカバーしてくれる点も≪覚醒BTLテトラ≫は優秀といえます。


■斧槍ダブルサーチ


以上のようなことから、
BTLテトラを使った青を開発しました。

画像1

≪ヘレナ≫×3、≪キャトラ≫×3
≪キャロ≫×3、≪聖夜ルル≫×3、≪正月ディーン≫×1
≪覚醒キャロ≫×3、≪覚醒聖夜ルル≫×3、
≪ノア≫×1、≪聖夜ウォルター≫×1、≪放課後茶熊ネモ≫×1
≪オリアンヌ≫×2、≪WEノエル≫×1、≪ちびノア≫×1
≪BTLテトラ≫×3、≪覚醒BTLテトラ≫×3
≪ギガントシザーズ≫×2、≪ビーチタートル≫×1
≪チェスナイト≫×3、≪バフォメット≫×2
≪青ソウル発掘場≫×4、≪斧術研究所≫×3
≪怪談パーティ会場≫×3


そうして完成したのがこちらです。

青の欠点としてはLv.4以上のキャラが優秀であり、
Lv.2・Lv.3はなかなか「これだ!」というキャラがいません。
そのため、いかにしてLv.4キャラを活かすための
Lv.3キャラを用意するかに焦点を置きました。

そうした時に、アドバンテージを得ながらLv.3という足場を用意できる
≪覚醒キャロ≫≪覚醒聖夜ルル≫の両方を採用するダブルサーチが
最も効率が良いのではないかという結論に達しました。

≪覚醒キャロ≫≪覚醒聖夜ルル≫の両者は
決してステータスが低いわけでもなく、
それでいて自身をサーチできるため
途切れることなくLv.4の足場を用意することができます。

また、青の課題に感じたのが
3ターン目に強い動きがないことです。
そこで3ターン目に
2種類目のLv.2職業サーチを登場させられれば
どちらの覚醒キャラがダメージで捲れても覚醒でき、
次の動きが明確にしやすくなります。
それもまた青ならではの
ダブルサーチを採用するメリットだと考えます。

それでは詳しい解説に参ります。


◇≪ヘレナ≫×3
手札に来た覚醒キャラに合わせて
≪キャロ≫か≪聖夜ルル≫を選ぶことができます。
初動速度に大きく関わるので3枚必至です。
また、ダメージを受けること≒自分が敗北するターンが早まることなので、
コストが重めである青にとってそれは避けたいところです。
そのため無駄なダメージを受けてしまわないよう、
しっかりとダメージをカットしていくために
出しやすいLv.1キャラを採用しています。


◇≪キャトラ≫×3
≪ヘレナ≫同様、出しやすいLv.1キャラでダメージをカットします。
また、登場時にドローできるため
事故要素になりにくい防御トリガーであり、
やはりこちらも3枚必至です。


◇≪キャロ≫×3、≪覚醒キャロ≫×3
≪ノア≫や≪WEノエル≫といった<突破>能力をもつ
高ステータスキャラを呼ぶことができます。
手札にLv.4がいない場合は≪WEノエル≫をサーチ、
手札にLv.4がいる場合は≪覚醒キャロ≫をサーチするのが基本です。


◇≪聖夜ルル≫×3、≪覚醒聖夜ルル≫×3
青唯一の「2/1/2 3/2」キャラです。
相手の4/3に攻撃させない点が優秀です。
また、こちらはキャロと若干位置づけが異なり、
覚醒後の4/3というステータスを活かして
キャラチェンジせずともそのまま戦線に参加できるのが魅力です。


◇≪正月ディーン≫×1
9弾で登場したドローソースです。
槍キャラであるため≪覚醒聖夜ルル≫で
サーチできることが魅力です。
今回のデッキはLv.2を必要とするキャラが
≪ノア≫1枚のみであるためLv.2の枚数は控えめです。


◇≪ノア≫×1
前回紹介した青デッキは≪ノア≫を主軸として
他のキャラをコストの軽いもので固めるといったものでしたが、
BTLテトラという新しい主役の登場により今回は1枚だけの採用です。
ダブルサーチとLv.2要求がケンカしてしまうためです。

BTLテトラのためにLv.3を用意しやすい構築なため
今回は≪ノア≫よりも≪WEノエル≫のほうが扱いやすく、
サーチの優先度は≪WEノエル≫が優先です。
しかし、強力な攻撃能力は9弾となった今でも健在なため
1枚は採用しておきたい、といったところです。


◇≪聖夜ウォルター≫×1
バースト能力で味方キャラ1体が防御されなくなります。
ターン終了時までなので、
同じキャラが2回攻撃する時も防御されません。
そのため≪オリアンヌ≫と合わせると、
お手軽な≪覚醒ティナ≫のようになり非常に強力です。

また、槍キャラであるため≪覚醒聖夜ルル≫でサーチ可能であり、
場に出すコストが軽いためLv.4の足場としても活躍してくれます。


◇≪放課後茶熊ネモ≫×1
こちらも槍キャラであるため≪覚醒聖夜ルル≫でサーチ可能です。
キャラ1体1体のコストが重いため、
どうしてもキャラの並べ合う速度で負けがちです。
そのためサーチ可能なギガサイ互換を採用しておきたいところです。

また、青ミラーでの相手の先出しテトラの制圧に対して
負けを少しでも勝ちに近づけられたらという思いもあります。

※ギガサイ互換…
8弾で登場した、相手のキャラ数が味方キャラ数より
2体以上多い場合に0コストで出せるキャラたちのことです。
元ネタが気になる方は「ギガサイバー」でggってください。

斧のギガサイ互換もいますが、ステータスの関係(3/5 < 4/4)と
キャロには≪WEノエル≫や≪ノア≫などのアタッカーをサーチするという
使命があるため、こちらを採用しました。


◇≪BTLテトラ≫×3、≪覚醒BTLテトラ≫×3
採用枚数は1~3枚と≪ハルカ≫有り無しを全て試して
最終的に3枚ずつに落ち着きました。
≪ハルカ≫を採用しなかったのは
≪ハルカ≫にかける3コストがもったいないと感じたからです。
少しでも攻撃力の高いキャラを登場させ、
ダメージを防ぐのが第一です。

また、非覚醒を引けていればダメージで覚醒できるため
覚醒だけサーチできてもあまり意味がないと考えました。

◇≪オリアンヌ≫×2
[起動]能力であるため1ターンに1度しか使えませんが、
ターンを跨げばルーンがある限り能力を使うことができます。

その能力はキャラチェンジコスト1&必要ルーン1枚に対して、
最大8ダメージと破格の性能です。
青のモンスターカードは相手のキャラをOFFにできるため、
攻撃が通りやすいのも青ならではの魅力です。

そして何より素晴らしいのは素出しするコストの軽さです。
残念ながら青のカードプールには
素出しコスト3で攻撃力4あるキャラは存在しません。
すると攻撃力4を用意するためには
素出し4コストのキャラを採用しなければなりません。

そこでこの≪オリアンヌ≫が条件に当てはまります。
適度なLv.3が用意できなければ思いきって素出しし
防御要員としても使えるため、
攻めてよし守ってよしの理想的なキャラと言えます。

ただし今回はゲームエンド級の強さをもつ
BTLテトラに枠を持っていかれたので2枚としました。


◇≪WEノエル≫×1
BTLテトラが派手過ぎて見劣りしますが、
このキャラもかなり高性能です。

≪覚醒キャロ≫からサーチでき、
レベルが噛み合うのでスムーズに登場させることができます。
≪覚醒キャロ≫が3/4で撤退しにくいのも嬉しいですね。

ルーン条件を満たせば戦闘によるダメージを受けないため、
相手がダメージトリガーを2枚捲るまで生き残り続けます。
ただし、最近は戦闘以外でダメージを与えてくるキャラが
増えたため過信は禁物です。

そのため、あえて≪WEノエル≫で攻撃せずに
防御要員として立ち塞がり続け、
戦闘以外のダメージで狙われて傷ついたら
≪WEノエル≫での攻撃を開始するという
いやらしい戦術もできます。

一度登場させてしまえば
生き残りやすいキャラのため1枚の採用としましたが、
捨て山に落ちて≪覚醒キャロ≫でサーチできなくなるのが
怖い場合は2枚に増やしてもいいと思います。
私はそのような事態になったら≪ギガントシザーズ≫に
回収を任せるつもりで1枚としました。


◇≪ちびノア≫×1
能力が弱いわけではありませんが、
今回はどちらかといえば素出しして
戦闘要員として使うほうがメインです。
≪オリアンヌ≫のところでもお話ししましたが、
攻撃力4をもつ最低コストの「4/1/4 4/4」であるためです。

そしてこちらは≪オリアンヌ≫と違い
斧キャラであるため≪覚醒キャロ≫でサーチすることができます。
槍キャラに「4/1/4 4/4」がいれば良かったのですが、
残念ながら槍キャラは「4/1/4 3/5」が最大であるため
≪ちびノア≫が選ばれました。


◇≪ギガントシザーズ≫×2
手札に引いてしまった場合でも強力で、
相手のLv.2キャラを撤退させることができます。
序盤に相手のペースを崩すことで有利になれるため
初動で派手な動きが少ない青にとって重宝します。

また、トリガー能力もキャラ回収であるため優秀です。
テトラ・ルル・キャロなど3枚採用のカードが多いため
捨て山から自分で選びながら回収できることで、
名前被りのリスクを減らしてくれます。


◇≪ビーチタートル≫×1
これぞ青色といったカード。
ですがフィニッシャーとしては≪怪談パーティ会場≫が
≪チェスナイト≫や≪バフォメット≫を集めてくれるので
全OFFトリガーという面で採用しています。


◇≪チェスナイト≫×3、≪バフォメット≫×2
青のモンスターカードはダメージトリガーも優秀です。
≪バフォメット≫のほうがコストが軽く
BTLテトラと合わせて使いやすそうな気もしますが、
私は安定取りたがり屋さんなので
単体で機能しやすい≪チェスナイト≫を
優先して採用しました。


◇≪怪談パーティ会場≫×3
≪ビーチタートル≫以外の全てのモンスターが回収でき、
そのどれもが手札から使用した時の能力が優秀なため
青と非常に相性が良いタウンカードです。

BTLテトラを登場させた後は、
≪チェスナイト≫や≪バフォメット≫を
使いまわして相手のキャラをOFFにし制圧しましょう。


いかがでしたでしょうか。

9弾ではルーン条件が軽いわりに超強力なキャラが登場しました。
出して攻撃するだけでゲームが傾くスペックは
爽快で分かりやすく、使いやすいと思います。

特に前回と今回の記事で紹介した
≪覚醒カルロス≫や≪覚醒BTLテトラ≫を主軸としたデッキは、
今使うデッキを迷われている方やカードゲームに慣れない方に
オススメしたい内容です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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