見出し画像

6curryKITCHEN 9月からの営業について

6curryの一平です。

今年2月から休業しておりました6curryKITCHEN恵比寿店の閉店、6curryKITCHEN渋谷店の休業(9月1日〜30日予定)することにいたしました。再開を待ち望んでいたメンバーのみなさん、本当に申し訳ございません。

6curryKITCHEN恵比寿店は、2018年9月にスタートしました。準備期間から考えると丸5年が経ちます。単なる飲食店ではなく、新しい人との出会いやチャレンジがあり、みんなのもう一つの居場所「サードコミュニティ」を作ることに注力してきました。

「EXPERIENCE THE MIX」をテーマに、多様で密度の濃い人と人との交流場所を作ってきました。カレーという敷居が低く、誰からも愛される料理が中心にあることで、年齢、性別、職業、国籍などに縛られることない場が、私自身とても居心地が良い空間でした。振り返ってみると、2000人以上がメンバーになり、毎日いろんなドラマが生まれる場に成長していきました。

手探りだけど、コミュニティ作りの本質と向き合った4年間

未知なるものへのチャレンジは葛藤の日々でした。会員制・招待制である必要があるのか、敷居が高い場になっているんじゃないか、多様な人たちが集まる場とは何なのか、カレー屋で良いのか、毎日イベントが開催されている状態は正解なのか、手探りだけどメンバーと一緒に実験を繰り返しながら、前に進んできました。

恵比寿店立ち上げから1年半、渋谷店立ち上げから4ヶ月後にコロナが始まり、心が折れかけることは何回もありましたが、6curryの価値を再認識することができる貴重な機会と捉えています。

その過程全てが、刺激的で最高のエンターテインメントでした。

目的地から、集合場所、たまに帰る場所へ

一方で、6curryの存在意義を問うことも増えてきました。「居場所」というのは、その時の気持ちやタイミングで「選べる」ことが良い状態だと考えております。私自身、6curryを始める前に出会ったたくさんの地域に「いつでも帰れる」と思える状態はとても幸福度が高いと感じています。

メンバーにとって6curryとは、カレーを食べに行く・出会いに行く場所から、みんなとの待ち合わせ場所になり、たまに帰る場所になっていく。6curryに集合して別のお店に行く、6curryで出会ったメンバー同士で6curryではない場所に遊びに行くことが増えていきます。
最初は6curryに来てほしい気持ちもありましたが、選択肢が増えている状態はむしろ「健全で幸福な状態」だと認識するようになりました。
それは「昔からのメンバーと新しいメンバーでは求めるものが違う」ということにもなります。

コミュニティの健康診断

コミュニティは生き物であり、健康診断を定期的に行わないと、気づいたら手遅れになることもある。6curryは新しいチャレンジに注力するあまり、健康診断を適切に行えなかったことで、昔からのメンバーと新しいメンバーが求めていることの違いに気づきつつも、捉えきれず、対応できていませんでした。

・毎日行きたい場所と、たまに行きたい場所で求めるものが違うこと

・それを一つの場所で両方満たそうとしてしまったこと

・6curryコミュニティは、複数の小さなコミュニティの集合体。ひとつで満足する人もいれば、いくつも所属したい人もいる。私たちは、満足している人にとっても、新しい出会いを提供し続けてきました(良い悪いの判断はまだ分かりません)

・コアなメンバーが退会することは、社員が退職するくらいの影響力がある人もいます。「メンバーとみんなで作る」ことを大切にしてきましたが、メンバーに頼り過ぎたことで1人のメンバーの退会が大きな影響になることに、対応しきれていなかった。

繰り返しになりますが、コミュニティは生き物です。人間と一緒で、積み重ねてきたコミュニティの性格は、ちょっとの改善ではいきなり変わることはありません。上記に挙げたような課題を解決するには、「それまでと同じ時間がかかる、もしくは根本から見直さないと解決できない」というのが今現在の気づきです。

その結果が、恵比寿店の閉店という判断に繋がってしまいました。

育休によるチャレンジの小休止

閉店や休業をせずに、これまで同様に120%の力を発揮しながら、メンバーのみんなと一緒に実験をするということも考えました。
ただ、私自身の第一子が生まれるライフイベントが目の前に迫っているということもあり、私のわがままを通させてもらうことになりました。

6curryのビジョンは私のビジョンです。一心同体であり、全てが連動しています。そして、連動し過ぎたことが閉店、休業に繋がっていることも原因の一つと認識しております。

休業させていただく1ヶ月間、新しい生命と向き合いながら、6curryという生命の今後についてもゆっくり考えさせてください。

最後に、これまで6curryKITCHEN恵比寿店を一緒に盛り上げ、楽しんでくれたみなさん、6curryを代表して心より感謝いたします。また、恵比寿店の再開を待ち望んでいたメンバーのみなさん、本当に申し訳ありませんでした。

別の形でまたMIXできる日が来ることを心より願っております。

※会員権の扱いについてはメンバー限定でメール・SNSでお知らせしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?