布団に潜り込んだ朝10時。
不潔とわかっていながらもシャワーは後回し、瞼を閉じたい欲求が勝った。
長い1日を振り返り、気付いたら眠っていた。

目が覚めて、部屋を眺める。白い。
前日に拗らせた目線より上にあるもの全ていらない病。
鏡やレトロなポストカード、好きで飾っていた海外のチョコレートの空き箱、全て捨てた。

今度は低い位置に物が集まりすぎているように見えだす。
バランスなんだなーと一瞬思った。
が、満足できなくて目線より下の物を捨て始め、次に手が伸びたのはクローゼット。
昔は洋服が好きでよく買っていたけど、今はあまり興味がない。
90リットルのゴミ袋を2袋をパンパンにした。
自分のファッションと聞いている音楽は関連付いていたけど今はあまり関係ない。

日付が変わり断捨離を切り上げて珈琲を求めてコンビニへ。
断捨離戦争を生き抜いたコートを着て出かけた。
煙草に火を付けて珈琲を飲みながら今日を終わらせるか考えていた頃、今日を始めることにした。

子供に人は死んだら星になると伝える文化はきっと、夜は夜らしく暗闇の中で生活していた人が考えついたんだろう。
そんな星を食べ尽くす太陽は悪者なのだろうか。

布団に潜り込んだ朝10時。
不潔とわかっていながらもシャワーは後回し、瞼を閉じたい欲求が勝った。
長い1日を振り返り、気付いたら眠っていた。