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【読書メモ】不機嫌な果実(林真理子さん)

「不機嫌な果実」を読んでみた。

主人公の性格が「ああ、このタイプの方、ほんと苦手だわ、、」と思ってしまうタイプの方で、終始ねっとりと何かが心に重くのしかかる印象で読み進めた。

まず、何かあった時に、基本的に「誰かのせい」「状況のせい」にする考え方の持ち主で、「私ばっかり損をしている」と、被害者意識の塊、といった思考タイプの方。

どうみても、好き放題したいことをして、自分の意思で、選びたいものを選んでいるように思うのだけど、それでも「うまくいかない!!私ばっかり!!」という風に受け取っている主人公。

自分自身も、心が疲れている時や、うまくいかないことが連続すると、こういう風に考えてしまうクセが少なからずあるかも、と。ゾワリとしながら、どんどん読み進めた。

今、2020年に読んでいて、「ああ、なるほど。こういう考え方の人。こういう行動する人、結構いそうだな」とは思うのだけど、この作品が発表された90年代だと、かなりセンセーショナルだったのでは、と思いました。


自分のアクション

林真理子さんの描く、「ねっとりとした性格の女性」が、とっても苦手なのだけど、ついつい気になって書籍を読み進めてしまう。まだ読んでいない作品がたくさんあるので、定期的に読みたい。

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