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自問自答_試着の旅 第11回「遂にFERRAGAMOで靴を買う」

まずこの度、服飾費の年度予算を崩壊させたことを、謹んでご報告いたします。

今年は生まれて初めて1月に年間予算を立てて、2月には崩壊させ、
4月に年度予算として立て直しましたが、8月現在にまた崩壊させました。

崩壊までの記録は倍以上になったため、成長を感じるものの、このままでは浪費芸人の他に「クラッシャー」の肩書きまで増えてしまうことになります。

とにかく私にお金を使う才能があり過ぎることが全ての原因。

もっと誇れる才能が欲しいものですが、この業(カルマ)を背負って生を受けた以上、この才能を活かして幸せになる他に道はありません。

という訳で、私の浪費芸を今一度披露いたしましょう😇

きっかけ

予算崩壊の兆しは、自問自答ファッション教室後、初期に購入したシルバーフラットパンプスの皮の伸びです。

購入してそろそろ一年となりますが、シューツリーが靴にピッタリではなかったのと、元々サイズが気持ち大きかったこともあり、早くも緩くなりました。
階段の上り下りや、ちょっとした段差ですっぽ抜けることがあるため、危ないと感じるように。

インナーソールやポイントでの補助アイテムでの調整も挑戦しましたが、そもそも甲の高さはピッタリだし、セパレートパンプスなので出来ることも少なく。

私は靴に不便を感じない程度に歩けることを最低条件として求めているので、足に合うことが絶対。

このパンプスも探すのに苦労したし、あと2年は履くつもりでいたので、今すぐでは無いもののどうせ探すのに時間がかかるので、来年度までかけて見つけられれば良いか、と考えていました。

まずはCheckとPlan

新たな靴を購入するにあたって、あきやさんの提唱するように、まずは履いてきたフラットパンプスへの満足度を考えました。

満足度:100点満点中 90

▼満足ポイント

  1. 足に合っていたため、履き初めから今に至るまで一度も靴擦れしなかった

  2. 本革だったが、土砂降りで無ければ、防水スプレーで雨でもへっちゃらだった

  3. 靴裏がゴムだったため、歩いていて滑るようなヒヤリシーンが無かった

  4. 履き口が浅過ぎず深過ぎずだったため、足の甲が間延びして見えることがなかった

  5. シルバーという色の使い勝手が良かった

  6. セパレートパンプスだが、斜めのラインが入るデザインで抜け感があって良かった

  7. 何と言っても15000歩歩けた

▼減点理由

  1. 購入時に在庫の都合で0.5上のサイズを購入しており、緩くなるのが早かった

  2. 履き初めて早々に履き皺が目立った

次なる靴は減点理由を克服し、かつ満足ポイントも満たしてなければ下位互換になってしまう。

いかんせん元々満足度は高かったので、難易度高めな靴探しになりそうです。

これを踏まえて、候補を探していきました。

まずはシルバーのフラットパンプスで探していましたが、昨年探した際と同じく、候補がとにかく少ない!!!

忘れてましたが、試着する候補の検索条件である

  • スクエアトゥ

  • フラット〜3cmヒールパンプス

  • シルバー

ここまで絞ると本当に少ない!!!!

何なら、昨年探した時に試着して、足に合わなかった靴が3割は出てくる!!!!!

流行りでも無いし仕方ないよね………😩

既に前回の購入の際に経験値は積んでいるので、たくさん履くというよりは経験則に基づいて探しながらも、気になったものは条件から外れていても試着、の方針にしました。

もっと本質的に各条件を考えると、意図は以下の通り。

・スクエアトゥ
 →他の形より足に合うことが多く、好みである

・フラット〜3cmヒールパンプス
 →15000歩は歩きたいが、ちょっと良いコースやヌン茶などでホテルのラウンジのような場所を堂々と歩きたい

・シルバー
 →配色としてシルバーが都合が良いと思っているが、コーデを底上げしてくれるものが良い

つまりは試着候補に求める絶対条件は、ヒールの高さ しかない。

スクエアトゥでなくても、足に合ってて好みな要素があればそれで良いし、
パンプスでなくても、フォーマルさが求められる場にそぐうものであれば何でも良いし、
シルバーでなくても、コーデ的にいい感じであれば何色でも良いのである。

そういえば、JJGがよく探しているローファーやレースアップシューズって試着しに行ったこと無いな。
黒や茶のドレス寄り靴に惹かれたこと無いけど、知らないだけかもしれないな。

まだまだ私が知らない靴が世の中にはいっぱいある。
まずは社会科見学のつもりで色々履いてみよう。

Do(試着の旅)に出る

色々履いてみようと思って、ブランドや売り場を気にせず気になったアイテムは片っ端から履いてみましたが、まあCheckで挙げた項目満たすどころか、足に合う靴って少ない現実を思い出しました。

この時点で「よし、いいぞ。この調子で来年度までゆっくり探すぞ」と思っていましたが、私ってやつは本当に学習しないんですよね………

今年度の予算に含まれてないのに、早々に見つかるはずないからと試着してるんですよね………😒

だから見つかっちゃうんですよ、足にも魂にも合う靴に。

そういえばフェラガモは、靴がルーツのブランドだったなあ🤔

私は3月からクリエイティブディレクターが変わった新生フェラガモに魅了されてました。

靴職人が靴への定評を受けて作ったブランドなら、アイテムの中でも特に力を入れているはず。
ブランドのデザインが好みと合ってきたし、先日購入したスカーフもフェラガモだから雰囲気も合うかも。

そんな思いで、オンラインショップを覗いていたところ、見つけてしまいました。スクエアトゥのモカシンを。

同シリーズのフラットシューズも可愛い。

黒い靴は、私にとってあえて履きたいアイテムではなく、無難さの象徴でした。

便利さにかまけて黒を使い続けてここまで来たのです。

パーソナルカラーに必ず合った服を着たい!という強い制限は設けてませんが、黒を着たい理由が無いのに、このままとりあえずまとまる街道を突き進んで良いのか?

そもそも私のコンセプトである「ドラマティックで自由を愛する孤独の達人」は無難に使う黒着なくない???

「【ファッション月報】2023年7月」より

でも無難ということは使い勝手が良いということ。

黒い靴ですごく気に入ったのなら、それはもちろん大歓迎だし、コンセプト的にも⭕️

今度店舗の近くに行くことがあれば寄ってみようくらいに思っていましたが、割とすぐにその機会は訪れました。

フェラガモへ再訪

JJGのsoraさんと銀座でオフ会中に、当初の予定には無かったもののお付き合いいただきました🥰
soraさん!ありがとうございました🙇‍♀️

銀座本店に訪れるのはスカーフ購入から2回目でしたが、フェラガモは店員さんが優しくて気さくな方が多いし、心強いJJGと一緒だったので緊張せずに入れました。

初回は少し緊張していたのと、買うものを決めていたためあまりよく見れてなかったのですが、今回は余裕があったのでブランドの空間も楽しめました。

本店は赤を基調とした作りですが、個人的には情熱の赤というより、緞帳のようなしっとりと余裕のある優美な色の印象を持っています。

何より床から天井にかけて赤〜白へのグラデーションになっており、グラデ好きの私の心を掴んで離さない……💕

コンセプトの「ラグジュアリーな生活の追求」を空間として反映したら、こういった内装になったのかも?

しかし、ガラスとシルバーメタルでできた階段の手すりや壁、商品を載せた木のテーブルや棚などは、どこか親しみやすさもあって、意識しているのは一時の豪奢な「時間」ではなく「生活」なのだと解釈できる要素も。

今回の来訪では途中で2階にも上がったのですが、こちらの方が大理石のような白や柔らかな色合いの木目を基調としており、よりフェラガモが提唱するラグジュアリーを感じました。

余談ですが、ラグジュアリーとゴージャスって似た意味で使われますよね。その違いって一体なんだ🤔?と調べてみました。

ラグジュアリーの語源はラテン語の「luxus」といわれており、「行き過ぎた無駄づかい」「過剰な道楽」といった、ややマイナスな意味を持つ言葉でした。しかし、現代においてラグジュアリーは、贅沢で優雅な様子を表す言葉として使われることが多めです。また、ラグジュアリーはブランドなどの最高ランクを表現するために使われてきましたが、近年は豪華で高級なイメージのある商品・サービスのキャッチコピーにも多用されています。

.〜中略〜

ゴージャス(gorgeous)は主に「きらびやかなもの」「豪華なもの」を表すときに使う言葉です。キラキラと光るアクセサリーや、まばゆいホテルのシャンデリアなどは「ゴージャス」という言葉が合います。豪華で贅沢なイメージを表現する点においては、ゴージャスはラグジュアリーにとても近い言葉です。しかし、ゴージャスは、ラグジュアリーのような誰もが認める「金銭的な価値」がないものにも使えます。たとえ低価格な商品やサービスであっても、利用する人が豪華だと感じるのであればよいのです。

「〝ラグジュアリー〟の意味とは?〝ゴージャス〟との違いや使い方を解説」https://domani.shogakukan.co.jp/403299

ラグジュアリーな方がややマイナスな書かれ方をしていますが、「贅沢」の要素はラグジュアリーの方が強めだなと解釈しています。

じゃあ贅沢とは何なのか。

①普通以上に金銭などを費して物ごとを行なうこと。また、必要以上のことをあれこれと望むこと。また、そのさま。
② (金銭以外のことについて) 普通以上であること。また、そうなろうとすること。

https://kotobank.jp/word/%E8%B4%85%E6%B2%A2-545806

ここからは本当に人によって違うと思いますが、私は他者に迷惑をかけず、自分の責任の範囲であれば贅沢を敵だと思いません。

浪費をしてしまうことを嘆いてはいますが、自問自答ファッション以降で買ったもの自体は私の生活を豊かにしてくれています。

これまでは所謂、特別な経験は多くなく、一般的に想定される「普通」の範疇で生きてきた自覚がありますが、私はファッションコンセプトとして孤独の「達人」という普通から逸脱する存在を目指しています。

普通から逸脱するのに必ずしも「贅沢」が必要ではありませんが、「贅沢」の本質は「普通からの逸脱」なのです。

つまりはラグジュアリーな生活の追求をするフェラガモ
やはりとても魂に合っている………☺️

さて、話を戻して肝心の靴です。
いざ本物を目の前にして驚きました。

り、リボンだ………………!!!!!!!!!!

オンラインショップの商品ページでは分からなかったのですが、メタルパーツのある黒い飾りは、ただのラインではなくリボンだったのです🎀

リボンといえばラブリーの象徴だと思ってます。

元は貴族の男性の装飾だったらしいですが、すっかりドレスやワンピースについたフェミニンなイメージがあります。

フェミニンな洋服は何だかんだ人生でちゃんと身につけたことがあるのは、七五三やピアノの発表会のドレスやワンピース以来。
すっかり魂に合わなくて疎遠になってました。

でもこれは、リボンなのにカッコいい!!!!!!
私の場合、フェミニンは目指していないので、心地よいかっこよさ✨

後から調べたところ、リボンは紐を結んだ形状から、縁を結ぶ、といった意味があるそうです。

一生女友達と遊びたい私には、めちゃくちゃぴったりなモチーフじゃない👀??????

既存の縁をキープするのはもちろんですが、疎遠になった縁も機会と相手にその気があれば結び直したいし、新たなご縁も結んでいきたい。

縁結びの神様のいる神社に訪れる度に、素敵な上司・同僚と、友人の縁を結んでくれるように神頼みしている私にピッタリ。

最初こそ私がリボン!?と驚きましたが、考えれば考えるほどリボンって素敵だなと思うように☺️

それでは、いざ試着。
フラットシューズの方から履かせてもらいました。

モカシンに比べると皮が柔らかいそうで、確かに足あたりは柔らかいものの、爪先側が狭い気が

履けなくないし、経験から恐らく靴擦れするほどの違和感では無いものの、100点かというとそうでも無い気がする。

しかし、それよりも気になったのは、フラットシューズなので当然足の甲を覆う範囲が狭いこと。
つまりは出ている足の甲の面積が、間延びしているように見せている気がしました。

数年前に履き口の広いローファーを買って、すぐに手放した時の理由と一緒なのです。
何だかよく分からないのですが、一番端的に言えるのは「つまらない」と感じていること。

靴下を履いても、素足・ストッキングでも、何だかつまらないし、好みに合わない。

メタルパーツで上がったテンションが急速に下がっていくのを感じます。

続いて、本命のモカシンの方。
トゥの形がはっきりスクエアで少し狭め。
見た目はものすごく好きだけど、狭めのスクエアは経験上合わないことが多かったです。

そもそも来年度くらいまでに見つけるつもりで来ているので、期待値低めで足を入れたところ、世界が静寂に包まれました。



……………………………ぴったり…



そうか、私の足は君と生き別れたんだね……………😭




靴探しは、足の半身を探すようなものだ、なんてストーリーがうっかり頭の中で展開されそうになるくらい、あまりにもピッタリ!!!!!!!

もちろん新品なので全体的に窮屈さは少しだけありますが、どこかだけ当たっている、空いているということもなく、試し歩きすればする程、私の足と同化したのか?というくらいのフィット感を覚えました。

シンデレラですら、ここまでのフィット感は知らないはず。
(だってあのガラスの靴、恐らくサイズとワイズが合ってるだけっぽいし)

靴は育てるものだ、という話を聞きますが、せっかちな私にとっては、育つまで苦痛を強いられる靴は、靴では無いと思っています。

育つまでの間、合ってない靴を履いて過ごせないし、愛着が湧く前に多分挫折する。

もちろん多少の窮屈さは新品なので許容できますが、それでも毎日のように履いたとして1ヶ月以上はかかるとか、とても待てない

なので、私にとって初回からフィット感があるのは、重要なポイントでした。

思えば、私って恋愛も一目惚れ、初対面で対象と思えないと、その後対象入りしてくることって無いな……🤔

あと、居心地の良さを維持するための努力はする前提で、根本的な相性が合ってないと感じたらすぐに切り替えられるタイプ。

人間以外に対してとそうなのかもしれないなと思いました。

ちなみに、先程書いた窮屈さは、履いたまましばらく接客を受けていたのですが、脱ぐ時には全く感じなくなるほどで、より運命を感じました💕

さて、ここまでモカシンが完璧な相性を発揮してきたのですが、一つだけ猛烈に気になる点が。

それは、メタルパーツがゴールドであることです。

私は青いバッグに合わせる靴が欲しくて探し始めました。

このバッグはシルバーパーツが目立つ作りで、無難に統一感を求めるなら、金具なしか、シルバーの金具で探すべきです。

合わせるアクセサリーもそのつもりで、シルバーの指輪を購入しました。

ということは、靴にメタルパーツがあるなら、シルバーの方が簡単。

しかし、モカシンに色違いはなく、黒・ゴールドの組み合わせのみ。
更にはその日に持ってきたのは別のバッグでした。

一年弱の間、自問自答ファッションに打ち込んできた私は、素直に店員さんにそのことを伝えました。(私の成長😭)

そうすると、店内にあるシルバーパーツのバッグやピアスと合わせてもらってイメージを膨らませたのですが、私の想像力が至らず、合うような合わないような……

シルバーでないからと、このデザインとフィット感に目を瞑ってしまって良いのか。

簡単に諦めきれず、取置きをお願いして、翌週に青いバッグを持って再来店させていただきました。

そして再来店までの間に、急いで気になっていたローファーやフラットシューズを試着して回りました。

グッチのヨルダーンや、セルジオロッシのフラットパンプスのシリーズ、その他憧れや目についた良さそうな靴は履いてみましたが………………

足に合わない!!!!
何よりあのときめきにどうやってもに勝てない!!!!!!

これは…………そういうこと、ですよね😏?????




という訳で後日大人しく、2度目の試着で、実際にシルバーパーツのバッグと合わせてみたところ………………



ううん???やっぱり合わないような?



えーーーーーーここまで来てやっぱり合わないの😭???



ラグジュアリーな店内の窓よりや、照明の色の違いなどいろんな場所の全身鏡でにらめっこさせてもらいましたが、ゴールドとシルバーの調和の取れなさに落胆していましたが、ふと気がつきました。



コーデの中でゴールドが異端すぎるから浮いているのでは???



その日は青いバッグのシルバーパーツの他に、イヤリングと指輪と腕時計もシルバーで揃えていました。

金属アイテムの4/5がシルバーの中に、唯一のゴールドだったので、全体を見た時に統一感が価値観を支配してしまいます。

じゃあ、この割合を5:5になるように調整すれば良いのでは???

最近HOTでは無かったので頭の片隅に追いやられていた、私の中でのJJF開始時からの悩み、ゴールドとシルバーミックスコーデが出来ない問題が浮上します。

もしかしてこれが上手くいけば、かねてからの悩みもブレイクスルーになる??????

ゴールドとシルバーでアクセサリーやバッグ、服などの金具要素の色を分けるのは、少ないアイテム数で制服化を目指す私からすると最低2パターンを考えなければならず、微妙だなあと思っていました。

ピンチはチャンス

店員さんに2階に案内いただき、つけてきたアクセサリーをゴールドアクセと一部取り替えて全身鏡で見たところ……………

キター Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!

私の中の古のオタクが(心の中で)雄叫びを上げます。

今まで全くしっくり来なかったミックスコーデが、ちゃんと成立している上に、私自身のテンションも上がる仕上がりに!!!!!

モカシンのゴールドがシャンパン寄りなので、イエロー強めなゴールドと合わせるのは注意が必要ですが、これならアクセサリーも1セットだけ用意して、TPOに合わせて濃淡つける方式で制服化が出来そう!!!!!

これは購入後の後付けの気づきなのですが、私は目指したいファッションの雰囲気には「小粋さ」が必要なようです。

自分の妄想クローゼットを見ると、洗練、上品な統一感のあるコーデやアイテムが多いのですが、そのまま体現してもマッチ度90点くらいの印象で、微妙にズレているように感じていました。

しかし、「小粋」とは統一感とズレた概念のように思います。
つまりはシルバーだけ、ゴールドだけ、と統一していたら辿り着きにくいのでは?

ということは、ゴールドとシルバーをミックスした、自分史上最高コーデが出来れば、間違いなく小粋なファッションになるのでは???

靴だけでなく制服化で抱えていた問題も解決し、これで買わない理由は無くなりました。

服飾費の年度予算計画が完全に崩壊することを除いて………

冷静になろう。
本当にこの靴は計画を崩壊させてまで、今日この日に買うべきものなのか。

そこで、Checkの時に洗い出したポイントを満たしているか考えました。

①足に合っているか
→試し履きでも不安な点はない

②防水スプレーで雨でもいけるか
→この靴のためならスニーカーから履き替える、またはレインシューズを用意する所存だが、多少の雨なら大丈夫

③靴裏がゴムか
→追加工賃を払えばゴムにできる

④足の甲が間延びして見えないか
→足の甲の半分程を覆う作りのため問題なし

⑤使い勝手が良い色か
→黒なので良し、ゴールドも問題なし

⑥抜け感があるか
→程良く肌色が見える上に、真夏に試し履きしていて暑苦しい感じはしない

⑦15000歩は歩けそうか
→10000歩以上歩いた夕方と、朝に履かせてもらったが大丈夫そう

⑧サイズはピッタリか
→この上なくぴったり

⑨履き皺が目立たなそうか
→リボンパーツが丁度履き皺の出来る部分にあるため、近くで見ない限り問題なさそう

文句なし!クリアです!!!!!!!!!!!!!!

じゃあコンセプト的には?????

私のファッションコンセプト「ドラマティックで自由を愛する孤独の達人」はこの靴を本当に履くのか?????

コンセプト的チェックポイントについても確認します。

・身軽か
→靴紐を結んだり、靴べらを使う必要なしで、長時間歩けそう

・ドラマティックさ(自分定義)があるか
→見た目、履き心地共に運命を感じたし、履いている時に自分のコーデを底上げしてくれていると感じるし、無難に選んだ黒ではない

・TPOに合っているか
→自信を持ってヌン茶やコース料理に行ける

・自分の人生を楽しんでいるように見えるか
→この靴を履いた自分がつまらなさそうにしている気がしない

予算が崩壊する以外の懸念点が皆無!!!
オールクリアです!!!!!!!!!!!!!!


普通」からの脱却という、フェラガモで靴を買う意義もあるし、何よりマクシミリアン・デイヴィスさんの新生フェラガモが好きだ

よって、予算は…………………



崩壊させます!!!!!!!!!!!!!!!!



ちなみに購入後ですが、フェラガモのドキュメンタリー「サルヴァトーレ:夢の靴職人」も観ました。

サルヴァトーレ・フェラガモの一生と、子供時代から打ち込み続けた靴作りへの挑戦が、手記や親族や同じ時代を生きた、影響を受けたファッション界の著名人たちのインタビューなどで構成された作品です。

もちろん成功した方の人生の一部を切り取ったドキュメンタリーなので、その先見の明と運の良さ、そして子供時代から発揮している靴作りのセンス、積み重ねた努力を駆使して、二度の世界大戦によって迎えたピンチや事故の悲劇などを乗り越えていきます。

フェラガモがハリウッド女優や映画界で愛されるのは、ルーツがそこにあるというのも大きいですが、長年一般的な靴以外にあらゆるオリジナリティや映画作品に調和するデザイン性を求められる現場と密接に繋がっていたからこそ、詰んだ経験の成せる技だと思います。

だからこそ本当に歩けて、素敵なデザインの靴が生み出されてきた。

しかし何よりも、良い靴をいつの時代も多くの人が求めている。
その揺るがない事実が、フェラガモの生み出す靴を成功へと導いていったに違いないと考えます。

試着する前に、これを見ていたら、私のような靴難民がフェラガモの靴に大きな期待を寄せてもおかしくない。そう思わせるドキュメンタリーでした。

そして予算が崩壊した

フェラガモへの好感度をMAXにして手に入れたのがこちら。

銀座本店での2回目の買い物🛍️
真っ赤な靴箱❤️リボンも可愛い♥️
靴袋にもロゴが❤️‍🔥
じゃーーーーーーーーーん😍

美しい……………

リボン🎀
楕円形ヒールが可愛い👠
靴の形が美しい……✨
裏張りもばっちり👌

もう形が美しいし、
革の独特な光沢も美しいし、
履ける芸術品とはこのことか…………………

毎晩胸に抱いて寝たいくらい……………💤


靴のことを今まで外を歩くための道具くらいにしか思ってなかったけど、足に合うスニーカー、サンダル、そしてこのモカシンを手に入れて、ようやく愛せるようになった気がする。

足に合わない靴は、私を加害するのに、切っても切り離せない、頼らざるを得ない憎き相棒でしかなかった。

靴は自己評価とあきやさんは言うけど、これって自分を正しく愛せるようになったってことなのかもしれない。

3足も手に入れるまでそうじゃなかったのかよってセルフツッコミをしてしまうけど。

自問自答ファッション道を突き進んでそろそろ一年が見えてきた今、自分を卑下して先制パンチすることで、自己防衛に勤しんでいたのが、気づけばしなくなってきた。

見えない敵と戦わなくても、私は今の私のままでもいいし、変わろうと努力したり、怠惰になったっていい。

そういうのが頭だけの理解に留まらず、心から思えるようになったと気がついたのはここ最近の話です。

たった一足で劇的に意識改革できるようなドラマは起きなかったですが、人生で履く靴の数を思えば、たった一年弱で手に入れた3足(+バッグやアクセサリーたちのおかげもあるはず)で、そう思えるようになったのは靴の合計金額以上の価値がある。

好きな人たちとの縁を、適切な関係性で一層大事にしようと、それが私の幸せなのだとはっきり見えた今、リボンのついた靴を履いて歩く。

自問自答ファッションを知った時は新たな道が開けた。

それまで歩んできた道は蛇行してるし、何なら逆行した形跡もあるし、同じところをぐるぐるしている部分もあった。

それらを全て無駄にせず、自問自答の末に見つけた道を独りで突き進む。

少し早いけど、自問自答ガールズ歴一年記念に相応しい買い物だったと思える。

予算は崩壊したけど、この靴に出会えて、購入に至ったタイミングはやっぱりこの時期しかなかったのかもしれない。







………………………と、カッコつけて、この買い物を正当化しようと思います✌️


異論は認めない😎


私は買い物(散財)と断捨離が得意なので、気に入ったものや必要なものをすぐ何らかの口実をつけて購入しては、殆ど迷いなく不必要なものを切り捨てられるのですが、この靴に関しては、これから沢山履いて、いつか手放すその日には泣いてしまうような気がする。

それくらい思い入れができたら良いな。