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自問自答_試着の旅 第7回「魔性の女に人生を狂わされたい」

いつからなのかは覚えていないですが、私には魔性の女に自分の人生を狂わされたいという願望があります。

どうしようもない、というか、途方もないような、私の身には持て余してしまう程に感情を揺さぶられて、
正常な判断もつかなくなって、人間関係も財産もキャリアも更地にしてしまうような、魔性の女と出会いたいと思っています。

ここで重要なのは魔性の女に強奪されるのではなく、あくまで「私の意志で」そうなるような行動を取ってしまうということ。

詐欺に遭いたい訳ではなく、傾国の小規模版、私の人生編で起こって欲しいのです。

そんな私が出会ってしまいました。

魔性の女に

目が眩むような鮮やかなブルー💙

シンプルにめちゃくちゃ美しくないですか????
美しいですよね!!!!!流石!分かってらっしゃる〜〜〜〜😘!!!(圧)


このネオンブルーの輝きにすっかり魅了されて、掲げていた予算や貯金計画を放っぽり出してお迎えしました🌝

※年間予算がたった3ヶ月で破綻した話はこちら。

私は今後の人生のテーマカラーに青を据えたのですが、鞄をブルーに決めた後、次はアクセサリー、特に指輪で取り入れたいと思っていました。

初めは大きめの一石を留めたシンプルな指輪を考えていましたが、2日以上ときめきが続くことはなく、もしかしてデザイン自体が好みじゃないのかもしれないと考えるように。

そこで、そもそも指輪のデザインの種類を全然知らないことに気づいて調べ始めたところ、同じような大きさの石をグルリと一周留める「エタニティ」という指輪デザインの存在を知ります。

婚約指輪に多く使われるデザインだそうです。
2人の縁が末長く続くことを願って、と「エタニティ」の名前とのかけ方的に納得でした。

結婚する気はないけど、エタニティのデザインは地金と石それぞれがきらめいていて、一石のみのデザインよりもずっと惹かれました。

ファッションリングとしてのエタニティは少ないものの、色石なら少しは結婚のイメージから遠ざかれるかなと、あまり気にせず青石のエタニティを検索してすぐに出会ったのがこの指輪でした。

こんな鮮やかなブルーのエタニティがあるの!?!?!??????

私はパーソナルカラーでビビッドスプリングと診断されてから、ビビッドな色合いが大好きになりました。

中でもネオン感のある色味にはつい目が行きます。
単純に目立つ色というのもありますが、ネオンカラーを服に取り入れる場合の多くは白黒などベーシックな色と組み合わせられることが多く、コントラストがつくからです。

カラーコントラストのある組み合わせが好きだし、似合う。というかコントラストなしの服は似合わないことを重々承知しているので、自分の服でなくてもつい目で追うようになりました。

指輪はファッションの中で面積がとにかく小さい。
それならネオンカラーのような目を引く色だと、私のコンセプト「ドラマティック」とも合致するし最高。

しかし、天然石でそういう色合いはあまり多くはなく、あってもめちゃ高いかピンとくるカットじゃなかったり。

そんな矢先にネオンブルーのエタニティですよ!!!!!
私のためにあるんじゃ!?!?!?????

まあそんな訳はないんですが、見た目は大いに私の好みど真ん中でした。

コンセプトとはあまり関係ないのですが、私の制服は昼よりも夕方〜夜〜日の出のイメージで構成しています。

単純に、好きな音楽は落ち着いたバーに流れてそうな切なげなR&B系ばっかりだし、夜景もお酒も煙草も好きだし、ロマンチストだし、薄暗がりで怠そうに過ごすのは最高だし、とコンセプトを構成する要素には都会的な夜を彷彿とさせるものばかり挙がります。

都会の夜、象徴的にピックアップするならグラスと貴金属とネオンみたいな明かりじゃない????

私の好きを詰め込むならこれしかない。ネオンブルーだわ。

おまけに正確にはこちらはエタニティではなく、ハーフエタニティのデザインです。

エタニティは石が一周留めてありますが、ハーフエタニティは半周のみ。
エタニティと違って、手の平側が地金なので石に汗が付着する機会が少ないし、お手入れも楽!!!!

身軽さを求める私にぴったり〜〜〜!!!
こ、これしかない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現実的な私も大歓喜して、毎日舐めるようにこのページを見に行きました。

ーーこうして2022年12月、ネオンブルーの彼女に魅了されたのでした。

とはいえ、この時期はアクセサリーラッシュで、次々に魅力的なアイテムと出会っており、イヤリング1組、指輪2本を購入しており、即決できる状況ではなく……。

一先ず、本当に購入するのか?と詳しく調べていくことにしました。

アパタイト

まずネオンブルーの輝きを持つ「アパタイト」という石。
もう少しグリーンがかった色もあるそうですが、こちらの指輪のようにネオン感のあるブルーの発色を持つものもある石だそうです。

硬度は6で、靱性が3.5と、脆くて傷つきやすい。

そう。
アパタイトは傷つきやすいのです。

制服には身軽さが欲しい私、ここで壁にぶち当たります。
身軽と丁重は基本的に同居できません。ましてや天然石を使ったアクセサリーでは不可能に近い。

そもそも自由を愛するが故に身軽さを重視しているくせに、なぜ天然石のジュエリーを欲しているのか。
それはもう単純に「ドラマティック」な見た目だからに他ならないのですが、身軽さを求めるあまり、心惹かれる天然石を身につけられないのは自由じゃなくない?というご都合主義的な主張から、一部の制服では採用しています。

だから、天然石自体に問題はなし。
問題は、こんなに見た目が可愛くて気に入っているのに、割れたり、大きな傷がついたら悲しいという点。

基本的に自分に理由があって、石をダメにしてしまうことになるだろうから、そんな時に自分を責め立てすぎずにいられるだろうか。
今回、この点がかなりネックになりました。

石言葉

次にアパタイトの石言葉。
「自信」「信頼」などのポジティブなワードもあれば、「誘惑」「騙す」といった不穏なものもあります。

そもそも「アパタイト」の語源が「騙す」といった意味だそうで、そうなった理由がカラーバリエーションの豊富さから、他の石に間違われることが多かったからとのこと。

不穏とはいえ、その由来自体は何も怪しくないです。間違えられる石も「アクアマリン」「トルマリン」「アウイナイト」等。青系の石には大体間違えられるようです。

とはいえ、この二面性。
魔性の女っぽくないですか!?!?!???????

私の中の魔性の女というのは、意図的なのかどうかに関わらず、一挙手一投足が他人を彼女自身に病みつきにさせ、魅了された者の言動では彼女に何の影響も及ぼすことができない、気まぐれな「人間」です。

天使や神でもなく、彼女に魅了されない他人とは対等に人間関係を築くことが出来る「人間」であることがポイントです。

圧倒的に違う別の存在であれば、理性なく執心してしまうのは神話や伝説が語っていますが、同じ人間にも関わらず、何故こんなに心惹かれるのかを考え続けたいと思っています。

それは、彼女だけでなく、彼女が好きな自分に陶酔していなければ、人生を狂わされることはないと考えているからです。

彼女だけに執心していれば、その魅了状態に波が発生すると思っています。例え高水準であり続けても、比較的低い時に、こちらが思う彼女像からブレてしまうような言動を彼女がした時に、違和感を生みます。
その違和感が蓄積されていけば、次第に心は離れていくものです。

ところが、自己陶酔していた場合、本来なら違和感が生じる場面も、自分の想像力でそれらしく補完してしまいます。つまりは違和感を「無かった」ことにするので、長続きするのです。

私の持つ完璧主義の特性が、こんなところにも反映されていて正直笑えるのですが、私の中にある完璧な魔性の女の概念には、圧倒的な魅力のほかに、自己陶酔出来ることが付随しています。

アパタイトの持つネオンブルーの輝きは、ついつい見入ってしまう美しさで、見つけてから対象ページを毎日のように見に行ってました。

これを身につけた私どう考えても最高なんだよなあ。
手持ちのオパールの遊色とも相性バッチリで、ずっと手元を見ていられる組み合わせになることは必至。

何よりここまで購入検討しているくらい圧倒的な見た目(外見)も完璧。

他者を惑わす中身(石言葉と名前の由来)。

やっぱりこれこそ魔性の女では?????????
※個人の見解です。

おまけに買えなくはないが、おいそれと買って良い金額ではないところ。

絶妙な塩梅でこちらを翻弄している…………
※個人の見解です。

これに気付いた段階でもう、天秤は購入に傾いているのですが、やっぱり気になるのは硬度。

アクセサリーはゴールドとシルバーの2パターンの制服化を考えており、シルバーではスワロフスキーのエタニティを手に入れています。

人工の石だし、アパタイトに比べれば圧倒的に取り扱いは楽。だから取り入れました。

身軽さを重視したジュエリーを身につけることは可能なのに、やっぱり繊細な天然石の指輪が私に本当に必要なのか???

これはもう試着しかない!!!!!!

いざ、BIZOUXへ

購入までに3回来店しました。

1、2回目はJJGに付き添っていただき、3回目は来店予約して、オンラインで見かけた素敵な他の指輪の取り寄せもお願いするくらい気合を入れてました。

付き添っていただいたガールズの皆様、本当にありがとうございました🙇‍♀️

当時はまだ店舗型のジュエリーショップに来店するのがハードル高く、お陰様でちゃんと現物と対面し、目当て以外の他の指輪も多く試着させていただけました😭

正直他にも素敵な指輪がたくさんあり、富豪じゃない自分に何度悔しく思ったことか………!

そんなBIZOUXさんは(もちろんアイテムによりますが)、地金がK18だけでなくプラチナを選べるので、長く愛したい天然石の指輪に出会える素敵なお店でした。

特に銀座店では一見普通のショーケースに入ったジュエリーが、文字通り燦然ときらめいていて、「こんなにキラキラなの!?」と付き添いガールズと驚いたくらいです。

お店の方も優しく親切で、正直震えるようなお値段の指輪も快く試着写真まで撮らせていただけました。

(ちなみに試着写真の私、今までにないくらいめちゃくちゃ嬉しそうで良い笑顔でした☺️)

初めて見た魔性の女の印象は、ネオンブルーの発色と美しさが、加工されていそうなオンラインショップの画像と同じで、「本当にこの世に存在してたの!?!????」でした。

オンラインショップの口コミにマイナスなコメントがあったので、実物は画像ほどじゃないのか、と期待値を結構下げていたのですが、いやいやいやめちゃくちゃそのまんまやんけ!!!!!!

確かに、発光する訳ではないので、暗がりでネオンの輝きは見えにくいのですが、私としてはその環境下でのきらめきは求めていないのでノープロブレム。

そんなことより、この吸い込まれそうなブルーは一体何!?!????

小さめのアパタイトが11石も嵌まっていて、指を閉じた状態では、指輪の半周強を構成する地金は殆ど見えません。指輪をした自分の手が視界に入れば、ブルーがスッと目を奪ってしまうのです。

幅は細めで、一見控えめに思っていましたが、これが主役でなくて一体何なのか。手持ちにある大きめのボルダーオパールよりも、目がいく代物。

この子は他の人と違う!

そう思わせる圧倒的な存在感にイチコロでした。
意識しないとずっと見ちゃう。

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ぜってえ買う💕



出会って間もなく、頭の中には購入が99.9%を占めてしまいましたが、僅かに残った理性でアパタイトの傷つきやすさを思い出しました。

ここが駄目なら時間をかけて私の理性にイニシアチブを握ってもらうしかない。
いやでもこのブルー、他で見つけられるか?????

ドキドキしながら、店員さんにそのまま懸念点を話すと、硬度としてはガラスと同じ程度とのこと。


………………なるほど🤔
ガラスと同じくらいの気をつけ方なら出来そうだな。


天然石のサイトを見過ぎてめちゃくちゃ繊細なものと思い過ぎていましたが、(実際、繊細な取り扱いは必要ですが、)今の私の生活を振り返ると思わぬ事故以外でヤバそうな場面はない気がする………

という訳で……………

私の魔性の女を見てくれ

ぱっかーん💍
手持ちの指輪と一緒に見せるために小指につけてみた

手持ちのボルダーオパールもミスティックとパーズも、それぞれ魅力的で存在感があると思ってお迎えしましたが、魔性の女は格がちげえ!!!!!!!

最初に左側に目が行くのは私だけ!?!?

一石だけの指輪しかなかったから気が付かなかったけど、何石も並ぶとそれぞれが光を反射して、倍以上光を放つわね✨最高✨

ぶっちゃけ私の貯金計画はこの子が原因で破綻してますが!!!!!!!!!!!!そんなの関係ねえ!!!!!!!!🩲

歴史上の傾国の美女って、いろんな形で国滅ぼしてるけど、一番間近にいた為政者ってこんな気分だったのかな、なんて………
規模感極小の魅了に思いを馳せるなどしました。


少なくとも私はこのアパタイトに魅了されながら一緒に生きていきます。

ーーという設計さえも、魔性の女に狂わされたい!