【初心者向け】Torque流 歌ってみたMixの処理 (2019.10更新)
こんにちは、Torque(とるく)です。
以前Twitterで宣言したmix知識をnoteにまとめていこうと思います!
完全無料なのでみんなで共有して、参考にして、間違いがあったら指摘してください!!
今回の記事ではDAWの操作法やコンプレッサーとは何か、みたいな説明はしません。
僕が歌ってみたのMixでどんなプラグインをどんな設定にしてるか、というところを紹介したいと思います。
専門的な話はなるべく避けたいですし、ググれば参考になるサイトは無限にありますしね。
(そもそも僕自身そんなに難しい話が出来ない)
必要な箇所では僕が今まで参考にしてきたサイトのURLなどを紹介しつつ進めていきます。
途中でわからないことが出てきたらリンク先のサイト等で勉強してください!
では始めます!
※※この記事を書いている僕は趣味で1年ほど前からDAWをいじりはじめたようなヤツです。音楽を仕事にしている方やサウンドエンジニアの方から見たら変な部分もあると思いますが、温かい目で見て欲しいです... 。アドバイスなどありましたら是非ご指摘くださると嬉しいです。※※
↓ MIXの工程順に説明していきます。
1. 下処理 (音量・ピッチ・リズムの補正)
プラグインを使ってゴリゴリ加工する前に、歌の音量やピッチ・リズムを整えていきます。
僕の場合まず歌をAメロ、Bメロ、サビなど曲の区切りごとにカットし、トラックを分けます。
曲の区切りごとに音量やピッチを調整していきます。
1-1. 音量の調整
歌の波形を拡大して見ると音量のばらつきがわかると思います。これをザックリ整えていきます。
あまり極端に波形をいじると音がおかしくなる為、大きすぎるところ、小さすぎるところを1〜3dB程調整します。
また調整中に変なノイズなどを見つけたらカットしておきましょう。
※僕はLogicの機能でゲインを変更しています。Cubaseなど他のDAWを使用している方はググってください〜※
参考: Logic pro X オーディオ波形のゲインの変更方法
1-2. ピッチ・リズム補正
ピッチ(音程)と僕の場合はリズムも一緒に調整していきます。
僕はメロダインを使用しています。バージョンは忘れた。
DAW付属の無料のピッチシフター等も付いている可能性がありますので皆さんも探してみてください。
まあ正直完璧なテイクを録音できればピッチ補正とかは必要ない工程なんですが、僕は毎回やっています。
※メロダインは30日間無料で使えるとかのキャンペーンがあったかも...
参考:メロダイン買うならここ
2. EQ ~その1~
次にEQ (=イコライザー)をかけていきます。
(参考:EQとは?)
EQの画面はこんな感じ↓
ここでは声の低音成分をカットしています。
これは伴奏の低音部パート(ドラムのキックやベース)と被る部分です。この写真では100Hzくらいから下を削ってます。
この工程はこれだけです。
ちなみにEQはLogicに無料で付属しているChannel EQを使用しています。
無料版のGarage Bandでも使えるプラグインなのでiOSユーザーの方はチェックしてみてください。
3. コンプレッサー ~その1~
EQの次はコンプレッサーをかけます。コンプの細かい説明は省略。
ここでは僕の設定などを説明します。
(参考:コンプレッサーとは)
3-1. アタックの時間を最速にします。
3-2. スレッショルドの値を下げていきます。
リダクション値が最大5〜6dB程度になるよう調整します。レシオは2.0ぐらい。
3-3. アタックを少しずつ上げていき、歌い出しの1文字目の頭がはっきりと聞こえるところに持ってきます。(大体2ミリsecより短いくらい)
3-4. リリースを歌のフレーズごとにしっかりかかるように調整します。
正直僕はリリースの値は結構適当です。(30ミリsec以下くらい?)
3-5. メイクアップゲインを持ち上げて音量を戻します。
これで全体にうっすらコンプがかかり音が整いました。
ちなみに僕が使用しているコンプはWavesのRcompです。(上の写真のやつ)
Waves Goldという初心者向けのプラグイン詰め詰めセットみたいなのに入っていますので興味のある方は是非。
4. ディエッサー
ディエッサーとは歌の中のs, ch, などの歯擦音という不快な音を潰してくれるプラグインです。
(参考:ディエッサーとは?)
スレッショルドを下げていき、歯擦音の時だけ3〜4dBリダクションがかかるように設定します。
ここでは以上です。どんどんいきましょう〜。
5. EQ ~その2~
EQ2回目の登場です。ここでは歌声をより聞きやすくするように設定していきます。
ここはかなり参考になると思います!
僕は耳がまだまだ未熟なので、目で見てわかるようアナライザーを使って調整する方法を紹介します。
誰でもできるテクニックですので初心者の方にもオススメです!
5-1. まずアナライザーを見ながら曲を再生します。
トラックの中で音を強調したいところ、伸ばしているところなどでアナライザーの波形をホールドします。
この時、波形にいくつかの山のような形が見えるのが分かるでしょうか?
この山が歌声の”基音”と"倍音”と呼ばれるものです。(参考:倍音とは?)
5-2. アナライザーで基音の周波数を探り、3〜4dB削ります。
歌の音質によって調整量は変わりますが、僕は最大でも5dB以上は動かさないようにしています。
5-3. アナライザーで2倍音の位置を見つける、または基音×2で計算して2倍音の周波数を見つけ、軽く持ち上げます。
これは人間の耳が基音よりも2倍音のほうが心地聞こえる性質を持っている(らしい)からです。
5-4. 3の手順と同様に次は5倍音の位置を見つけます。
そしてここも少し持ち上げます。
5-5. 3750HzをQ値を絞って持ち上げます。
ここを上げると滑舌が良く聴こえるらしいです。
5-6. 次に8000Hzを持ち上げます。
耳で聞いてあまり違いはないんですが、いい感じになるらしいのでやってます。
5-7. 8000Hzより上を全体的に少しだけ持ち上げます。
以上が僕がEQでしている処理です。↓こんな感じになります。
6. コンプレッサー ~その2~
インサート系プラグインはこれで最後です。
このコンプではその1以上にしっかり音を潰してダイナミクスを整えます。
設定ですが、アタック、リリースの値はその1のコンプと同じにします。
そしてレシオを強めに設定します。3.0とか。
リダクション量はさっきより控えめにして3dB程度に抑えます。
これでインサート系プラグインによる処理は終了です。
色々説明を省いて書いたつもりですがめちゃめちゃ長文になっちゃいました、、、、、。
次にリバーブとマスタリングの紹介をざっくりしていきます!
もう少しで終わりなので頑張ってください、、!
7. ディレイとリバーブ(まだよく分からん)
オフボーカルと歌をなじませるために、ディレイやリバーブなど空間エフェクトをかけていきます。
僕はまだこの辺の処理はよくわかってません。
リバーブですが、プレートリバーブとホールリバーブという2種類のリバーブを使い分けて使用します。
プレートリバーブは比較的狭めの普通のリバーブ、ホールリバーブは広範囲に広がるようなイメージです。
そして注意ですが、ディレイやリバーブは基本的にインサートではなくセンドでかけるようにしましょう。(すみません理由はわからないです!! )
僕は大体プレートとホールリバーブをどっちもかけつつオフボと一緒に流しながらセンド量を調節してます。
あと基本的に僕はあまりディレイは使わないです。
ここまで出来たらMixは完成です!
最後にマスタリングをして終了になります。
8. マスタリング(まだよく分からん)
最後にマスタリングをして音圧を上げていきます。
その前に、これまでの歌とオフボを合わせて書き出しておきます。
そしてマスタリングですが…何も考えずOzone 8を通します。
(なんの説明も出来ねえ)
Ozone 8とはiZotope社のAIマスタリングソフトで、オーディオファイルを通すと自動でマスタリングしてくれます。
後はリミッター、マキシマイザーなどを使います。詳しい説明は省略。
(参考:リミッターとは?)
Celing、Outputなどの値を-0.1〜-0.2dBに設定し、音質が崩れない程度にスレッショルドを下げていくだけで音圧を稼いでくれます。
。。。
以上でマスタリング終了、ニコニコやYoutube、Twitterに投稿出来る音源の完成です!!!!
うおーめっちゃ疲れたーー。
ここまで読んでくれた方、本当に有難うございます。。
9. 最後に
今回は僕のMixの処理を具体的に説明してきました。
これを参考に皆さんもMixにチャレンジしてみてください。
まずは無料のソフトでもいいと思いますし、最初は音の違いが全然わかんないかもしれないですけどガンガンいじりましょう。
僕はMixは化粧みたいなものだと思っています。
ブランド品は確かに高級感が出るけどプチプラでも全然いいと思うし、最初は下手でも続けていれば上手くなると思うし。
最後に、僕がめちゃめちゃ参考にした(今も参考にしている)YouTubeの動画のリンクを紹介しておきます。
Vtuberの夢追翔さんという人がYoutube Liveで自分のMixを紹介した動画で、1時間くらいあるんですけどハチャメチャに分かりやすいです。
みんなで高評価押しまくりましょう。
参考:夢追翔のヴォーカルミキシング、全部見せます【MIX講座】
読んでくれてありがとうございます!