新生lyrical schoolのお話

初めて自分の気持ちを文字にしてみます。
それくらいこの感情は何かに残しておかないとと思って。暖かい目で見てくれたら嬉しいです。



2月19日、私はlyrical school(リリスク)のフリーライブに行った。7月に旧体制が終わり、2月12日に新体制となったグループ初のフリーライブ。
その日は熱かった。




私は2018年に旧体制(5人)のlyrical schoolを知って、himeちゃんを推していた。アイドルとHIPHOPが好きな私にとってlyrical schoolは私の望みを全て叶えてくれていた。が、別のアイドルグループをメインで通っていたため、知り合いを作るでもなく1人で細々と現場に行っていた。それでも紛れもなく私は5人で作り上げきた音楽が、雰囲気が、lyrical schoolが好きだった。そんな中で知る突然の推しの卒業、さらに5人中4人が辞めてしまうという事実上の解散にも近い発表。もう5人が見られないこと、推しがいなくなること、悲しみに暮れるには充分だった。5人最後のライブが終わって以降、しばらくは曲も聞けずにいた。

私はいつまでもあの7月の野音に取り残されていたが、時間は進む。気づけば年は変わり2月になっていた。そして2月12日、ついに新体制lyrical schoolの幕が開けた。しかし正直もう現場に行くのも追いかけることもしないつもりでいた。リリスクの音楽が好きなのは大前提だが、私の好きなリリスクは7月の野音で終わったんだと。。そう自分に言い聞かせていた。

夕方、家でTwitterを眺めているとリリスクのツイートが流れてきた。どうやら配信をやってるらしい。いつも通り良心価格の1000円で。先述の私の決意はどこへやら、瞬く間に購入ボタンを押していた。(だって1000円だったから)

開演時間は少し過ぎていた。画面を見るとそこには知らない3人のメンズたちがminanちゃんとリリスクの曲を歌っている。
(あぁ、オープニングアクトか)
そのまま次曲になりさらにステージ上の人数は増える。どうやらオープニングアクトと思っていた人たちは新メンバーらしい。最終的にメンバーが揃い、8人を画面越しに見る。次々と新体制で披露されていくパフォーマンスを見て、次第に胸の高鳴りが大きくなっていく。メンズたちが加わることによる低音の厚み、8人もいるのに歌声の個性がそれぞれ異なる豊さ、曲によって編成が変わるフレキシブルさ、オタクというものは一度ワクワクさせられたらもう後には引けない。

配信は気づけばあっという間に終わっていた。19日にあるというフリーライブ。前日に別件で東京にいることもあり、行かない理由はなかった。



その日は暑かった。
20度近くなる最高気温、新宿ど真ん中のビルの屋上で開催されるには適していた。
新宿マルイメン。
2019年、私が初めてリリスクに会った場所だ。
2023年、リスタートしたリリスクを同じ場所で見る。この事実だけですでに感慨深く、1人で浸っていた。定刻になりステージに現れるメンバーたち。ほんとに新体制になったんだと実感する。5人でも狭そうだったステージが8人になり、より窮屈そうにみえる。それでもどうにか立ち位置を入れ替え、メンバーとわちゃわちゃしながら楽しそうに目の前でパフォーマンスする姿は変わらない。変わらず好きなリリスクは生まれ変わってもそこにあった。

8人のパフォーマンスは配信で見てるものよりずっと良かった。抜群の信頼感のあるminanちゃんはもちろん、新メンバーたちも新体制2回目のライブとは思えないほど素晴らしかった。(MCは2回目ぽかったけど笑)
最高記録だと思っている5人のパフォーマンスを比較したり上書きするのではなく、再構築・再解釈という形で納得できたのはこの8人だったからだと強く思う。



かつての5人のリリスクはもういない。推しもいない。
けど大好きな音楽はそこにある。そして私はフロアのオタクたちが気持ちよさそうに揺れているのも好きだ。それも変わらない。何より、lyrical schoolの新しい明るい未来を見せてくれるメンバーたちもいる。なんの不安もない。過去の思い出ももちろん大切にするけど。


このワクワクを一生抱きしめていたい。
新宿のビルの屋上で春を感じながらそう思った。





19日の最後の曲だった「NEW WORLD」
終末を歌う5人が好きだった私に、8人が「期待を裏切らないよ!」と新しい世界へと進む手を差し伸べてくれたような気がして、曲中笑顔で泣いていた。

https://youtu.be/cjFvNCJZFpg

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