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Tr.03 Jazzはモテる?

Jazzを嗜むメリットをあげよう。
それは少し変わった趣味アピールができることだ。
趣味はを聞かれてネットです、漫画です、ではありきたりすぎる。
「最近はJazzが好きなんですよ」と少し照れながら答えてみよう。
間違いなく相手の反応は違ってくるはずだ。
相手が女性なら「かっこいいですね(ハート)」となるかもしれない。(ならないかもしれない)

Jazzは残念ながらマイナだ。
マイナだからこそユニークな趣味だともいえる。
そういうわけで女の子にモテたいと思っている男子諸君。Jazzがおすすめですよ。

ディズニーの名曲がJazzに

Jazzの曲の中でとっつきやすいのはディズニー映画の曲だ。
有名だし、名演も多い。そして何より女性ウケもよい。
 * いつか王子様が(シンデレラ)
 * 星に願いを(ピノキオ)
 * 不思議の国のアリス(不思議の国のアリス)

映画自体を知らなくても、テーマパークで耳馴染みのある曲だと思う。
ぜひ原曲とJazz版を聴き比べてほしい。
この曲がこうなるのか?ココらへんは同じだね、みたいなのが楽しい。

Someday My Prince Will Come (Miles Davis / Bill Evans)

今回はマイルス・デイビスの「いつか王子様が」を紹介する。
オリジナル版のジャケットにはマイルスの恋人(奥さんだっけ?)が描かれており、彼女に捧げたアルバムという話もある。

怪しげなイントロから始まり「これ本当にディズニーの曲?」とおもうが、すぐに甘美なトランペットを堪能することができる。
その後のマイルスのソロ演奏もひたすらに甘い。(こんなの捧げられたら惚れてまうやろー)
続くテナー・サックスソロ、ピアノソロもその路線を引継ぎ、とろけちゃいそうな恍惚感にひたれる。

事件が起こるのはジョン・コルトレーンのソロ(5:50)だ。
入りはよい。(雪解けからの春を感じる)
問題はその後。これまでの世界観をぶち壊す、激しく早いパッセージが洪水のように迫ってくる。
これまでの静の演奏から動に変わってしまう。
はっきり言って空気を読んでいない。ジョンさん、あとでマイルスに怒られなかった?
最後はマイルスによる後テーマで落ち着きを取り戻し、エンディングを迎える。

ジョン・コルトレーンのソロは思わず「やっちゃった?」という感じを見るが、
全体を聞き直すとそこまで悪くないかな、と思えるから不思議である。
むしろ甘さを際立たせるスパイスとして効いているとも捉えられるが、みなさんはどう感じただろうか。

もう一つの演奏を紹介しよう。

この曲はアニメ『坂道のアポロン』でも劇中曲として使用されている。
主人公のジャズ・ピアノを演奏する高校生は、作中で片思いの女の子にこの曲を演奏させて聞かせる。
その演奏イメージは間違いなくこのビル・エヴァンスだ(こん演奏を聞かされたら惚れてまうやろー)

というわけで、Jazzは演奏によって愛を語ることもできるのです。

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