Tr.07 オマージュ(Jazz版本歌取り)の楽しみ方
元ネタを知ればもっと楽しい。
Jazzは自由な音楽だ。
一定のルールのもとに演奏者はアドリブ(即興演奏)を行う。
その中には先人たちの名曲、名演に対するオマージュが行われることが多い。雰囲気やフレーズはもちろんのこと、アドリブ中に別の曲を差し込むというのもよくある。
演奏者の遊び心にふれる一時である。
そんなオマージュ(Jazz版本歌取り)といえる作品を紹介しよう
St. Thomas (ソニー・ロリンズ)
前回紹介したラテン音楽であるカリプソの名演
南国の島国を彷彿とさせる陽気なリズム
一度聞いたら忘れられない特徴的なメロディ
機関車トーマスたちがラインダンスを踊っているイメージ(?)
まずは前テーマとサックスソロ(2:40くらい)まで聞いていただけるだけで結構だ。リズムとメロディを覚えて次の曲に行ってもらいたい
どんぐりころころ(立石一海)
あの童謡の「どんぐりころころ」です。まずは聴いてみよう。
童謡をここまでエキサイトなものに変える演奏者の力、そしてJazzの力。
さて本歌取りの話です。曲中でSt. Thomas (ソニー・ロリンズ)のフレーズが現れますので、ぜひ聴き比べて探してみてほしい。
僕がこの曲を聞いたときに気づいたこと、上げておきます。
[0022]前奏のリズムを聴いて、カリプソは珍しいな
[01:05]ここはソニー・ロリンズのソロ入りのオマージュだな
[01:24]完全にSt.Thomasのテーマ入っちゃったよ(笑)
ココらへんがわかるとニヤニヤ楽しめるようになります
立石一海トリオについて
立石一海の音楽は優しさに包まれている。
ジブリ曲や童謡、クラシックなどをジャズ化した素晴らしい演奏を行っている。
ライブ活動も精力的に行われているのでぜひおすすめです。
http://www.kazumitateishi.com/
一度だけ立石一海トリオ(piano: 立石一海、bass: 佐藤忍、Drums: 鈴木麻緒)の演奏を聴いたことがある。確か池袋のジャズ喫茶だったと思う。演奏だけでなく、話し方も優しく柔和な雰囲気の方でした。
実は名前と演奏の雰囲気からすっかり女性トリオだと思ってました。(本人たちもよく間違えられるとは言ってました)
ちょうどその時、友人結婚式の余興演奏のネタを探していて、「海の見える街」と「いのちの名前」のアレンジを完コピさせてもらいました。演奏クオリティはコピーできていませんが。。。
そしてバッチリサインをいただきました。(↑カバー写真)
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