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無花果と真夏の夕暮れ。


甘く熟した無花果の濃厚な香りが私の足を止める。
ふとそちらに目をやれば、
カクテルのように真っ赤に染まった空がある。
肌にまとわりつく湿った空気が
バターのように濃厚だ。
まるでしゃれたバーでうまいカクテルを楽しんだみたいと得をした気持ちで帰路につく。

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