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3年半の本気の恋と虚脱。Heartache...② 始まり…

3度目のデートで神戸のどうぶつ王国へ行った。
動物と植物が好きな彼女のリクエストだった。

この時初めて手を繋いだ。
たぶん彼女がすごく勇気を出して繋いでくれたんだと思う。
でも僕は「恥ずかしい」とすぐに離してしまった。

ただの照れ隠しだった。



自分より10歳も歳下の女の子から手を繋ぎたいって思ってもらえるなんてこれっぽっちも思ってなかったからだ。

その日の帰り際に彼女から
好きだと伝えられた。


ちょっと記憶が曖昧なところがあるんだけれど

この後だったか前だったかに
世界一周中の付き合ってる人が居ると伝えた。
 

それなら帰って来るまでの時間は私が貰う。といったニュアンスの事を言ってくれたような記憶がある。


さすがに僕自身の身の振り方が曖昧過ぎるので少し考えさせて欲しいと伝えた。

「考える」の意味を
世界一周中の彼女とあなたを比べて決めたいという事ではなくて
まだ出会ったばかりで
ほとんどあなたの人間性を知らない中で
「答え」が出せないということ。

そして、この頃
世界一周中の彼女に対しての気持ちが
自分自身分からなかった…。

数年離ればなれになる中で覚悟して送り出したつもりでも
揺らいで居たのは事実だと思う。

すぐに出せる結論ではないこと、その結論が出るまでにあなた自身が心変わりしたなら遠慮せず
新しい恋に踏み出しても構わない。と伝えた。


最初はすぐに心変わりするだろうと思ってたよ。
歳も離れてるし、そんなもんだろうと思ってた。
それが当然と思っていた。


それでも何度も何度も真っ直ぐに「好き」と伝えてくれる彼女に
どんどん惹かれていく
自分の気持ちに気付いてしまった。


「好きだよ」と言ってくれる彼女に「ありがとう」しか返せなかったのが

いつの頃からか



同じように「好きだよ」って返せるようになっていった。

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