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ファスナーポーチの作り方(マチ付き・裏地あり)

<出来上がりサイズ>

幅  13 cm(底部分の幅は9 cm)
高さ 12 cm
マチ 4 cm

<材料>

・表布
・裏地
・ファスナー(12 cm)
・バイアステープ(巾1.1 cm)

<裁断図>

<作り方>

1.表布と裏地を裁断図のとおりに裁断する。

★今回は接着芯などは使っていませんが,形がある程度しっかりしているポーチにしたい場合は,表布の裏側に接着芯(アイロンで付けられるタイプ)を付けると良いです。接着キルト芯(アイロンで付けられるタイプ)を付けると,ふっくらして柔らかさが出て,かつ,形もしっかりするので個人的にはオススメです。

左が表布,右が裏地

2.表布と裏地に,ファスナーを縫い付ける。

①ファスナーを裏返し,真ん中にしるしを付ける。

薄くて見づらいですが,白い線が真ん中のしるしです。

②ファスナーの両端を下の写真のとおりに縫う。
★この処理をすることで,ポーチの角がキレイに仕上がります!

まず,ファスナーの端を折ります。
ファスナーの端の部分を拡大すると,こんな感じです。
赤線の部分を縫います(ミシンでも手縫いでもOK)。
赤い点線で囲んだ三角の部分を外側に折ります。
赤線の部分を縫います(ミシンでも手縫いでもOK)。
両端を縫うと,裏側はこんな感じになります。
表側はこんな感じになります。

③ファスナーを表布に縫い付ける。
★ファスナーを縫い付ける時は,ミシンのファスナー押さえを使っても良いですが,ファスナー押さえは面積が少なくて布がずれやすいので,通常の押さえを使い,ミシン針の振り幅の調節で針の位置を移動させて縫ってもOKです。ファスナーのスライダー部分に押さえがぶつかって進まない時はファスナーを閉じたり開けたりして,スライダーの位置をずらしながら縫っていきます。

表布の上部にも真ん中の部分にしるしをつけて,ファスナーにつけた真ん中のしるしと合わせます。
表布のおもて面の上に,裏返したファスナーを重ねます(中表にします)。
黄色の線で示している位置がファスナーに表布と裏地の両方を縫い付けた時の出来上がりの位置(布上部から1 cm)にしたいので,その内側の赤い点線(布上部から5 mm)を縫います。

③ファスナーを裏地に縫い付ける。

表布にファスナーを縫い付けたら,その上に裏地を中表にして重ねます。
中表にして重ねている「表地 → ファスナー → 裏地」を裏返し,表布のうら面を上にします。
黄色い線の部分(布上部から1 cm)を縫っていきます。
縫い付けるとこんな感じ。
(少し曲がってしまいましたが,表に返せば目立たない程度です…。)
表に返してみると,こんな感じになっています。

④反対側も同じように表布と裏地にファスナーを縫い付ける。

ファスナーの反対側も同じように表布から縫い付けていきます。
今度はファスナーの片側に既に布がついているので,複雑になっているように見えますが,重ね方はさっきと一緒です。
表布のおもてを上にして,ファスナーを中表にして重ねて,赤色の点線(布上部から5 mm)を縫っていきます。
表布にファスナーを縫い付けたら,その上に裏地を中表にして重ねます。
裏に返して,表布のうら面を上にします。黄色い線の部分(布上部から1 cm)を縫っていきます。
縫い付けるとこんな感じ。
両側のファスナー付けが完了しました!
こんな感じで筒状になっていればOKです。

3.タグをつくる。

ポーチの脇につけるタグを作っていきます。
タグは無くてもOKですが,タグがあるとファスナーの開け閉めがしやすくなります。ポーチのデザインとしても,ワンポイントになります。
今回は表布と同じ布をタグに使いますが,別の布やリボン,テープ等を使っても,アクセントになってカワイイと思います。

たて6 cm×よこ5 cmで表布を裁断します。
1 cmのところに折り目を付けます。手で折り目を付けてもOKですが,布の種類によってなかなか折り目が付かないときは,アイロンをかけると良いです。
赤い点線部分を折ります。
赤線部分を縫います。
赤い点線部分で折ります。
2.5 cmに折ったタグをポーチ本体に仮縫いします。ファスナーが付いている布の上部の端から1.5 cmのところに合わせ,左端から2~3 mmのところを縫います。
タグは輪っかになっている部分を縫ってはいけないので,外側にします。
ファスナーを付けたことでポーチ本体は筒状になっているので,タグを仮縫いする時は全部の布を重ねて縫ってしまわないように気を付けます。
※タグの付ける側はファスナーを閉めた時に,ファスナーの取っ手が来る側に付けています。お好みなので,自分がファスナーの開け閉めをしやすい位置・側に付けましょう。
タグの仮縫いができたら,次はポーチ本体の両端を縫っていきましょう!

4.ポーチ本体の両端を縫う。

いよいよポーチ本体を縫い合わせていきます。
ポーチ本体を裏返して裏地を表に出します。

赤い点線(ぬいしろ1 cmのところ)を縫っていきます。
このとき,赤い丸で示したところを横から見た図を下に載せています。
表布と裏地,ファスナーの高さがずれないようにきちんと重ね合わせてから,両端を縫っていきましょう。
横から見た図です(簡略化しています)。高さが合っているかよく確認してから縫いましょう。
両端を縫い終えたら,両端をバイアステープで包みます。
バイアステープを両端につけたら,今度はマチの部分を作ります。

5.ポーチ本体のマチ部分を縫う。

そろそろ完成に近づいてきました。
底のマチ部分を作っていきます。

赤線部分(1 cm)のところにしるしをつけます。
マチ部分を三角に折り,赤い点線を縫っていきます。
反対側から見るとこんな感じです。バイアステープで包んだ縫い代は片側に倒して縫います。
縫うとこんな感じです。
反対側からはこんな感じ。マチが4 cmになっていればOKです。
同じように,もう片方もマチ部分を縫います。
マチ部分もバイアステープで包みます。
では,表に返してみましょう。
ついに完成です!
ファスナーの端始末をしたおかげで,角もキレイにできました。
反対側はこんな感じです。


<ちょっと応用編>

今回はクッション性のあるポーチにしたかったので,実は表布と裏地の間には,別の布を挟めて縫ってみました。

100円ショップで買ったタブレットケースを活用してみました。
左から,表布・裏地・クッション生地(タブレットケースを裁断したもの)になります。
クッション生地は縫い代部分を除いたサイズで裁断します。
タグの仮縫いまで完了した段階で,表布と裏地の間にクッション生地を中に挟みます。
矢印の方向にクッション生地を表布と裏地の間に挟めていきます。
あとの手順は,通常の場合と同じです。
双眼鏡ケースにしたかったので,クッション性の生地を中に入れて作ってみました。
いい感じに弾力性のあるポーチになりました!

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