地震そして停電#電池・スマホ問題を考える

買っておけとはいうものの、湯水のようになくなる電池。

たとえばうちで使っていたスノーピーク「ほおずき」は単3を3本で、最大の明るさだと10時間で電池が空になる。
コールマンのクアッドランタンは単1を8本で、最大の明るさだと20時間で電池が空になる。
停電が長引いた場合、「電池に限りがある問題」をどうやって乗り切るかを考えてみる。
(身銭切って試していないことを書くのは、ポリシーに反するんだけど、とりあえず書いてみます。載せる商品はなるべく信用できるもので書きますね)


電池を何に使うのか

照明に使うなら、ソーラーにするとある程度は解決される。
BioLite「サンライト」¥2,800(税別)7時間のソーラー充電で最大の明るさで3時間使える。
suaoki 3WAY高輝度LEDランタン ¥1,680円(税別)最大の明るさで5時間使えるけど、ソーラー充電に何時間かかるのか書いてない。
でも、照明だけじゃないよね。ラジオにももちろん使う。やっぱり電池必要。

充電池がいいかな

パナソニック eneloop 急速充電器セット 単3形充電池 4本付き スタンダードモデル K-KJ55MCC40
単3形または単4形×2本を約1.5時間で急速充電。(電池の容量は1,900mAh)
で。これだとコンセントでしか充電できないから、USB入力充電器があればいい。ただしこの充電器の問題は単3形×2本または4本の充電に約10時間かかること。
でもとりあえず、災害時に乾電池を自ら充電すると考えて、まずはその点は目をつぶろう。
(信用できるメーカーかわかんないけど、EBL 急速電池充電器 USB入力っていう商品もある。2000mAhの充電池を40分で充電できるそうだ。)

電気をつくる

自前で電気をつくるのが一番現実的かと思う。

1.太陽光
ソーラーチャージャー。太陽光で電気を作るもの。(以下細かい説明ははしょります)
RAVPower ソーラーチャージャー ソーラー充電器 16Wを夏に使って、スマホ満タンに3時間半と書いている人がいた。
ANKERの14Wソーラーチャージャーを夏に使って、Xperia Z3 Compact (SO-02G) 満タンに3時間とのレビューも。
案外実用に耐えるのではないか??

最近出たばっかりのAnker PowerPort Solar 60 19,800円
「太陽光の量に応じて、出力量は30Wから60Wの間で変わります。」とのこと。いずれにしろこれまでの商品よりずっと発電量が多い。
これで電気を作ってスマホに充電する、もしくは充電池を充電すればいいのでは??
さっきのXperia Z3 Compactがバッテリー容量2600mAhを充電するのに、14Wソーラーチャージャーで3時間ならば

1,900mAhのエネループ4本をAnker PowerPort Solar 60で充電するのも、60W出力できて、急速充電器USB入力を使えば3時間でいける気がする。


2.薪

CampStove 2(キャンプストーブ2)っていう、火をおこしつつ発電するっていうものがある。前からすごく気になっていた。でも家の中では使えないからね!
小枝や松ぼっくり(木質ペレットも可)を燃やして、火をおこせる。
暖房になる。
グリルを乗せれば料理もできる。お湯もわかせる。
スマホの充電もできる。
薪を燃やした熱を電気に変換して、いったんこいつの中に蓄電する(2,600mAh)。で、それをUSBでスマホなどに給電するという流れ。
こいつからスマホへの出力は2Aだから、充電自体は早い。
ただ、スマホを充分に充電するのに何時間薪をたけばいいのかが、調べてもはっきりしない。
実用に足るものかどうか。
これのよさは、事前に燃料を用意しておく必要がないこと。松ぼっくりくらい公園に落ちてるでしょ?(落ちてない??)そこが一番、災害時向けだと思う。
あとは、料理しながら充電できる、お湯をわかしながら充電できる、ということ。

マキタ?

災害時のモバイルバッテリーにマキタの電動工具用1860バッテリーを使うという提案というまとめも上がっています。
スマホの充電ができる、照明にも使える、ラジオもあるなど。
普段工具使ってる人はこれでいいのかもしれない。たしかに電動工具のバッテリーの性能のよさはハンパないから。
でも普段工具を使わない人は、日常的にマキタはちょっと(笑)OLのかばんからマキタのバッテリー出てきたらロック!(笑)

停電を経験して思うこと

できるだけスマホを使わないようにするって言われるけど、無理だと思った。
たしかに基地局のダウンによりネットが激重になって、Twitterを見ることさえままならない時間帯もあった。
だからと言って、スマホが無用の二物になるかと言ったらそうではない。
照明にもなる、被害状況を撮る、気晴らしに音楽を聴く、スマホに入っている動画を子どもに見せる、保存してある電子書籍を読む…など。スマホが担う役割は大きい。
SNSでの情報収集・家族友人の安否確認、音声通話だけじゃない。
そうなると、やっぱりスマホの電池って大事。

電池の持ちを良くしておく

そもそもスマホの電池の持ちが悪かったら、災害時シャレにならんので
iPhoneでバッテリーが20%以上死んでる人、バッテリー交換しよ。
Androidの人、キャリア行って聞いてみて。

モバイルバッテリーを複数持つこと

最低13,000mAh以上のモバイルバッテリーを1人1本、できれば2本、常に充電しておく。おすすめはANKERの。(他は、ADATA、BLUEDOT、Aukey、RAVPower。これ以外は選んじゃだめ。楽天とかで売ってるこのメーカー以外のは、お金をゴミにすてる覚悟で買ってください)
私のiPhone7plusで2,900mAhだから、13,000mAhのモバイルバッテリーだと4回半。1日1回充電するとして、1週間停電になったら足りない。1週間の停電を乗り切るとしたら私は最低20,300mAh以上必要になる。

ケーブルを複数持つこと

特にAndroidの人に多い気がするんだけど(私の周辺だけかも)、アダプタとケーブルが一体になってる純正のしか使ってない人。ケーブルだけ、USBだけ、を用意しておいたほうがいいね。で、ケーブルは複数持っていたほうがいい。私、4年前にライトニングケーブルを1本だけ持って旅行に行ったら、線が切れて充電できない事態になったことがある。それ以来、ケーブルにまみれた暮らし。車に1本、かばんに1本、家の中に4本ぐらい生えてる。高耐久ケーブルがおすすめ。

手段を複数持つこと

モバイルバッテリーからスマホを充電する、太陽光でスマホを充電する、車で(ガソリンで)スマホを充電する、というように手段を複数持つといいよね。
電池を買い置きしておく、充電池を用意しておく、太陽光やモバイルバッテリーで充電池を充電する。
灯油で暖房をとる、ガスで暖房をとる、薪で暖房をとる。
調理しなくても食べられる、カセットコンロで調理する、外で炭で調理する。
家で寝る、車で寝る。
自宅にいるときはここに避難する、仕事中はここに避難する。

関西電力管内は、まだ約28,000戸も停電してる。すでに6日目か7日目になるはず。

道内でもまだ6,000人弱が避難中。

たかだか2日弱停電しただけで、家も水もあった私なんかは、全然平和よね。

節電しつつ、普通に経済活動をして、停電の経験を今後に生かしていくことが今できることかな。

ソーラージャージャー、Anker PowerPort Solar (21W)をぽちってみたので、届いたらレポートします。(品切れで届かないかもだけど)

(文・吉田一美@明日から仕事。地震から1週間たたないので、避難道具持参で出社します)

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