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地震そして停電#2日目 北海道室蘭より

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地震そして停電#1日目 北海道室蘭より

(現在2018年9月7日22時すぎ、停電2日目の夜。スノーピークのランタン「ほおずき」に照らされながら、iPhoneとBluetoothキーボードでこれを書きました。9月8日1時すぎ、加筆修正)

起きても停電していた

夜中のうちに復旧するだろうと淡い期待を抱いて、昨夜寝にはいった。だけど朝おきてもまだ停電。ふむ。なるほど、停電モードね、了解。

信号がついている

きのうはまったく信号がついていなかった。だけど今朝起きてみたら、信号がついてる。
…信号がついてる!!
感動的。

出社

事務所はまだ停電しているけど、とりあえず一旦出社とのこと。出先で大きな地震があって避難することになるのを見越して、避難道具をもっていく。もちろん自転車用のヘルメットも、カセットコンロも。
信号がついてるからと思いきや、全部じゃなかった。まだついていないところもある。警察官が交差点で誘導をしていた。
ガソリンスタンドには長い行列。
スーパーの開店を待つ多くのひとたち。
これまでテレビの向こうで「被災地」と呼ばれた街の風景とおなじだ。

事務所の中はそうでもない

幸いにも事務所の中はそんなに被害がなかった。片付けるというより、むしろこの後起こるかもしれない地震に向けて、物を下ろしたり、安全な状態にすることに専念した。
でもなんせ停電。パソコンが使えないと仕事にならない。出社して1時間ほどで撤収。

セイコーマート

会社のとなりにはセイコーマートがある。やっているらしいので行ってみる。
多くのお客さんが来ていた。でもだれも買い占めるわけでもなく、ちょこちょこと買って帰る。私もいくらかの飲み物とおかしを買う。

ネットが重い

スマホの電池は何の心配もなかった。運転しているときは車内で充電していたし、満タンのモバイルバッテリー(13000mAhくらい)が2本あるから。
ところがネットがくっそ重い。Twitterのテキストを読み込むのがやっと。

全然情報が拾えない。ひいては町内会の掲示板も更新できない。今日は雨で歩いている人がすくないので、掲示板に足を止める人もほとんどいない様子だったのは幸か不幸か。

余震

余震が続く。きのうも今日も。
きのうはもう余震が多すぎて、揺れているのか揺れていないのかわからない状態になった。そんなときTwitterであるひとのつぶやきを読む。
「揺れているか揺れていないかわからない状態は、ストレスがたまります。そんなときは空のペットボトルに水をいれて、見えるところに置いておくといいですよ。水面が揺れていれば地震、揺れていなければなんともないということ。これを見るだけで落ち着きますよ」
というもの。
きのうさっそく用意。きのうも日がな1日それをながめて過ごしたけれど、今日もそうだった。

お風呂をいただく

夕方、友人から「電気が復旧したからお風呂入りにおいで!」と連絡がある。ありがたい。明るいうちに出かけようと、速攻外出する。もちろん避難道具も持って。
行ってみると煌々と電気がついていて、子どもはゲームをしている。「日常」ってこういうのだったなと思い出す。
ありがたくお風呂をいただいて、家に帰る。
帰り道、まだまだ信号はついていないし、停電している家も多かった。でも家に近づくにつれて電気がついている家が増える。
うちから2本前の道路の家も電気がついている。
もしかしたらうちも復旧してるかもな、そう思って家にはいる。
ブレーカーをあげてみる。
うん、停電してるね。

晩ご飯

そろそろ冷凍庫の中もいい感じに解け始め、食べなきゃならない状態になっている。
結果、停電しているのになぜか普段より豪勢なごはんを食べることになってしまった。

町内会の掲示板更新

やっとネットが軽くなって、情報が拾えるようになったので、貼り紙を書く。主にFMびゅーさんのFacebookを元ネタに、加筆修正。
朝貼り出そうかなとも思ったけれど、お年寄りは早起きだし。そう思って夜のうちに貼り替えてくる。

書く

体力を使うようなことを何もしていないから、さっぱり眠くならない。
そして書きたいことが山のようにある。パソコンは使えない。スマホの電池ももったいないか…いろいろ考えたけれど、電気が復旧している知り合いがたくさいるから、いざとなればスマホの電池なんてなんとかなる。それより書いている時間を楽しみたい。
そうおもって今これを書いている。
その間にも余震。

でも、今これを書いている時間は極上。
電気が通っていないというのは、とてもとて
静か。

…とちょうどここまで書いたら、電気が復旧しました。まぶしい。

(文・吉田一美@もう少し停電でも良かったとちょっと思う)

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地震そして停電#総括 北海道室蘭より

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