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必ずまた、僕らは出会うだろう

2022.10.31(Mon)
BUMP OF CHICKEN
tour "Silver Jubilee"
@ Zepp Sapporo day1

BUMPを聞き始めてはや十数年。全国いろいろな会場でたくさんのライブを見て来たけど、ライブハウスでBUMPを見るのは今日が初めてだ。7月のライブを蹴っちゃって、ものすごく後悔していたところにライブハウスツアーのお知らせが来た。意地と執念と、そんなわたしを見た神さまの情で当たったチケットだと勝手に思ってる。

SEは久しぶりに聞いたA Quick One He's Away。20周年ライブか何かで聞いた気がする。ボレロから始まるライブ、アルバムのインスト曲とオープニングムービーから始まるライブなどなど、いろんな始まり方のライブを見てきた。その中でもQuick Oneで幕を開けるライブは特別な感じがするというか、わたしが知らない頃のBUMPを見ている気分になる。

昔は今日みたいにQuick Oneと共にステージに登場して、たくさんのライブハウスでお客さんと時間を共にしてきたんだろうな、そんな日々が今日まで続いてるんだなと、若かりし頃のBUMP OF CHICKENを思ったり歴史を感じたりしてしまう。

藤くんがギターを掲げると、いよいよライブスタートの合図。心待ちにしていたライブが始まる。1曲目、アカシア。キラキラとした鉄琴のような音に、ギターの音。音源ではない、目の前の生身の人間が弾いた音がわたしの耳に届いてるということを感じると、涙よりも笑みがこぼれた。PIXMOBの光の海を見ると、「あぁ、懐かしい。BUMPのライブだ」とやっとライブに来たことを実感した。

PIXMOBって演出的に綺麗で好きなんだけど、絶対見えない後ろの方にいても、自分はここにいるんだと証明できるみたいでなんか良いなと思う。アカシアは冒険の始まりのようなキラキラした歌で、ライブで聞いたら誰に煽られなくても自然と腕を上げちゃうんだろうな〜と音源を聞きながら思っていた。ほんとにその通り、誰に合わせるでもなく腕を上げたり体を揺らしたりしてた。

「君の一歩は僕より遠い 間違いなく君のすごいところ 足跡は僕の方が多い 間違いなく僕のすごいところ」という歌詞がBUMPっぽい。まさに一番最初にぴったりの曲だった。  

2曲目、グロリアスレボリューション。これこれこれこれ!こういうジャカジャカドンドンした曲を箱で聞きたかったの!もう最高!ありえないほどテンションあがった!やっぱり小箱はこういう曲が似合うなぁ。どんどんやって欲しい。楽しくて記憶がほぼない。

1曲目か2曲目が終わったあとに、藤くんが「近っ!!!」てオフマイクで言ってたんだけど、なんか「近っ!!!」って言ってることすらも楽しんでるような、童心に帰って楽しんじゃってることの照れ隠しで言っちゃったみたいな感じがして微笑ましかった。あと登場して早々にコケてたのは気のせい?

3曲目は売れっ子ナンバーワン曲の天体観測。あ、もうやっちゃうんですねーという感じがした。いつもは古の言葉オーイエーヘーアハーンをお客さんみんなで歌うのに、それができなくてちょっと寂しかった。

BUMPのライブはsupernovaとかfire signとか天体観測とか、お客さんにマイク向けて歌わせてくれる曲が多いので、早く声出せるようになって欲しいなぁ。曲の合間にありがとうと言ったりコールアンドレスポンスで大きい声を出したりすることでしか、「いま楽しいよ」とか「ほんとにありがとう」とか自分の気持ちを返すことができないので、それができないのがもどかしい。

普段ですらもらったものを返せなくて歯がゆい思いをするのに、声も出しちゃだめで拍手だけじゃ、思ってることの100分の1も伝えられない。

そういえば、天体観測ってナンバーワン売れっ子曲なわけで、これをきっかけにBUMP知りました!って人も多いと思うんだけど、紛れもなくわたしもその中の1人で。中学校の時の親友がカラオケで歌っててBUMPと天体観測を知った身です。もしこの日がなかったら、BUMPを好きになったりライブの楽しや儚さに気づくことすらできなかったかもしれない。

なんとなく「カラオケ行こう」って友だちを誘って天体観測を知った日があって、それが今日まで続いてると思うと、すごい不思議な感じがする。そんな大層なことになると思って友だちとカラオケに行ったわけではないので、たぶんあの日のわたしがそれを知ったらびっくりすると思う。出会いってどこに落ちてるか、どこから降ってくるか分からないものだね。

4曲目、なないろ。売れっ子曲が続く。朝ドラの主題歌ってこともあって、晴れた朝に聞きたくなる曲。「高く広く広すぎる空の下 おはよう僕は昨日からやってきたよ」って「僕」が2人出てくる(昨日の僕が今日の僕に話しかけてる)感じが、藤くんの書く歌って感じがする。

5曲目、宝石になった日。歌詞の解釈は自由だと思うので勝手に書かせてもらうと、「あの温もりが 何度も聞いた声が 君がいたことが 宝石になった日」ってまさにライブのことなんだよな〜。ライブの思い出って全部覚えてることは無理だけど、間違いなく宝石のようにキラキラとした神秘的な非日常なものだし、わたしの人生を輝かせてくれるものでもある。それもあってか、この曲を聞くとPIXMOBの光の海が頭の中にふっと浮かぶ。

疾走感がある曲だけど、その中にそれこそ宝石のようにキラキラした言葉がたくさん散りばめられているなと思う。「こんなに寂しいから 大丈夫だと思う 時間に負けない 寂しさがあるから」とか「強くはないけど 弱くもないから」とか。心が弱ってしまった時に思い出したくなる言葉がたくさん散りばめられている、まさに宝石のような曲。

ライブ化けした(間奏のギターとリズム隊がめちゃくちゃ良かった…!あれバラードだよね?)Small World、そして(please) forgiveとバラードが続く。

なんというかこの曲は、祈りのような曲よね。「どこまでごまかすの 誰に許されたいの」とか「自分で選んできたのに 選ばされたと思いたい」とかギクッとするような核心をつくような歌詞があるかと思いきや、「震える手でその足で 全てを決めるんだ 絶え間なく叫んで あなたを見ていて それを続けた心で あなたは選んだんだ」という歌詞があったり。

辛辣だけど人に寄り添ってくれる曲だなと思う。独特のゆったりとしたテンポもなんか、不思議な感じがする。
リリース当初は分からなかった「残酷なほど自由だ 逃げようのない事実なんだ」というのが分かるようになってしまったなぁ。ステージをじっと見て聞き入ってしまった。

8曲目、クロノスタシス。チャマの指を鳴らす仕草が印象的だった。あとベースがめちゃくちゃかっこよかった…!ゴリゴリの曲じゃないのにあんなかっこいいベースは反則。

9曲目、ハルジオン。これこれこれこれ!こういうの!!!初期の頃の曲を演奏も歌もつよつよに進化した今のBUMPで聞けるの、めちゃくちゃ好き。(いいぞどんどんやれ)あとはライブの時だけ1番から2番に移る時に間奏が生まれるのが好きです。

なんか切羽詰まった時に聞くともうちょっと頑張ってやろうかと思えるし、中高の頃いろいろと悩んだり落ち込んだりした時に聞いて、「生きてく意味とまた出会えた 自分の価値が今生まれた 枯れても枯れない花が咲く 僕の中に深く根を張る」って歌詞に助けられたなぁ。思い出のある曲です。

初めてライブで聞いた時のこともちょっとだけ覚えてるし、その時の思い出で藤くんの青ギター=ハルジオンという方程式が頭に埋め込まれてるのもおもろい。

10曲目、SOUVENIR。自転車をこぎたくなるような疾走感が聞いてて気持ち良い。とにかくリズムというかテンポが好きで、こういう曲をノリノリで聞くのめちゃくちゃ楽しい。腕上げたりチャンチャンチャチャチャって手拍子したりするのも楽しい。

SPY×FAMILYの主題歌なので、多少なりとも原作のことを考えて書いた歌なんだろうけど、アニメをちゃんと追ってない勢からすると完全にBUMPとリスナーの歌なんだよなぁ。

「どこからどんな旅をして 見つけ合うことができたの あなたの昨日も明日も知らないまま 帰り道 土砂降り一体何回 くぐって笑ってくれたの 月より遠い世界から辿ってきた帰り道」ですって。なんか、You were hereとちょっと似てる。「あなたの昨日も明日も知らないまま帰り道」って歌詞と、最後のMCと重なる部分があるなと思う。

「まだ世に出てない曲やできてるけど出せてない曲もあります。(小さな拍手)拍手とかいいから、演奏したくなっちゃうから!(大きくなる拍手)やめろやめろ!やらないからな!そういうところはちゃんと忖度するんだから!笑…で、いずれ新しい曲が世に出るわけだ。その曲が出た時君がどんな状況か、俺は知る由もないんだ。楽しいのかやばいのか知る術もないんだ。だけどその時は、君の5分か6分かを分けて欲しい。そして新しい曲を聞いてくれないかな。そして今日のことも思い出してよ。俺は忘れないよ、今日のこと。」というMC。

偶然が重なって見つけ合った今日しかお互いことは知らないけど、今日巡り合えたことが奇跡だよねって意味なのかなとライブで聞いて思った。

SOUVENIRという歌をBUMPとリスナーの歌と思った時に、ライブに足ん運んだことを「月より遠い」ところから来てくれた(物理的距離というより、日常のいろいろ乗り越えてたどり着いてくれた)と思ってくれてるのかもと思うと、ステージを見上げているわたしも嬉しい。しかも、「巡った帰り道」ってなってるから、「日常のいろいろを越えてたどり着いた帰り道」というニュアンスになるのかなと思っていて、そうなるとライブ会場は行く場所ではなく帰ってきた場所となるわけで。

いつでもここに戻っておいでね、と言われている気がする。(日本語難しい)上手く言葉に出来ないけど、「来てくれてありがとう」だけでは終わらないBUMPとお客さんの関係というか、歌詞やMCを通して感じられるそういうものが大好きです。

歴26年、カリスマバンドと言っても過言ではないBUMPにあまり距離を感じない(なんか遠くに行っちゃったよね、という感じがしない)のは、ライブの思い出を大切にして曲を作ってくれてるというのがいろいろなところから感じられるのと、MCであまり気取らずに話すことが多いからかなと思う。ステージからお客さんに、ではなく付き合いの長い気の置けない友だちに話すような口調で話してくれるので、こちらも話を聞いているというよりもコミュニケーションを取っている印象を持つ。

あとはただただ良い話をするだけじゃなくて、楽しいとか寂しいとか、その時のリアルな感情を伝えてくれるのも大きいかな。ライブ半分すぎたあたりのMCでも「なんとあと残すところ半分もないんです。最後の一曲一音までちゃんと届けるけど、きっとすぐ終わっちゃうんです。楽しいから。俺らも寂しいよ。」って話したり、「(どうしたってライブは終わっちゃうみたいな話の下りで)こっちもちゃんとやってんだよ!でも終わっちゃうもんは終わっちゃうんだよ!」ってお客さんとじゃれるような感じで話してたりしてた。

「あと3曲で終わっちゃうよ」と藤くんが名残惜しそうに言って12曲目、カルマ。これこれこれこれ!こういうのが小箱ライブに似合うのよ!(ってさっきも言った気がする)イントロ始まった瞬間、お客さんが「おぉ!」みたいな雰囲気になったのが印象的だった。みんな「ここでカルマか!」と嬉しかったんだろうなぁ。わたしもです。「札幌3年ぶりに来たし、次いつ来られるか分からない。次来た時にあなたが来れるか分からないから今日のライブは一期一会」と言っていたけど、それとは反対に「必ず僕らは出会うだろう 同じ鼓動の音を目印にして」といつになるか分からないけど絶対また出会えるという強い約束をもらったみたいだった。

13曲目、思い出深ーーーいAurora。3年前のツアーaurora arcの最初の曲。その1曲目がAuroraだった。痛くない、痛くない、まだできるはず、まだやれるはずと自分を痛めつけて毎日を過ごしてた。たくさん大変なことや辛いことをなんとか越えて参加できたライブ。「もうきっとたぶん大丈夫 どこが痛いか分かったからね」という伸びやかな歌声に涙が溢れて止まらなかったのをいまでも思い出す。

「こういなくてはいけない」とガッチガチに自分で自分の首を絞めていたわたしに「もう一度 もう一度 クレヨンで 好きなように」と自由を教えてくれたのも、「考えすぎじゃないよ そういう闇の中にいて 勇気の眼差しで 次の足場を探してるだけ」とそのままでいいと認めてくれたのもこの曲。繊細であまり見せたくない感情に寄り添ってくれるBUMPの歌は、ほんとにわたしにとって酸素のようなものなんだ。藤くんはほんとに人の痛みや傷がわかる人なんだろうなぁ。初めてライブで聞いてグズグズになってから3年経つのか。時間が流れるのはとても早いなぁ。あれから少しでも、憧れに近づけていると良い。

「あぁ最後だ」と思っていたら、愉快な電子音が流れて13曲目はray。「生きるのは最高だ」と心から思えるのはBUMPのライブがあるからで、BUMPのメンバーもライブがあってお客さんと会えるから(最高とまではいわなくても)生きてるって楽しいよね、と少しでも思っててくれたら嬉しいな。

鳴り止まない拍手に応えるように、全員が限定で発売されたSOUVENIRのオレンジ色のTシャツに身を包んで、ステージに戻ってくる。「みんなオレンジでおもしろいだろ?ハッピーハロウィン」ってへらへら楽しそう。
「アンコールどうもありがとう。スペシャ(かなんかのイベント会社?ラジオ会社?)が絡んでるライブで、できたての新曲をZepp Sapporoから生中継したことがあるんだよ。…なんのことか分かってる奴いるな、頷いてる奴いるな。」と言って、アンコール1曲目、スノースマイル。雪を連想させる水色のライトに会場が照らされ、ゆったりと曲が始まる。

「冬が寒くってほんとに良かった」と2、3フレーズ歌ってムード出てきたところで急に「あ俺肝心なこと喋ってねぇじゃん」と突然早口で呟いた。いったん演奏を止めて、「で、いまからその曲をやります」と演奏をやり直すことに。今度こそと思って聞いてると、今度はチャマのベースが変で演奏を止めることに。チャマが「???」って焦ってるような心配なような顔してベースを触り出すと、ヒロが「俺さっきなんか踏んじゃったからかもしんない!」とまさかの暴露。君か〜〜〜〜〜〜!仕切り直そうとするも変なツボに入っちゃってなかなか始められず、強引に「音楽を救ったのはお前らだぜ」とMCの決めゼリフ(めちゃくちゃ良いMCなんだけど、この時はそれを無理やりぶち込んだためにギャグみたいになってた)と言ってから3度目の正直。切ないけどあったかい気持ちになるこの曲は、これからの季節にぴったり。思わぬトラブル(しかも2回も)もライブの醍醐味ということで、スノースマイルを聞いたらこの日の事件を思い出すんだろうなぁ。

「もう一曲だけ付き合ってくれよ!」とほんとのほんとに最後、ダイヤモンド。これがBUMPのオリジンだと思うと、とんでもないバンドだよなぁ。迷うのも引き返すのも怪我するのも間違うのも、何も間違っていないということを歌ってくれる曲。なんか衝動に駆られてずっと拳を突き上げてた。

「上手に唄えたくていいさ いつか旅に出るその時は 迷わずこの歌をリュックに詰めて行ってくれ」で締めくくられるけど、この曲が終わると現実に戻る=旅に出る時に、この歌や今日の思い出を持って行ってほしいと言っているような気がした。メッセージ性の強い曲だし、何度もライブで聞いたり音源で聞いたりしてお世話になった曲だけど、なんかこの日聞いたダイヤモンドは格別というか、すごく特別なダイヤモンドだった。 


「Zepp Sapporoはかっこいいアーティストがたくさんライブやってきたステージで、俺らも何回も立たせてもらった。こんな状況になっても君たちが音楽やこのステージを守ってくれたんだよ。今日も君たちがライブ成功させようって思ってくれなかったら、調子悪い人いないかなって周りに気を遣いながらやってくれなかったら、ダイヤモンドまで出来なかったよ。だから音楽を守ったのは大袈裟なことでも比喩でもなく、紛れもなく君たち。ほんとにありがとう。その拍手は自分にしてやってくれ。」と、ライブ中何度も「体調悪い人いない?大丈夫?」「もし土気色の顔の人が近くにいたら気遣ってやったくれよな。俺みたいにデフォで顔色悪い人は大丈夫だと思うけど」と誰よりもお客さんを気遣ってくれた藤くんが話す。

自分が音楽を守っただなんて、そんな大層なことは微塵も思ってないので呆気にとられてしまった。そんなことを言うなら、誰が悪い訳でもないこの状況、解散や脱退が多いバンドシーンの中で、今日までBUMP OF CHICKENでい続けてくれてありがとうと伝えたい。わたしは雑誌の中やライブ中のかっこいいBUMPしか知らないけど、バンドを続けていくのも、想像もできないような大変なことがあるに決まってる。

「地元の人は慣れてるかもだけど、寒いからお風呂はいってあったかちゃんでプン!て寝たらいいよ。俺らもそうするから。おやすみ、ありがとう。」と言った瞬間、魔法がふっと溶けたような気がした。こんなに楽しいから終わるわけがないと思っていたのに、急に現実に戻されたような。会場の温度が一気に下がったような感じすらした。

そうそう、今回下手側にいたこともあり、チャマと藤くんがよく見えた。ひとまずチャマが3年前のチャマと変わりなかったことにひと安心。拳を高く突き上げて客席に「同じようにやって」と言うように煽ったり、楽しそうに跳ねながら演奏したりする姿を見れてほんとに良かった。どこかのMCで藤くんに「調子はどうですか?(チャマの方を見る)」と言われて、にこにこで「めっちゃ楽しいっすね〜…いや〜めっちゃ楽しいっすね〜みんなのおかげで最高です!」って楽しそうに話してた。その後「三語くらいしか喋ってねぇじゃん。笑」って藤くんに言われてたけど。

チャマはたぶん優しすぎるくらい優しいし繊細だから、ずっと十字架を背負ったままステージに上がり続けてしまうんじゃないかなと不安だった。せっかくならお客さんもBUMPのメンバーも笑顔でライブの場にいたいと思ってたから、表情豊かなチャマを見れて良かったです。お客さんとしっかり目を合わせるようにして口パクで歌っている姿を見て胸がキュッとなった。

リハの後ストレッチとかいろいろやって、楽屋で思い思いの過ごし方をする、みたいなMCが最高だったなー。
「チャマとお揃いのアンプ(エフェクターだっけ?)があって、それでベースの指鳴らしをしてた。そこの近くを俺が思い思いの動き(片足あげてすしざんまいのポーズみたいなのやって、手を前後にグルグル回す感じの)をしながチャマの近くを通ったら、ハッつってそれとなく構ってくれた。で、その後俺が蜂蜜の入ったドリンクだったかな?を触ってた時に、チャマが楽屋の鏡越しに俺のことガン見しながらさっきちゃんと構えなくてごめんて感じで、アンサーの動きしてくれてた。バンドやったて良かったァ!って思いました。ベース、チャマです。」

「ヒロは…俺がなんかやってる時に急にアハハ~~~ン!つって楽屋に入ってきたのね。コーヒー持って楽屋に入ってきたんだけど、そのコーヒーをリハの時着てたおしゃれな白のスウェットパンツにこぼしちゃったみたいで。それでアハハ~~~ン!っつって入ってきたみたい。「モウ!ドウスルノコレ!」みたいなこと言ってた。(スタッフさんが)トントン(染み抜き)してくれてちゃんと落ちて良かったね。ギター、増川くんです。「あの、リハとかは動きやすい格好でやるからスウェットパンツだったの。楽屋のドアが思ったより重くてガンッてなっちゃったの。笑」
ヒロの下りでチャマの笑った声がマイクを通さずに聞こえて、めちゃくちゃ爆笑してんじゃんと、こちらまでつられて笑ってしまった。

「君は…(秀ちゃんの方を見る)思い思いの動きはないね!いや、お互いその場にはいたんだけど絡んでないね!笑 ドラム、升くんです。」
札幌で食べたものの話で上手いこと思い出せなくて焦ったヒロが「トマトもあったよ!!!」って言ってたのは可愛かった。ヒロは短髪が似合うねー。そしていつまで経っても少年だね。あと、「ラーメンを食って帰ろうかな、なんて目論んでます」って堂々と(別に悪いことじゃないんだけど、めちゃくちゃ大きい声でラーメンて言ってた)言ってた藤くんね。たらふく食べて帰ったら良いと思うよ。

「Silver Jubileeというツアータイトルは25周年という意味で(秀ちゃんがwiki見て決めたらしい)、去年の予定がずれちゃったからいまBUMP OF CHICKENは26歳なんだけど」と今回は周年のライブハウスツアーで、何も引っ提げないということもあり、新旧いろいろな曲を演奏してくれた。

わたしもBUMPを聞き始めてから人生の半分くらいの年月が経った。天体観測からいろいろな曲を聞くようになり、高2で初めてライブに行ってからは維持と怨念にも近い執念で、毎回なんとかチケットを手に入れてライブに行って。そこでもらった言葉や聞いた歌が、わたしの血となり肉となり、思考となり価値観となって今日のわたしを支えています。「なくてはならない」とはまさにこのこと。

今日のわたしがわたしでいられるのは、紛れもなくBUMPがいたからです。出会ってくれてありがとう。ほんとにありがとう。
また必ず、僕らは出会うだろう。

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