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観劇2023上半期

今年も本数を抑えると言いつつ14本鑑賞していました。半期分なので全て書きます。(時系列ばらばら)

フォレスケット

今年一番最初の観劇は友人の出演作を立て続けに2本。
フォレスケットは新人公演ということもあり割と演技の荒さが目立った。…よりも、脚本・演出の荒さが目立った。どこでも共通して言えることだが、「新人公演」という育成段階の俳優を使う公演の場合、脚本・演出はプロであるべき。育成公演こそトップは手慣れであるべき。脚本・演出まで新人だと、作品としてぐらつきが凄いから…。

因みに手前味噌的ではあるが、友人はすごく良かった。また機会があれば観に行きます。関東にいる間は…。

ジョンマイラブ(配信)

友人出演作その2。香川県には流石に行けなかったので配信を購入。間違えて千秋楽前日の公演を買ってしまったが、訳あってこれが千秋楽になってしまった。千秋楽を観にわざわざ現地まで行ったファンにはドンマイとしか言えない。結局彼のジョン万次郎役を観た友人は私しかいなさそうだ。私の知り合いで、もしいらっしゃれば教えてください。

ファミリー向け娯楽として丁度いいくらいなのかな、というのが私の感想。主役の鉄を江戸末期のプリンセスとして描くのであれば、さらに活躍させても良かったのではないか…とは思う。おそらく幼馴染くんの結末などはフィクションだろうから、鉄の積み上げたもの、成し遂げたことなどをもう少し増したり強調してもいいような気がした。実際色々やり遂げた万次郎にちょっと負けてる。

それから、予約フォームが(特に坊ちゃん劇場外での公演)わかりづらいつくりになっていたので少し戸惑いました。もっとダイレクトに分かりやすくできないのか(考えてみたけど私もいい案思いつかなかった)。

ひたむきな星屑

劇団三日月座の冬公演にも足を運びました。外で同期や先輩と話し込んでいたらひくほど時間たってた。代が変わるとやりたいことも変わるということを肌で感じる今日この頃。関わる人も環境も違うんだから当たり前なんだけどね。

宣伝用看板がすごく良かったのに写真を撮り忘れた。最近、三日月座は宣伝に物凄く力を入れているようで、毎度チェックするのが楽しみである。

don't freak out

シアター・コクーンのようなでっけー劇場でやるような演出、舞台装置を無理やり下北沢の小劇場に(うまいこと)詰め込むとこうなるのか、という空間からはちきれんばかりの迫力だった。

実際、話は痛快かと言われれば全くそんなことはなくて、でもそんな悲惨な最後(最期)を遂げた彼らを前に笑う二人は壊れたんじゃない。彼女たちは壊れないためにやり遂げた。日本創作の独特の空気感をまとったシスターフッドだと思う。

運動会をやりたくない

久しぶりにガラパが東京にやってきた。いつもの、ラストがダークになる感じというよりはブラックコメディという感じ?(定義曖昧)
急なキャスト変更があり、演出の川口さんが舞台に立っていたのだけどそれはそれでよかった。偶然にも主催の椎木さんと二人のシーンもあり、勝手にエモーショナルな気持ちになった。
期待の生コメンタリーは今年も面白かったです。むしろこれが一番の楽しみだったりする(おい)。

ガラパ名物生コメンタリー①
ガラパ名物生コメンタリー②

なるべく派手な服を着る

初MONO。「相対性浮世絵」は見たことあったのですがMONOを見るのは初めて。「MONOらしさ」を感じられてよかったです。舞台はワンシチュエーションで、歪なお屋敷。私はこういうトンチキな舞台結構好き。時空がゆがんだようなお屋敷は、一家のゆがみを表しているような……再演ごとに舞台のデザインも変わっているようでした。
この舞台も脚本演出の方(土田さん)が出演していらした。こちらは最初から出演が決まっていたものだが。インパクトは一番強かったかも

キレナイ/Dear me!

ここの劇団の方、そして関わっていらっしゃる方が本当に素敵な人ばかりで全部追いかけていきたいんだけど、お金も時間もないなあと言い訳しながらそのままになっている。別の作品ももっと見てみたい……
個人的にはディアミーの方がより好きだったかも。なんとなくですが、より笑ったような気がします。
個人的にフライヤーがイメージも構造(?)も結構好みです…

マリー・キュリー

就活中、「それでも、これだけは見る!」と決めていた。私が伝記を何度も読み込み(漫画だけど)、賢く、仕事に熱中する女性に憧れたきっかけの一人である。フィクション交じりといえど、生涯がミュージカルになるとは、さすがマリー・キュリー。
韓国発ミュージカルも初めてで、それも相まって余計に期待していた今作。入場時、舞台が想像より簡素で少し不安になりましたが、それも質素堅実なマリーを表現しているように感じられた。そして場面が動けば動くほどディティールの緻密度が伝わったきた(開場時暗かっただけかも)。脚本も演出も期待を超える作品で、マイベストミュージカルにランクイン間違いなしでした。ウランの妖精さんにはちょっとびっくりしたけど笑

ミュージカル マリー・キュリーについてさかのぼっていると「マリー・キュリー好きな人はファクトリー・ガールズも好きそう」という呟きを発見。早速調べてみると数日前に千秋楽を迎えていた…残念。マリー・キュリーにも出演なさっていた清水くるみさんも出演していらしたそうで、改めて俳優さんの体力には脱帽する。

15 minutes made(15分短編×6)

15分劇というものをオムニバス形式で見るのは初めて。サクッとたくさんの劇団の作品に触れられてお得感があった。Mrs.Fictionsが個人的には一番好きでした。

何となくの希望をつるっと書いたら、なんと先輩の家にDVDがあると聞いてびっくり。今度家に押しかけようかな。

窓際に盃を!

YSTF2022でご一緒したネモノ会の本公演。宮沢賢治作品リスペクトの作品でした。劇団員の3/4が出演していてびっくり。私達はスタッフで手一杯だったのに…。総じて皆さんの魅力が感じられてよかった。「言われてみれば気になるところ」もないではないが、ちゃんと説得力あるお芝居だったと思う。架空の薬が出てくる時点で、既にパラレルワールド、パラレルワールドとして確立されていれば何ら問題ないと思う。

因みに今日はネモノ会の吉田さんも出演されている舞台を観に行く。期待。
(追記 7月9日: 沸騰!予算会議面白かった…!楽しい時間だった)

それから、YSTF2023で知り合ったもう一つの団体劇団カナリの舞台も同じくらいの時期にやっていたのですが、都合が合わずに観に行けませんでした。カナリの高橋さんとは何度かご挨拶させていただいたのに申し訳ない。次こそは…!!!

全国学生演劇祭(計10本)

今年は東京で全国学生演劇祭が開催され、縁あって少しお手伝いさせていただきました。大学演劇一つとってもこんなに様々な作品が集まるとは。10作品見るのは大変かなあと思いましたがコンプリートした時は達成感がありました。笑 のと、種類豊富であまり苦痛でなかった。
それから、ちょっと上手い演者はどこ行ってもそこそこの人数いるんだろうなぁ、とも思った。芝居で食っていくのは難しいぞ~???笑(→芝居で食わない人間)
審査員による講評も公開されたので、気になる方は是非。といっても、作品そのものを観ていないと、興味が湧かないだろうが……

部屋

第20回かながわ演劇博覧会から、チリアクターズ「部屋」を鑑賞。めっちゃライトに短編を楽しんだという気分。クスクス系の笑いを適宜起こしてくれるので、そして周囲のお客さんも結構笑ってくれるので本当にラフに楽しめた。あと毎度ながら(?)まともな人はほとんど出てこなかった。
ど真ん中に座ってしまい、演者の方と目とかあったらちょっと恥ずかしいなとか思ったけど(結構舞台と近かった)、全然気づかれていなかったようなのでこれからは堂々と真ん中に座ろうと思う。

彼女も丸くなった

こちらご縁があって観劇。初めての箱庭円舞曲でした。
序盤で「そっちの丸くなったか~(そっちの意味もあるのか)」と把握。そりゃ確かに丸いけど!全然彼女たちは丸く(概念)なかった。と思う……(曖昧)登場人物がみんな痛々しくてヒリヒリして、ちょっと目を薄めたような。気もする。最後もちゃんとキショかったし。
松本紀保さん、実は舞台上でお目にかけるの二度目なのですが、会えば会うほど(?)魅力が増していく。また観たい。

幕末ドラゴン〜クセ強女と時を
かけない男たち〜

新橋演舞場にて

檀れいさんがとにかく良かった。檀れいが舞台上でふざけているところを観れるとは。
江戸にタイムリープ直後現れた赤い羽織を着た侍がいたので「赤い羽織の新撰組!?その解釈くるか!?(※LOOSER参照)」とちょっと興奮しかけたが、普通に京都守護職だった。(発想が安易)
江戸の街でのミュージカル、なんか見覚えあるなと思ったら「ジョンマイラブ」だった。絶妙に安っぽいのに演者の歌唱力とかで成立しているちぐはぐな感じ…(言い方)。
来年はなんと伊東四朗さんが出演されるとのことで、何としてでも予定空けて見に行こうと思う。



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