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魅せる陳列

魅せる陳列のポイントは3つあると思っています。

1つめは表面積をできるだけ多く見てもらうこと。

これはお客様の消費行動を細分化したときの「注目」「興味」を誘発するために非常に大事な概念になると思います。手に触れるという行為までのハードルは意外と高いんですよね。それまではお客様の視覚にしか訴えられないのですから、手に取ってじっくり見るという行為までの繋ぎを意識しないといけません。

2つめはPOPや写真ですね。

今の消費者はこちら側からセールスにもの凄く冷淡です。モノが溢れて、それを買わないと生活に困るということはほとんどなくて、ビビッとこなかったものに対しては、どれだけ言葉を並べられても見てくれません。

ということは、昔のPOPの概念は変わるべきで、売場の回遊時に長文の文章はまず読まれないと思った方がいいかと思います。

言葉であっても10文字程度、それよりも写真や絵だったりで表現した方がインパクトは大きいです。

例えば、スーパーなどの野菜売場にそれを作った農家の方の顔写真がありますよね。あれは有効です。「この方が作りました」という短文と写真だけで安心というインパクトを与えている。

一方、よっぽど売り込みたいのか、その農家の家族の写真に留まらず、どんな思いでその野菜を作っているのかを、A4にビッシリ打ち込まれているPOPも結構見かけます。

残念な現実ですが、多くの消費者にとって農家の方の想いとかどうでもいいのです。この訴求はかなりミスマッチということになります。

最後は差別化ですね。


売場の中での差別化なのですが、形や色や陳列方法に至るまでまわりの展開と差別化を意識して、足を止め、マグネット的な感じで引き寄せないといけません。「同じ感じ」が連続すると、お客様は回遊を辞め、売場から出るリスクがあります。要所に集視ポイントとして位置付けた展開を入れていき飽きさせないことも重要です。


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