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幕が上がる前の舞台裏で

開演するちょっと前の舞台裏。
小声で、キャストやスタッフの方と互いに「よろしくお願いします」などと言ったりしながら、みんなそれぞれの役や役割に入っていく、そんないい感じの緊張感が走る時間が割と好き。

誰かが、その時の「よろしくお願いします」は、「何かあったらその時はどうぞよろしくお願いします」っていう意味だよって教えてくださったことがありました。もちろん言う人によってその意図は様々でいいんだと思うけど、そういう、結局一人ではどうにもできないので、最後はもういがみ合ってようがなんしようが(笑)互いに助け合う、みたいな。相手を信頼するってことを再確認する時間、みたいな感じに思う。

最近は、デマチカヤナギの稽古だったり、稽古がない日も結局稽古動画とか見たりして過ごしてることが多い。演技を見るのも面白いなと思うけど、演出が入って創り上げてく、話してる様子を客観的に見るのも結構面白い。

あと、役作りの一環で木削り続けたこともあった。ようやくそれも落ち着いて。今回の役は小道具がいっぱいなので、その使い方とか慣れるために色々使ってみたり、お店に行ったり、調べてみたりしたらとても興味深くて。今回は山の中の話なので、キャンプグッズみたいなのがいっぱいあるんですよね。そうやって、役を通じて、自分の引き出しが少しずつ増えていく気がしていて面白い。
今日は、10日前を切ったぐらいのそんな感じです。でも、ここからが一番楽しいところだと自分は思う。ある程度プランが固まってきて、でもまだまだ色々良くなるためにぐっと一気に調整できるし、遊べる、みたいなそんな期間だと思います。
座組のメンバが「舞台上で目が合う瞬間は、普段よりめちゃくちゃ嬉しい」というようなことを書いてたんだけど、うまく表現しているなぁと思った。なんか凄く分かるなぁって思った。

何かをみんなでつくるのはやっぱり面白い。
昔は、何かを作るとき、一人で作ってる方が自分の好きなようにできるしいいなって思ってた時期がありました。で、それについて先輩に聞いたことがあって。「みんなで作るより、一人で作った方が色々自由で楽で良くないですか?」って。そしたら「いずれ、自分だけではつくれない規模のものを作りたくなるよ」って言われて。その頃は分かるような分からないようなそんな感じだったんですけど、今は、凄くその意味が分かる。舞台を作ってるとよりそう思うし、舞台に限らずものづくりも映像づくりだってそうで。自分一人でできることなんて、たかがしれてるなと。

でも、今、みんなで作りたい理由はもっとすごく単純で。楽しい人たちと、好きな人たちと、みんなで話し合いながら試してみながら作っていって、それが自分の思い描いてたものではなくて、どんどん違うものになっていくワクワク感が一番たまんないかもしれない。

今期見始めたペンディングトレインの主題歌がなんか良くて、YouTubeでPV見たらもっと良くて。場所とか仲間とかそういうテーマの今回の公演に、少し通ずるような気がしたり、しなかったりした。




タイトル

劇団デマチカヤナギ第2回公演『グレイト・グッド・プレイス』

作・演出

村上 慎太郎(夕暮れ社 弱男ユニット)

公演日

2023年
5月3日(水・祝)16:00-
5月4日(木・祝)14:00- / 18:30-
5月5日(金・祝)14:00-

会場

京都東部いきいき市民活動センター 集会室
https://www.gekken.net/SE_IKIIKI/index.html

チケット

日時指定自由席
一般(前売・予約) 1,800円
学生(前売・予約) 1,400円
※ 当日チケットは各300円増し

チケット予約フォーム
https://forms.gle/3GuKEKeypHU83rjG9

出演

河内 千春
田中 賢一
ともあき
長澤 かすみ
二宮 千明
花谷 咲紀
藤原 菜々美
宮岡 眞紀
むねつぐゆみ
山路 美子

スタッフ

舞台監督 下野優希
照明 高木里桜
照明操作 平野明
音響 genseiichi
主催
左京東部いきいき市民活動センター(指定管理者:特定非営利活動法人劇研)
芸術・文化を活用した地域のまちづくり事業 取り組み1『多様な交流の促進事業』

詳細

https://murakami-kyoto.blogspot.com/2023/03/2023325.html


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