ときメモGS4が発売された中、GS3の桜井兄弟に情緒をワヤクチャにされた女の日記

読んで字のごとくな日記です。
※当日記は『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd story(以下GS3)』の桜井兄弟に関する過度なネタバレ(イベント、ED、ADV)を含みます。GS3に興味がある方で「まだプレイしていないよ」という方は読むのをお勧めしません。あの感動と衝撃を味わってほしいので、何も知らないままでいてください(個人的願望)

2021年10月28日に『ときめきメモリアル Girl's Side(以下GS)』シリーズの新作『4th heart』が発売された(ダイマ)のをきっかけに、懐かしさからDS版GS3を起動した私です。
「そういえば、ルカルートは泣いた記憶あるな。もう一回やるか」というあまりにも記憶容量がナノミクロンな感想が浮かんだのが運のつき。終わりの始まり。
ルカルートを一途プレイしてADVを読んで、いまこう(情緒ワヤクチャ状態に)なってるわけです。

私は乙女ゲームはときメモGSシリーズと、テニスの王子様の『学園祭の王子様』と『ドキドキサバイバル海&山』しかやったことが無い(思い返すと全部KONAMIやん)ので比較できるものが少ないのですが、「乙女ゲームでこんな重たいシナリオええんか?」と思いました。
いや、過去作でもなかなか重たい・しんどいシナリオはありました(親・家族との不仲、夢への葛藤・挫折、未来への不安)が、こんな希死念慮を感じさせるシナリオがあったか……?

桜井琉夏(ルカ)と桜井琥一(コウ)がただの兄弟でないことは、ゲーム序盤に主人公を迎えに来たところで何となく察しました。「兄のコウと弟のルカが同学年?コウが怪我とか病気で一年留年したとか?」とか思ってたけど、全然違いましたわね。
ルカとコウの関係を知るにはどちらも攻略して、その後解放されるADVを読まないと詳しくわからないのですが、両ルートを攻略してふたりのADVを読んだ時の衝撃たるや……筆舌に尽くしがてぇ。

ルカとコウと主人公が三人でデートした時、牧場では「家族とよく牧場に来た」と言うルカに対して「そうだったか?」とコウが首を捻ったり、スケートで器用に滑るルカと滑れないコウを「兄弟なのに」と言った主人公にコウが「だってあいつは……」となにか言いかけたり。
ルカが修学旅行先である北海道に何やら思い入れがあるなとか、子供時代に妖精の鍵の話を「そんなの嘘だ」と言っていたコウが教会のサクラソウに水をあげてたり。
初見では「なにかあるな」程度には気付いていたけれど、その「なにか」がはっきりとはわかりませんでした。
両ルートを攻略して、ふたりのADVを見るまでは。

わかりますか?
ルカとクリスマスに教会に行った時の私の衝撃が。
「ルカとコウのADV全部解放されたから読も~」と気軽に読んで死んだ私の感情が。

多感な思春期をそんな不安定な中で生きてきた彼ら桜井兄弟のことを考えたら、もう心臓が張り裂けんばかりに辛いわけですよ。

ルカが度々「神様」と口にしていたのは、前の母親がクリスチャンだった影響なのか、とか
三人デートの時のあのセリフや、北海道の話が良く出たのは、北海道がルカの故郷だったからか、とか
コウが教会のサクラソウに水をあげてたのは、子供の頃にサクラソウをすべて散らした罪滅ぼしだったのか、とか

もう桜井兄弟の過去編だけで小説出せるぜKONAMIさんよぉ!!!
出してくれよ。桜井兄弟の人生を読ませろ(切実)

ホントこの兄弟のシナリオ最高。最高すぎて夢に出る。
両ルートとも終盤の勢いがすげえんだ。マジ。

ルカルート

ルカは一見すると不思議ちゃんみたいにつかみどころが無くて、危ない事する頭のイカレた奴なんですけど(酷い言いぐさ)実際のところ繊細で儚くて放っておけない。三次元だったら遠巻きに見てたい(陰キャの私には会話する事すら不可能)
入学式の時は結構周りから遠巻きに見られて「"あの"桜井兄弟がなんでいんの?」とか言われてた彼ですが、なんだかんだですぐ周りから一目置かれたりする。不思議な魅力のあるキャラ。

最初こそ素っ気ないけど友好まで行くと滅茶苦茶愛しくなるキャラであり、GS3の中で一番主人公に懐いてる感ある(私の主観)
好感度の上がり方が結構早めなので、普通状態の時の素っ気なさが癖になる。個人的に友好状態のルカが一番かわいいかもしれん。

終盤では主人公が余多門(ときメモシリーズに出てくる不良高校)の不良に絡まれたとき、ルカが「このままだと主人公にも危害が及ぶ」と察して行動するのがさあ……ひとりで何とかしようとするところがさあ……主人公とコウを大切に思ってるが故の行動がツラい。

余多門のやつらとケジメを付けに埠頭に行く前、ルカが主人公と学園演劇でやったロミジュリの掛け合いをやるシーンが凄く好き(私は芝居の台詞で会話するみたいなのが好きなオタク)

「待って、恋人同士のお別れの言葉を思い出せない」
「それでは、思い出すまでここに居ましょう」
「じゃあ思い出さない。嗚呼、意地悪をしてずっとあなたを帰したくない」

ここのくだりね。ホント好き。
「ここ好き」って思いながら「帰すな~~ジュリエット(主人公)~~!!そのままロミオ(ルカ)掴んだまま離すな~~!!」って叫んだ。
だって明らかに何らかのフラグじゃん!!!知ってんだよこっちは!!!
でも主人公は気付かずルカを送り出してしまうんやな……シナリオの都合上仕方ないね(メタ)
「さよなら、ジュリエット」「"おやすみ"だよ、ロミオ」ってやり取りするルカと主人公、好きだがつらい。やめろよ……さよならとか言うな……。

そこからの、コウから届いた「ルカが単車で事故った」「ICUに居る」というメールに「それ見た事か~~~!!!」となった。やっぱりなんかのフラグだったやんけ~~~!!
でもここで今の御両親がルカを大事に思ってるところが見られてよかった。大事にしてなきゃ、一晩中泣いたりしないよね、お母さん……ありがとう、ルカを大切に思っていてくれて……(謎目線)

主人公がお見舞いに行ったときの、ルカの「このまま死んでも良いと思った」という懺悔のような言葉と、自分のことを「僕」と言ったこと、前の家族と共に暮らした家に「帰りたい」という子供のような願いに、ティッシュボックスが空になった。泣くわ、こんなん。
あそこのイベントでは、ただただルカが幼い子供のように見えて切なくなるばかりだった。抱きしめてやりてえ……(注:相手は重症患者です)

最後に教会に来て告白しに来た時のルカの「幸せになっちゃいけないって、我慢しなきゃいけないって思ってた」という発言が、彼の今までの人生を物語っているようで苦しかった。
家族が死んだのも、コウが喧嘩を繰り返すのもすべて自分のせいで「自分の周りで起こる誰かの不幸は、全部自分が引き起こしているんじゃないか」ってルカがずっと不安と罪悪感に締め付けられていたのだと察してしまい駄目だった。そんなわけがないのに。

でも主人公と出会って、段々と色んなことを飲みこめるようになって、前に進むことを決めて……ルカは凄いよ、やっぱりお前はヒーローだよ……。
あと卒業式の二週間前まで入院して松葉杖の練習してたのに、教会に松葉杖なしで来たの地味に凄いよね。流石ヒーローだよ(此処でその言葉は適切なのかと言う自問自答がよぎる)

コウルート

ルカの兄。同い年だし、双子というわけじゃないけれど、ルカの兄。
リーゼントで目つきが悪くて大柄で、全体的に厳つい。はめてる指輪も厳つい。喧嘩が強くて、一見すると『THE 不良』って感じのキャラ。
主人公のことを「お前」って呼んだり、「女なんだから、女はこうだろ」みたいな発言があるので苦手な人は苦手かもしれん。
この彼がGSシリーズの王子様ポジ(ギャルゲーで言うところのメインヒロインみたいなもん)だっていうんだから公式も凄い事思いつくよなあ。

攻略していくと分かるのですが、彼はぶっきらぼうだけど面倒見がよく、実際に危なっかしいルカのサポートに回ったりする。料理に掃除、バイクのメンテナンスなど手先も器用で「実は気配りパラ200くらいあるやろ」ってくらい気の利く男。たまにお父さんとかお母さんに見える。
「古き良き硬派」な「お父さん(お母さん)」で「不良」……もうなにがなんだかわからねえな。

ザックリ言っちゃうと、ルカとは元々従兄弟同士で、兄弟ではない。
ルカは元々北海道に住んでいて、両親が事故で亡くなったため桜井家に引き取られコウの弟になった(兄弟であるコウと同い年なのはそのため)

コウのADVはどれも最高だからみんな全部回収して読んで(熱い想い)
コウのADVでは、彼がいかにルカを、そして主人公を大切に思っていたかがわかるので……ホントお薦め……。

コウルートでも、ルカと同じく余多門の奴らとケジメを付けるためにボコられるシーンがあるのですが(こう考えると桜井兄弟のシナリオだけ少年マガ○ンとかチャン○オンみたいだな)
そこで、教会でルカと主人公と三人でかくれんぼした時のことを思い出して「あの二人が笑っていればそれでよかった」と内心で呟くシーンがあるんですよ。

お前~~~~~~それって”愛”じゃん~~~~~~!!!!!(号泣)
主人公とルカ、どちらも大切だって、その気持ちは”愛”じゃん!!!!!アガペーじゃん!!!!!!!主人公もルカも、コウにとって何ものにも代えがたい大切なもので、だから「こそ守りたい」「危ない目にあってほしくない」って思ったんじゃん!!!!
主人公"だけ"にそう思ってたんなら「嗚呼恋心」で終わるけど、ルカにもそう思ってたってことはもう……愛……深い愛……(ろくろを回すポーズ)

マジこれはADV読むとわかるのですが、コウは凄く思慮深いというか、ひとの気持ちを考える男なんですよ。
実際に相手がどう思ってるかはわからないけれど、でも相手が傷つかないように、悲しまないようにと行動できる男なんです。
修学旅行でのADVで主人公とツーショットとる時に「お前は楽しいか、楽しんでいるかわからない」けど「楽しんでくれているなら良い(と願っている)」って考えてるんですよ。この……気配りパラ573ボーイが……!!(増えてる)

んで、この気配りは主人公やルカ以外の、自分をボコってる余多門にも発揮されてるんですよね。驚きだよ。
ケジメのために殴られるばかりで反撃してこないコウに、余多門の奴らは「お前が腑抜けになったってことが良く分かった」ってキレるんですけど、最後に「じゃあ、俺達はどうすればいい……」って寂しそうにつぶやくんですわ。
それにコウが「今自分を殴っている余多門の奴らも、昔は自分と同じように野を駆けまわり、遊び、笑っていた日々があったはずだ」って彼ら余多門に寄り添うような、理解するようなことを考えるんですよ。いや同情からくる感情なのかもしれないけど。愛深すぎん?(当日記はキャラを過度に美化する傾向にあります)

余多門にとってみれば、今までのようなこと(喧嘩)から足を洗おうとしているコウに対して、裏切られたような、失望に似た感情と共に、まるで自分たちが置いてかれるような気持ちにもなってるんじゃないかなって……。コウも、なんとなくそれを察してそう思ったのかな。わからんけど。

GS3はモブの声優さんの演技も高いので、このシーン(俺達はどうすればいい)の余多門の台詞が凄い感情がこもってて良い。マジでみんな見てくれ。

最後に

支離滅裂の日記だが書いたらちょっとすっきりした。最近リアルに「ルカ……コウ……」って無意識に呟くくらい色々たまってたので。

乙女ゲームは一番最初に書いた通り、GSシリーズと他二、三作品やったくらいなので比較の使用もないのだけど、GS3は本当に最高。色んな「衝撃」をくれる。
初めて見たよ、攻略対象がパトカーに連行されるスチルとか。

GS4が発売され、youtubeとかでも実況動画がバンバン出ててそこから興味を持った人がGS4をやって、そこからGS3やり始めたらいいなって思う。凄く……いいから……。
しかし色んな人にお勧めしたいけど、DS版もPSP版もソフトが高騰してて手に入りづらいのでお勧めしづらい(Vita版はダウンロードがあるが、そもそもVitaが生産終わってるので此方も難しい)
switch移植頼むぜKONAMI……。


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