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悪夢(短編小説)

寝汗ぐっしょりで起きた。
生々しい夢だった、、
俺は友達と都心の方のゲームセンターで遊ぶことに
なり最寄り駅集合だった。
友達と電車に乗って都心のゲームセンターについた。
しかし都心の割には真っ暗だ。
明かりがあるのは一階部分のお店の中だけ、
後の周りは闇に染まっていた。
薄気味悪さを感じた僕は友達に
なぁ、俺ら以外人も歩いてないしなんか気持ち悪くないか?と言った。
そしたら友人は、そうか〜?このご時世人がいない方が気楽でいいだろう〜!なんか言っていた気がする。
そして目的のゲームセンターが見えた。
・・・気持ちが悪い
人1人いないのにゲームセンターのあのごちゃごちゃした音が鳴り響いているんだ。
でもわざわざ友達と隣街から来たんだ
俺ひとりだったら帰ったところだが、友人も昨日から楽しみにしてきているので、そんなことはできなかった。
そして俺たちはゲームセンターの中へと足を運んだ。
一周ぐるって周り終わり
友人とあんまりいい物なかったね!なんて言ってた
すると友人がある物を見つける
仮面ライダーのフィギュアだ。
友人は大の戦隊モノ好きで、戦隊モノのフィギュアとなると周りが見えなくなるほどだ。
彼は子供のように大はしゃぎをして、
なぁ!〇〇も一緒にこれやろうぜ!ってなった。
友人とゲームをしていると何やら視線を感じる。
俺がふと振り返ると、今日の話の主人公がいた。
女性だった。
女性と言っても40代半ばの女で、顔が麻呂みたいな顔をしていた。
口は笑っているのに、目は笑っていない。
薄気味悪さを覚えた俺は友人に、おい、あそこに気持ち悪い女がこっち見てるぞ!と友人に教えた。
そしたら友人は何言ってんだ、あれ俺の母ちゃんだよ!って言った。
友人のお母さんは一回も見たことはなかったが、
最初は気持ち悪く見えた顔もだんだんと安心感へと変わっていった。
そんな話をしてたら壁半分から顔を出していた友人の母親がこっちへと向かって歩いてきた。
母あら、あなたが〇〇の友達の〇〇?
俺あっ!そうです。
友この間写真見せた〇〇だよ!
母あら〜写真で見た通りイケメンな子だわ〜。
俺いえいえ、そんな
母本当!殺したいちゃいぐらいだわ〜。
俺はその言葉に耳を疑った。
この母親正気か?初対面でこんなこと言うか普通?
それとも俺が聞き間違いたんだろうか?
いや、確かに言った。
そんなことを頭の中でぐるぐると考えていたら
急に友人の母親が、
また来るわねと言って、俺の手を掴んで手にキスをして立ち去っていった。
気持ち悪さのあまり気絶か嘔吐をしそうになった。
友人にお前の母ちゃん変わってんな?って言った。
さっきまで楽しく喋っていた友人が急に無視?
をしているのだ。
聞こえないふりとでも言うのか?
聞こえないふりをする友人になぁ!聞いてんのかよ!というと友人は首を180度回転させて
こう言った。
君はママに選ばれたんだ。
君は今日ママのものになる。
あはは、おめでとう〇〇。おめでとう〇〇と不気味は顔して言ってきた。
俺は気持ち悪さと恐怖を覚え、友人を置いてゲームセンターから出た。
出た瞬間後ろから、どこ行くの?〇〇ちゃん?
とあの聞き覚えのある声がした。
俺は震える体で恐る恐る後ろを振り返った。
要素通り友人のお母さんだった。
振り替えらなきゃよかった。
お母さん...いやもうこの際女にしよう。
女は右手に包丁を持ち裸足。
片目は潰したのかぐちゃぐちゃしている
そしておまけはにっこり開いた口はお歯黒をしていた。
俺は悲鳴をあげ走った。
まだ走れただけ運がいい。
俺は真っ暗な都会の道を駆け走った。
駅が見えてきた。
しかし誰もいない。
俺は改札口を飛び越えホームへと向かった。
時刻表も消えてるホームなんか電車も来るはずもなく近づいてくるのは女だけだ。
100メートル先に女がキョロキョロ俺を探しているのがわかった。
俺は咄嗟にやばい!このままだと殺される!
と思い線路へと降りて避難スペースに隠れた。
心臓の鼓動と女のこちら近づいて来ている足音だけが駅に響き渡っている。
来ないでくれ!来ないでくれ!俺は心の中でそう呟いていた。
そんなことを思っても女は近づいてくる
そして避難スペースの上あたりに女が来たとこで
女が〇〇!どこにいるんだ!出てこい!〇〇!!
と俺の真下に響き渡った。
女は線路に降りた。
ちょうど俺が隠れている俺の真下に。
女の足がだけが見える。
女は動こうとしない。
俺の心臓がさっきよりもバクバクと心拍数が上がる
そして女の足がこちらへと向いた。
次の瞬間体を前屈するような格好でにっこりとお歯黒が塗られた歯で〇〇ちゃ〜んみっけ!って言われ
目が覚めた。
夢か...の前に生きているという言葉が先に出た。
この話を書き始めたのは起きて2時間後のこと
普通なら夢というのは起きてだんだんと思い出せなくなるもの、しかし悪夢というのは何時間経ってもはっきりとした内容で覚えているのが悪夢。
自分が今回見た夢は悪夢と言っても過言ではない。

実に生々しい夢だった。
完。

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