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吉本騒闇営業動に対する下衆の勘ぐり

ニュースや雑誌などの報道から知った情報で闇営業問題について考察してみます。 闇営業問題は実のところお金が欲しいというだけで闇営業に参加したわけではないところに根深い問題があるように見えます。 このような記事がありましたが、年収が毎年数億円と報道されている明石家さんまですら入江の頼みなら断れないと発言しています。入江はレアグッズをいろいろな方面から入手できたり、吉元の便利屋のような存在なのでしょう。 このことからも十分にお金を持っているはずの売れっ子芸人が単純にお金が欲し

    • バブルとは何なのか、どうすればいいのか 投資と消費とは

      今回はバブルというものを考えてみたいと思います。 一般的なバブルの定義とはファンダメンタルズを超えて資産価格が上昇することとされています。バブルが難しいのは価格上昇の真っ只中ではその資産価格の妥当さは判別できず、未来の何処かの時点で答え合わせとなるということです。その答え合わせも更に未来では正解かどうかはわからない。 バブルがなぜ弾けるのかということを端的に表現しますと、資産から得られるリターンが資産の取得価格と見合わなくなり、どこかの時点で売りが超過して値崩れが起こると

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      • 政府支出における財源論の是非について

        ふとツイッターを眺めていたらこんなツイートを目にしました。 結論から言えば私は財源論に乗るべきだと考えます。 理由はシンプルなものです。根拠は以下のとおりです。 日本の名目GDPは平成バブル崩壊以降30年にわたってほぼ成長していません。にもかかわらずマネーストック≒現預金は二倍に膨らんでいます。流通速度が当時から一定ならば名目GDPは潜在的に約1000兆円を達成できます。引用されている馬の眼というアカウント名の方が法人税を上げれば財源になるとツイートされていますが、マネー

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        • リフレってもともと現金課税だから効くって話じゃなかった?

          私がリフレーションと言われる政策に興味を持ったのはもう10年くらい前になるでしょうか。その当時にリフレまとめサイトというものがあり印象深かったのは「ヴェルグルの奇跡」というエピソードです。 ざっくりそれを説明しますと現金課税です。一定の割合で現金の価値を割り引いていくと現金を他のものに変えようとして景気が良くなったという話です。 リフレ、インフレ政策というものもインフレを起こす意思を中銀が持つというアナウンスメントとそれの裏付けとなるベースマネー積み増し政策で起こるインフ

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        吉本騒闇営業動に対する下衆の勘ぐり

        • バブルとは何なのか、どうすればいいのか 投資と消費とは

        • 政府支出における財源論の是非について

        • リフレってもともと現金課税だから効くって話じゃなかった…

          現在の格差、不況という経済問題の解決って最終的には現預金課税しか無いんじゃないか?というお話

          世界中の所謂先進国が少子高齢化、累積債務の拡大、経済成長率の低迷、格差拡大という問題に程度の差はあれど、似たような状況に陥っています。 不況の原因は様々に仮説が挙げられます。革新的な生産性の向上が見込めないために将来所得の伸びが期待できず足元の消費が弱い、ヒト、モノ、カネの自由化による価格破壊だとか、少子高齢化社会の深刻化による引退後の資金の積み立てによる不況だとか、色々あります。そしてこの不況に付随して政府債務残高が積み上がっていきます。 不況というのは実物である生産物

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          昨今話題のMMTとマクロ政策論争に関する雑感2

          前回の続きです。

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          サッカー女子WC報道から見るメリトクラシーと性差別問題

          サッカー女子WCでアメリカが優勝した事実をこちらの報道で私は知りました。 男女のサッカー選手の報酬に差があることが問題だそうです。そして平等な報酬を払えというコールが起こったそうです。 私はnoteの過去記事に書いた通り少数の人間が報酬を多く取ることで金融資産の拡大を伴いつつその流通速度が停滞するという不況を問題視しているので、欧州プロサッカーリーグを中心とするスター選手の目もくらむほどの高い報酬自体に否定的です。プロ選手は一気に一生分稼ぐから税金が高くて困ると言うならば

          サッカー女子WC報道から見るメリトクラシーと性差別問題

          年金2000万円問題について 2

          1991年の平成バブル崩壊後、30年近くに渡り不景気という言葉しか聞きませんね。それが具体的に何を指しているかと言えば、企業がお金を借りない、人を雇わない、設備投資をしないということに尽きます。 積極的に生産活動をしたところで消費者が購買活動を積極的に始めるという見通しが立たない以上、企業は合理的に組織を運営します。 日本企業はバブル崩壊後、貯蓄セクター=資金の貸し手になってしまいました。誰に貸しているかと言うと、日本政府です。と言っても直接企業が政府に資金を融通している

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          年金2000万円問題について

          報道によると公的年金だけでは生活できないので、老後に備えて夫婦で2000万円準備してくださいという旨の金融庁から国民の皆様へのありがたいお達しがあったようです。 巷に溢れる「年金基金を高利回りで運用させろ」とか「自分で資産運用して年金を作ろう」などの主張は全体で見れば意味がありません。運用によって生み出されたインカムゲインもキャピタルゲインも所詮は数値でしかありません。金融資産の運用が社会を豊かにするのは、それらが有益な投資対象を選び出し社会を発展させる、経済成長を下支えす

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          昨今話題のMMTとマクロ政策論争に関する雑感2

          前回 https://note.mu/774774774/n/n72469c44bd2e 名目GDP、そして実質GDPがともに芳しい成長を見せない経済の停滞と、政府債務残高の上昇は見方を変えれば国民の政府債務を裏面にとった預金の増加とも言えます。はたしてこれは望ましいのでしょうか?GDP比での政府債務残高が小さかった昭和時代のほうが経済状態が健全であったことは統計的経験的事実として幅広く同意いただけると思います。復興需要の追い風はあったものの格差の拡大を伴わない経済成長、所

          昨今話題のMMTとマクロ政策論争に関する雑感2

          昨今話題のMMTとマクロ政策論争に関する雑感

          近頃MMTという言葉をよく見聞きします。現代貨幣理論というそうです。 彼らの要旨をまとめれば二点になるかと思います。 国債発行の見合いとして生み出された法定通貨が流通するのはそれが納税に利用できるからである。国債発行は民間の預金等金融資産に依存しているわけではない、むしろ民間の金融資産が国債発行によって生まれている。 二点目は政府支出の源泉は本質的には生産力とそれを徴発する政府機能に依存するので、生産力が頭打ちになるまでは政府支出が可能であり、雇用を増やすことが出来る。

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          貧乏子沢山について

          昔から貧乏人は子供が多いと言われるが、男性の年収と婚姻率には明確な負の相関があるので、少なくとも貧乏な男性は子供を持っていないということが統計上は言えます。一方で女性は年収が高くなるとかえって婚姻が困難になるということが言えそうです。 年収が低い男性が結婚できないということは主に家庭の大黒柱が男性であることを考えると、イメージに反して収入が低い世帯の子供は多くないということが言えるでしょう。そもそも低収入同士の男女の結婚は成立しないし、子供も作るのが難しいわけです。実際のと

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          落合、古市さんの討論で盛り上がっている模様の医療制度の話について

          はじめまして。新年早々大変ヘビーな話題で恐縮でありますが、医療費問題に関して書きたくなり、noteなるものを始めてみました。 まずはじめに私が引っかかっているのは、帳簿上での収支バランスが改善されれば持続可能性が担保されていると言えるのかということに関してです。医療に限らず、経済主体は持続可能性を高める過程でコストカットをして収支バランスを改善しようとします。 医療費の高騰は金銭的な側面から見た場合には医療従事者の充実した生活と老後の保障を実現しているという正の側面を見る

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