見出し画像

もしNewsPicksのマーケッターだったら?

こんにちは、PR&マーケティングディレクターの石本です。

ずっと購読しているNewsPicksが毎週火曜日に放送するThe UPDATEの観覧に行ってました。
お題は、『NewsPicksは令和時代に天下を取れるか?』でした。
スピーカーは、NewsPicks 金泉編集長、CCOの佐々木さん、猪瀬さん、古坂さん、BIの浜田編集長、中郡さんでした。

いきなり、与件返しになってしまいますが、結論から言うと、NewsPicksは天下を取るな、が僕なりの答えです。

NewsPicksは天下を取るな


生放送中に手をあげられなかったので、noteで意見をあげます。

天下を取るというのは、ここでは、マスメディアに匹敵するくらいの視聴数や会員を抱えることと定義します。
既に380万人以上の会員を抱えているNewspicks。

日経電子版が296万人強なので、日本最大の経済メディアと言えます。
ここからのスケールを狙っていくには、マスに寄せたトピックの記事制作やフィードのニュース選定になっていくことになります。

Business Insider 浜田編集長も、イケてるビジネスモデル、ビジネスパーソンを取り上げるNewsPicksを男子校メディアだと批判されていました。
もっと社会課題を取り上げたり、ジェンダーの問題についても提起していくべきだと。

NewsPicksは脱男子校を推進すべきか?

これは、完全にポジショントークだと思う。

Business Insiderでは、社会問題などにフォーカスした記事をあげているから、NewspicksでできないならBIの記事を配信せよ、との意見をされていた。

それは、BIのやることだし、元々NewsPicksはエッジが効いている記事が売りだったのに、その傾向がどんどんなくなってきている。
いつの間にか、early adaptorに刺さる記事から、early majorityや、その先の人達に刺さるような迎合感がでてきいる。
最近オリジナル記事がpickされる回数が伸び悩んでいると思うけれど、その原因はマス化を狙っているところだと思う。

NewsPicksはアウトライヤーを取り上げ、行動する人を増やすメディアへ

NewsPicksは、もう一度元のNewsPicksに戻るべきだと思う。

都知事選の前に、ドン内田の記事を放つ物凄い胆力を持って臨む姿勢。

落合陽一という言っていることの意味がよくわからないけどかっこいい異能の存在にスポットライトを当てた選球眼。

サッカー選手だと思っていた本田圭佑を経営者として、再定義して見せていく斬新さ。など

こうした当初のエッジが効いていたところが、面白いし、そこから火がついて他のメディアで取り上げられ、拡散し世の中を変えていく。

それをNewspicks単体でいろいろ手を広げてマス化を狙っていくと、普通のメディアになっていき、そこでNewsPicksらしさがなくなり衰退すると思います。

NewsPicksアカデミアは行動フォーカスにすべき

元々NewsPicksファンとして、アカデミア会員になっていた時期がありました。
しかし、なかなかセミナーに行けないし、興味がないものは行かない、本は興味がなくても毎月勝手に届く、というところを考慮すると、インプットに5000円を払うなら、1500円のプレミアム会員で、差額の3500円で好きな本を買った方がお得だ、という判断でした。

NewsPicksは今一度、エッジを効かせる記事を書いて、コアなユーザーを熱狂させ、行動を前提としたサロンとしてのアカデミアを始動させるのがよいと思います。

そうすることで得られる行動する体験、特別感、などが相まって、5000円が安く感じるオンラインサロン形式でやっていくのが、よいのではないか。

具体的には、箕輪編集室、西野亮廣さんのエンタメ研究所、ホリエモンのHIUなどのイメージです。

問題なのは、意識高い系ではなく、意識だけ高い系

行動をベースとしたコミュニティの構築に主眼を置いていくことで、NewsPicksでありがちな、『意識高い系』と言われる人を量産するだけでなく、意識だけが高く、行動しない読者を量産しないで済むのでは?

そんなお手伝いなら、いくらでもしたいです。

ここの舵取りを間違えると、NewsPicksは意識高い系からお金を取るだけの影響力のないメディアに成り下がってしまうと思います。

NewsPicksファンより

マーケッターとして、実践者の目線で記事を書いております。拙い内容もあるかと思いますが、応援をよろしくお願いします!