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ミュージカル フランケンシュタイン語り

ミュージカルフランケンシュタインを観てきました。

2020.01.17
2020.01.30

2回、どちらもかきこにで観ました。本当は全組み合わせ観たかったのですが、日程が合わず…円盤はどちらも購入しようと思っています。

私はフランケンシュタイン大好きです。設定に色々問題はありますが、歌とキャラクターがその設定の杜撰さを大きく超えて魅了してくる、そんな作品です。簡単に言えば押しが良ければ全てよし!みたいなかんじでしょうか…。
しかし、決して明るい話ではないので、観てるほうもエネルギーを使います。劇場内では役者も観劇者も双方身を削りながら時間を過ごしているので、そう思うと興味深い空間でもあります。

ここまで長々と書きましたが、中身がまだ語れていません。うまくまとめられる気がしませんが、とりあえず、ビクター、アンリ、怪物の3人の登場人物ごとに語らせていただきたいと思います。
※個人的見解がありますので、解釈違いの方ご容赦ください。

①ビクター・フランケンシュタイン
ビクターは生命創造に固執するあまり身を滅ぼす役です。かなり研究熱心な青年で、幼少期から研究をしています。その研究は母がペストで亡くなったことがきっかけで始まりました。時代錯誤な流行病や、ペストマスクの不気味さ、小さなビクターが母の死を受け入れられないあまり、母の死体をベットに寝かせたり、と奇行が目立つため、民衆からは嫌悪の目を向けられます。石を投げられたり、狂った呪われた一家としてレッテルまではられます。自分のことを理解しようとしてくれるジュリアや、エレン、ルンゲにさえ、自分のせいで嫌悪の目で見られるからとビクターは距離を置きます。
私にはビクターは純粋で繊細で、大切な人の死を受け入れられない不器用な人物にみえます。大切な人が少ない分愛情もまた強いので、亡くしたときの反動が大きく、受け入れ難いのではないかと思われます。また、研究者としての一種のマッドサイエンティストのような、研究のためならなんでも犠牲に出来そうな危うい狂気ももちあわせています。アンリの首が欲しいと研究者のビクターが言い、アンリを身代わりにすることなんてできないとアンリの親友としてのビクターが囁いているかのようです。最終的にアンリを自分の身代わりにならないよう説得しますが、アンリの決意は堅く、アンリはギロチンにかけられ、死刑になります。その後、ビクターは優しく、アンリの首を持ち帰ります。ビクターは生前は冷たく、人に優しさが振る舞えないのですが、死体を目の前にすると優しくなります。エレンやジュリア、ルンゲが亡くなった時もそうなので、愛情が深すぎる人物でもあります。
怪物を創造するときの歌はかなり興味深いです。
彼は人に絶望し、神に抗いながら装置を動かし、アンリを生き返らせようとします。そしてそれが絶望のはじまりです。酒場で飲んだ憂と不安をビクターは死ぬまで抱き続けることになります。

②アンリ・デュプレ
アンリは生について諦念をいだいている人物です。しかしながら、敵の負傷兵の治療や人体接合の研究をしていて、生の諦念と矛盾する一面も見せています。アンリは生きている意味を見出すために生きている人物です。アンリはフランケンシュタインで、最も好きなキャラクターなので、客観的に見るのが難しいのですがビクターと出会ったことで、生にというか、死に意味を見出せたので、本当に彼にとって稲妻のような運命だったのではないかと思います。アンリがやめてしまった研究をまっすぐ突き進んでいくビクターはアンリにとって眩しく、尊く思えます。まさに太陽そのものです。そんなビクターの身代わりになることは、彼にとって人生最大の意味のある行為なのです。それが名誉であり、生きていた理由になります。同時に夢の続きが見られない悲しみでもあるのですが、あの時がアンリの最も一番幸福なシーンなのではないか…と私は思います。

③怪物
ビクターの人体初の実験の成功作であり、復讐者です。私は復讐を望んだときから徐々にアンリの記憶を取り戻しているのでは?と思っています。言葉を話す前はただ訳もわからず、寒くてひもじくて仕方なかったろうと思うとすごくかわいそうです。目覚めて数分で彼は殺されそうになります。その後、怪物は実験日誌を読んで、闘技場で人の残忍さや暴力を目の当たりにし、復讐を決意していくうちにアンリの記憶が少しづつ蘇っていったのだろうと思います。アンリの記憶を持ちつつ、彼を絶望と怒りに染めたビクターに復讐するのは地獄でしかありません。彼の復讐は完結はしましたが、復讐劇は想像を絶するほど絶望的で救いがありません。

とりあえず、登場人物3人だけピックアップして書いてみました。まだまだ書き足りない気もしますが、まとまらないような気もします。
フランケンロスに苛まれながら、円盤を待ち望みつつ日々を過ごします。

ああ、アンリに会いたいなあ




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