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退屈で穏やかな日々

設定していたアラームより30分早く起きた。

ここ最近は、布団に入った7時間後には
きちんと目が覚めるようになった。

せっかくいつもより早く起きたが
窓から差す陽は昨日までに比べて弱々しく
湿っぽくはないものの、この静かな朝に
洗濯機を騒がせる気にはなれなかった。

相変わらず、
2年ほど前の自分では想像できない毎日を
過ごしている。

毎日予定を詰め込んで忙しなかった日々。

人と話さない時間の方が多い今。

本当に、何がどうなるかわからないものだ。

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同期はみんな就職活動と試験に追われている。
彼らの進路が確約されるまでは
私の口から"会おうよ"なんて
出せたものじゃない。

私も置かれるはずだった彼らの状況に
目を細めてしまうこともあるが
心のどこかでは、みんなと違う自分の状況に
少し優越感を感じているところも
あるかも知れない。

好きな時間に本を読み、映画を見て
ロックバンドばかり聞いていた私が
最近はアイドルにも熱中している。

同世代とは思えないスキルと向上心を
持つ彼らから、たくさんのエネルギーを感じ
今の私の原動力になっている。

そんな私も、
もうすぐ進路をかけた試験が待っていて
ぼーっとしている暇はないのだが。

このような状況になって、
自分は友達が少なかったことに気がついた。

それこそ、2年前の私は
いろんな人と交流を持って、飲みに出て、
自分は友達が多いものだと思っていた。

とんだ勘違いだった。

わざわざ連絡をして会うことが億劫になり、
また、億劫だと思われていること。
そして、その億劫を感じなかった友人が
何人いたか。

でも、私はそれで気が付けた。
この人達がいれば、私は、十分だ。
無理に友人なんて作らなくても。
会えない状況でも、気にし合える人がいた。

そして何より、私自身が1番大切だ。
私が私を守ろうとおもえた。

自分の心が豊かであるために必要な
人、食、芸術、感動。
それらに囲まれた環境を、
自ら整えることができた、と
いつか思える日々にしたい。


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