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ひとり旅日記台湾へ8日目:台南観光と食い倒れ②

2022年12/28

昨日の二の舞はカンベン。今から確実に空いているお店をチェックして、8時に出発。まずは台湾生春巻きのお店へ。と、向かう途中に観光名所を通りすがったら、8:30オープンとのことで、まさにオープンしたばっか。ここは歴史的な名所。対面のお寺も見学。お腹空いてるのに…

春巻き屋周辺にあと2つリストアップしたお店があったけど、その2つは本日休業。休業とは知らずに来てがっかりしている人たちも多かった。春巻きはペロリ。いろんな具材が入ってた。春恒で食べたもち米おにぎりの中身みたいだった。

次に向かう途中で、奥に何かありそうな細い道があった。進んでいくと市場につながってた。スイーツ屋でカップルがプリンを6個パック× 4つ買っていたのを目撃。彼らが去った後、お店のおばさんに1つで買えるか尋ねたら、OKだった。袋にちゃんとスプーンも入れてくれた。市場の中のお寺の入り口の石段の隅に座らせてもらって、早速プリンを食べてみた。うんま〜い!ふわトロのカスタードプリンに多めのカラメルソース。3口で終わった。これは大量買いするわ。

プリンを食べ終わって市場を見学。焼き魚に惹かれたが、今日も行きたいお店がいっぱいだからさぁ…写真だけ収めさせてもらった。日本で見たことない魚。細いセロリ。気になったものを写真撮って、元の道に戻った。

次はサワラのとろみスープが売りのお店へ。スープにしとけばよかったのに、そうめんを入れてもらって後悔。サワラを揚げたものがとろみスープによく合う。そうめんは食べても食べても減る気配ナシ。これで腹を満たすわけにはいかぬ。スープは黒酢が効いてて、とろみスープで体が暖まった。

次の場所に行くまでに、静かで感じの良い場所があったから、食休み兼日記書く時間を取った。40分ぐらい休憩して、次の目的のお店へ。11時で「売り切れ」の看板。最後尾の彼に聞いたら、彼も「並んでるけど、食べられるかどうかビミョー」だと言ってた。イチかバチかで並んでしまえ!日本人女性2人組が、「え〜もう並んでも売り切れって書いてある〜明日にしよう」と去って行った。自分の後に来たのは4人組で、男性2人は外国人と台湾人女性2人の組み合わせ。台湾人のおばさんが最後尾だった彼に自分と同じ質問をしたらしく、それを外国人に英語で伝えてた。どうする?って空気になってたから「並ぶ価値あるんじゃん?」と自分がエーゴで言ったら「そうね!」ってなことで彼らも並んだ。

自分の前の最後尾だった彼の前に並んでたおばさんたちが「アンタが最後って言われてたわよね?」と彼に言ってた。彼も渋い顔してた。並んでる間に彼と話した。彼は台中の人で(緑島の彼も台中だったなぁ)、大学が台南で4年も台南にいたのに、このお店は初めて来たとの事。「今日は大学卒業の書類にサインをしに来たついでに、この店が今年いっぱいで閉店するから来てみたんだ」って。「え?この店なんで閉まるの?」「ニュースになったから調べるね」「店主が引退とか?」「店主が病気で、治療に専念するからとニュースにあるけど、再開するかどうかは治療次第らしい」そっか…ニュースでやって、年内で閉店ならそりゃ並ぶわ。

彼といろいろ喋っているうちにいよいよ順番が回ってきそうな気配。彼に「一緒でもいい?」と聞いたらオーケーだった。ついに入店!!マジよかった並んでみて。ビーフン気になるけど、そんなに食べたくないからスープに少し入れてもらえるか聞いたらOKだった。さぁ、この貴重なイカスープのお味は?イカはプリプリ、ビーフンは刀削麺みたいな感じのうどん?少なくしてもらって正解だった。スープは薄味で優しい味。

自分の後ろの4人組も無事に入店できたから「ヨカッタですね!」と伝えた。彼らはお店の人に、自分の前の最後尾だった彼で今日は終わりだからと言われてて、「1つを4人で分けるから。お願いします」と懇願してたから、ひとり一杯にありつけて良かったですね。実際のところ、誰が本当の最後尾かわからないけど、最後尾の彼の後にも自分を含めて結構並んでたけど、追い返されている人たちはいなかった。でも、バイクやチャリで来た持ち帰りたい人には「売り切れ」と連呼して追い返してた。自分の方が先に完食したから、サンキュースイーツを彼に渡して席を立った。諦めないで並んでヨカッタ!彼もひとりだったから、お互いちょうどよかったよね。そう思うことにしよう。

宿を出てからトイレに行けず、そろそろ限界。視界に入ったホテルに駆け込んで「トイレ貸してください!」受付のお姉さんが案内してくれて、事なきを得た。お礼にサンキュースイーツを渡したら驚いてた。

食べてみたかった魚のすり身の麺は売り切れとのことで、対面にあるフルーツ屋でフルーツの盛り合わせを注文。あんまり美味しくないグァバから先に食べた。12月にスイカって食べたことあったっけ?バナナは太め。一番おいしかったのは、ジューシーでとっても甘いパイナップル。

次は米を練った中に肉が入ったもののお店へと進んだ。手前に昔の地方裁判所の立派な建物があったから、外観の写真を撮って肉団子を食べた。スープは無料でついてきた。固めの肉がゴロッと入ってて、米の練り物がおいしかった。旧地方裁判所に戻ったら、中を無料で見学できた。

ここは森山松之助さんの作品と台湾語で書いてあった。解説を読み進めると、やっぱり!と思ったのは東京駅を設計した辰野金吾さんの教え子だったから。1907年に森山さんは台湾に来て、今も台湾に彼が設計した建物は9つ残っているとの事。この台南旧地方裁判所は1914年完成で、日本統治下時代の台湾三大建築に入るそう。中に入ると西洋式の柱と窓、そして小さい案件を扱う法廷や、西来庵事件という、抗日事件が裁かれたという大きな第三法廷があった。ここでその事件に関わった台湾人の866人が死刑の宣告を受けたという。こういう判決は世界でも類を見ないと解説には書いてあった(自分の中国語読解力がかなりアヤしい…)外には第二次大戦の時に使われたという防空洞もあった。見ごたえがあって、日本語パンフもあって、無料って、とてもありがたかったし、勉強になった。まだまだ知らない日台の歴史があることも知れてよかった。

このまま進むと、もう一軒の果物屋に着いた。さっきの所では「フルーツジュースを注文」と行程表に書いたくせに、フルーツ盛り合わせを注文しちゃったからね。盛り合わせ注文すべきはこの店だった。お店のおばあさんに中国語とエーゴちゃんぽんで「もしこれを注文したらどんなフルーツの組み合わせですか?」と尋ねたら、見本を冷蔵庫から出してくれた。

さっきのフルーツ屋と同じ値段なのに、この店の方が果物の種類多い!「それでお願いします!」周りの人はほぼかき氷を食べてた。トイレ近いから冷たいものはパス。出てきたフルーツ盛り合わせ。メロンがジューシーで一番おいしかった。パパイヤとドラゴンフルーツなんて、久しぶりすぎ!パイナップルはやっぱりおいしい。

対面に何かある。と道を渡ってみると、観光名所の孔子廟だった。中に入って見学する余力はなかったから、写真のみで。1665年に創設された歴史ある建物。説明によると1895年日本統治の初めごろに文廟と呼ばれた所は兵舎や公学校にされて、いろいろ破損されて、1917年に大規模な修繕が行われて、一部の建物は取り壊されて、現在の姿として残った。とあった。日本って、歴史あるものを破損させてたんだ…と胸が痛んだ。


歩き出したらモダンな感じの建物があった。解説を読んでみると、石川県の士族梅津助次郎さんの作品とあった。工学院大学で学んで、台湾には彼の作品が8つ残っているとの事。赤レンガ造りではない黄土色のレンガ造りのシンプルでスマートな感じの印象の建物だった。

歩く旅の良い点は、気になるところにすぐ入れること。朝食に台南名物サバヒーという魚のお粥を食べたかったけど、調べといたお店2件は本日休業。仕方ない…と思ってたのに、歩いてたらサバヒーとデッカく書いてあるお店が目に留まった。春巻き屋以外海鮮が続いてるけど、イイヤ。と注文、デッカ!ナニこの魚?かなり脂がのった魚だった。ニンニクチップがいい仕事してる。サバヒー、英語名はミルクフィッシュ。日本語ではなんて言うんだろ?これは一生に一回食べれば結構かも。

やっとアートなエリアに到着。見てみたかったカバン屋さんはお店一覧の看板にはなかった。撤退か?残念。雨に強くて軽い鞄欲しかったのになぁ。美しい看板ねこさんのお店があって、写真撮った。目の前にあった三越でトイレを借りた。今日はトイレが近い…汁物を食べ続けてたからか?

このまま進むと、文学館と呼ばれる場所に来た。ここはさっきの旧地方裁判所に似ている。無料で見学できるとのことで、入ってすぐにこの建物の歴史展示を見学。ここも森山さんの作品なんだ!ゆっくり台湾語解説を読みたかったが、日本人3人組がうるさくやってきたから、自分はその場を去った。地下に行ってみると、東京駅総武線快速地下から地上に上がってきた場所の雰囲気をものすごく感じるところがあった。赤レンガ造りの西洋建築は辰野作品に通ずると思った。教え子たちは、その教えを守った作品を各地で残してる。ふと、盛岡の赤レンガ銀行のことも思い出した。旅をして点在している建築物の共通点に触れられるって、やっぱりいいよなぁ〜と改めて思った。

文学館の向かいの消防署も歴史ある建物のひとつとのこと。詳しい解説は見つからなかった。最後に見ておきたい建築物は測候所という円形の建物。十八角形?日本統治時代に気象観測するのに適していたとのことで、1898年に建てられたと言う。日本人のみならず気象専門家を育成するのに、台湾の人も採用されたと言う。パンフに「台湾の昔の従業員の採用は、主に親戚友人の紹介によって雇用されたので、従業員同士の仲が非常に良かったと言われている」の一文を読んで、こんなに小さい気象観測所で、仲良く仕事ができたって、さぞかし楽しかっただろうなぁ〜と想像した。

ここも無料で見学できた。親切な日本語パンフがありがたい。隣のビルは気象に関する展示があった。興味深かったのは地震コーナー。日本も台湾も思いっきり地震が起きやすい色に染まっていた。火山があるから温泉の恩恵を受けられるんだけどね。本当に一度大地震が起きると悲劇でしかない。なかなか興味深い展示だったけど17時閉館ことで駆け足で見学した。出口に向かったら、係のおばさんが話しかけてきた。「これあげるから」プラスチックの台付の来年の手帳、プラスチックの台が邪魔だったけど、リングノートは台座プラスチックを巻き込んでてどうにも取れない。いいや。記念品としてこのまま持ち帰ろう。

夜市に行こうか?と思ったけど台南の〆は小籠包に決めた。歩くけど、帰りはバスに乗ろう。最寄りのバス停の時刻表をチェックして、普通の小籠包、貝柱入り小籠包、季節の野菜を注文。小籠包は久しぶりな気がする。ジューシーでうまい。野菜は茹でほうれん草に肉味噌がかかったもの。貝柱入りの小籠包はフツーだった。1人で20個近くの小籠包は、箸休めの野菜がないとキツかった。

バス停まで歩くと、あと10分位で来るとの電光掲示板の案内。後から来た背の高いお兄さんが手を挙げてバスを止めてくれたから、無事に乗車できた。ぼーっと窓の外見てたら、女の人が手を挙げてたのに、バスの運ちゃん見落としてスルー。マジか!台湾ではかなりアピールしないとバスが停まってくれないんだと知った。

台南駅に着いて早めに就寝することにした。それにしても今日は一体何回トイレに行ったんだろう?持参した水は減ってないから食物から摂取した水分がハンパなかったんだろ

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