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ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ35日目:やっと散策できたタオルミーナ→鉄道とフェリーでナポリに戻る

2018年2/4タオルミーナ→再びナポリ

朝日が昇るのを見ようじゃないか!と日の出時刻まで調べたのに、うだうだして、どうせ曇ってんでしょ?とかなんとかテキトーな言い訳して、ヨーグルト食べて、日焼け止塗って日の出がよく見えそうなポイントに着いたのは7:20am頃。日の出は7:01。やっぱ雲多めだったから、あながちテキトーではなかった(笑)。朝食8:30くらいでお願いします。と書き置き残したし。やっと明るい時間のタオルミーナを見られた(笑)。

今日は昨日おとといと違って、雲があっても空は青い。そして世界遺産エトナ山を滞在3日目で初めて見られた。富士山に似てる。頂には雪が。美しい。エトナ山。現在も噴火し続けてると言うからね…。

タオルミーナ。「世界中の憧れのリゾート地」とガイドブックが書いてるのは嘘ではないと思った。洗練された、静かな町。車が来るのを心配せずにあるけるメイン通り。美しい所よ、タオルミーナ。

散歩して、8時過ぎに宿に戻って、パッキング。自分の前に朝食取ってたカップルが済んだからと、8:30前にスタッフがドアをノックして教えてくれた。昨日、おとといと朝食時間合わなくてミスってるからね…。

カプチーノお願いしたら、今まで泊まった所のどこよりも、そしてもしかしたらカフェよりもおいしいんじゃないか?と思うくらいふわふわの泡半分以上のを作ってくれた。残念ながらクロワッサンではなかったけど。朝からお菓子…。パイにクッキー類。どれも食べた事ないから食べてみた。パイは甘かったね…。クッキー類の中にあったスティック状のパイは甘さ控え目だったからこれを集中的に食べてしまった。他のクッキーはフツー。

この後の古代劇場への行き方を聞いて、チェックアウトは10時だけど、11:15のバスに乗るから、それまで荷物をどこにも置いておけば良いか聞いたら、部屋に置いといて大丈夫。との事。「鍵は部屋側に差し込んでおいてね」と。「バス乗り場行くのに、11時に出れば良いかな?」と相談すると、「荷物あるから10:45に出た方が良いわ」と。「わかった。グラッチェ!」そして、後で彼女のこの言葉に従って良かったと思う事となる。

宿の近くにオデオン=音楽堂の遺跡があって、宿の名前もそこから来てるみたい。古代劇場、JCBのステッカーあったから、「ボンジョルノ!」とカード出しながら「チケット1枚ください!」と言うと、今日は第1日曜日でなんと入場無料とのこと!たまにはこういう恩恵ないとね…。ラッキー!海を借景にしてるのかな…。ローマ古代劇場。タオルミーナもローマ人の物語に出て来た地名。遺跡が残ってて当然か。夏に開かれるコンサートは、ローマ帝国時代に思いを馳せながらで、さぞかし素敵なひとときを過ごせるんだろうな…。と思った。1時間弱遺跡に浸った。

10時過ぎ。あと45分くらいか。町の方へ戻ってみる。写真撮り残した所がない様に。明るい時間に、人がやっと1人通れるほっそい道をもう一度見たいと思って探す。あったあった。テレビで中野にもこういう道のあるバーがあるってのを観た気がする。こんな細い道にもちゃんと通り名がついてた。

タオルミーナの思い出に何かひとつお土産でも買おうかと商品を手にするも、案外どーでも良い作りだったからやめた所で、time is up. 終了。

宿に戻り、荷物ピックアップして言われた通りに鍵を部屋側に差し込んで、バスターミナルへ。毎日バスの事教えてくれた窓口のお兄さんともお別れ。自分がバスに乗ったら発車した。自分の時計見ると、11:10am。他にお客さんいないからか?駅で降ろしてもらった。

駅はレトロなのに、窓口の装飾は美しい。写真撮ったりして、12:20pmナポリ行きの電車が来るまで、果物食べてその時間が来るのを待つ。ホームの時計見るとアレ?自分の時計が5分遅れてるのに気付いた。バスは定刻通り11:15に動いてたんだ…。危ない!自分の時計基準で11時に宿からバスターミナル向かってたら、バスミスってる所だった。自分の時計を正しい時刻に合わせた。

ホームにアナウンスが鳴り響く。6号車はどの辺りに停まるんだろ…。って、ホームに入ってきたのは3両編成で、6、7、8号車。何コレ!そしてホームから電車に乗り込むのにけっこうな高低差。何だよ、コレ!幸い苦戦してる自分を見兼ねたお兄さんが荷物を運び入れるのを助けてくれた。グラッチェ。

行きは夜行フェリーで伊本土からやってきたけど、鉄道でシチリア島から本土へはどうやって行くんだろ?海底トンネルあんの?興味はあるけど、まぶた重くなってうつらうつらしている時に電車が停まって、外で音がする。もしや!そう。車両はフェリーの中へ入っていく。フェリー内に線路!電車専用フェリー?初めて見る光景にエキサイト。完全にフェリー内に格納されて、電車の扉が開いた。

え?出られるの?おじさんが「上に行けるよ!」と教えてくれた。フェリー内部へ続く階段を上る。ホントだ!船内探検。プロチーダ島の高速船とも、行きのシチリア島へのフェリーとも違う、簡素な作りのフェリーだった。売店もシンプルだったし。思いがけず、この旅3回目、そして最後の乗船。甲板に出て遠くなるシチリア島、近づいてくる本土。

そろそろ電車に戻ろう。陸の線路の上を再び走る所を目撃したい。ってか、自分がいる所は船首?船尾?どっち??自分の思いを知ってか、作業のおじさんが「あっちだよ!」とジェスチャーで教えてくれた。一部始終が全て見えるベスポジ(って、他にこんなに変態的にエキサイトしてる人いなかったし)を確保し、動画撮影。なんて面白いんだろう(こう言うの面白いと思う所に、鉄ちゃんのおとんの血が入ってる事を強く実感する)!初めて見た。実は今回の旅は、楽しい!とか生きてて良かった!と思う場面が少なくて、逆に初めてのパターンで気分が沈みがちだったから、この光景は少し嬉しかったし、気分もアガった。

どうして沈みがちな気分になるのか?原因①伊に限らずだけど、多額の現金持ち歩くと危険。と言いつつ、クレジットカード使える場面が少ないし、手数料上乗せすると言ってきた国は欧州の旅で伊が初めてだった。バス、鉄道窓口や博物館、美術館、宿もカード決済できない所が多かった。何か買ったり、食べたりする時に、まずカード使えるかの確認を1日何回してるんだろ?このやりとり多い国も初めて。

②外食、値段高い割に不味い。外食がこれほど信用できない国も初めて。スイーツやジェラートを捨てたし。去年のリヨンのタルタルも、アムスのステーキも10ユーロくらい出せば、牛肉を席料取られずに食べられたのに。この国で似たようなの食べようとすると、2倍の値段。

③アジア飯レストランが少ない。独のベトナム、タイ料理は安くてボリュームあっていつでも自分の味方だったな…。

④トイレ事情ヤバ過ぎ。何故便座無い率がこんなに高いのか?女性はどうやって用を足してんのか?誰かコツを教えてくれ!

⑤無駄に声デカイ人多過ぎ。

⑥狭い歩道で向こうから2人並んで歩いてくる。こっちはひとり。普通さりげなく1列になるだろうに、ならない!3人ですれ違うとか、ねーよ💢

⑦香水キツ過ぎ。男女共に。吐きそうなんだけど?

⑧老いも若きも男も女も歩きタバコで吸い過ぎ。吸い殻そこら辺に捨て過ぎ。

今感じてる伊ストレスは以上8点かな。ある程度はガマンできる。ここは日本じゃないんだから。でも今まで旅してきた40ヶ国で、旅日記にこんなに嫌な所羅列した事ないし。こんな思いにさせる伊は、ある意味スゴイね…。身体に部分的に突然出た原因不明の発疹、突然胸骨の真ん中痛くなって息が吸いづらくなるとか。現地で風邪を引いたことは何回もあるけど、今回は相当身体にストレスがかかってる。心もだけど。明日から北上して行ったら、伊の事少しは好きになれるのかな…。

と、ボーッと電車乗ってたら、ナポリ着。ナポリ!1/26以来。今回は駅前の宿にした。割とすぐに見つかったが、何度呼鈴鳴らしても出ない。こないだお金足りなくても食べさせてくれた隣のケバブ屋に助けを求めた。同じアジア人同士、頼む!後で食べにくるから!メモっておいた電話番号に連絡してくれて、15分くらい待った。スーパー行きたいんっスけど…。なんなの?この無駄な時間。Booking.comで24時間チェックインって書いてなかったっけ?エーゴ話せない、パジャマっぽいの着たおっさんがケバブ屋に来て、自分を部屋に案内してくれた。鍵の掛け方教えてもらって、スーパーへダッシュ。

と、スーパー、自分の目の前で扉が閉じられた。時計見ると、20時10分前。まだ中に客いるハズ。いつもは上りのエスカレーターが停止してて、階段状になってる。駆け下りた。ガードマンが、「もう閉店だから帰れと」言う。「1個どうしても欲しい物がある。それだけだから!お願い︎」と頼み込む。レジのおばさんが「そんなに言うなら入れてあげたら?」って顔してくれたから、OK出た。「5分ください」「No!」クッソ!

あの商品、どこ??サングリアナイトで出てきた、ガーリックトースト風スナック。ナポリ出た後、スーパーを見つけては探してたけど、見つからない。このスーパーの近くのホステルだったから、絶対このスーパーにしか売ってない商品のハズ!そして見つけた。「Yes!!」叫んだ。そしてレジに走り、何度もグラッチェ!と言って去った。諦めないで食い下がって良かった。iPadの時計は20:03、自分の時計は19:58…。また5分遅れてる…。この先の旅、この時計で大丈夫か?日本出る前に電池交換したのに。スーパー、本当に閉店だったんだ。スミマセン。どうしてもおかんへのお土産にしたくて。

さっき世話になったケバブ屋でビーフカレー9ユーロと心に決めてたのに、スーパー近くのケバブ屋のラムチョップに見えたメニュー5ユーロに心変わりした。自分、ホント、サイテーだが、仕方ない。食費押さえないとならぬ身なもんで。店員はエーゴ解さず…。ローマのケバブ屋も、ナポリの通りの対面のケバブ屋もエーゴOKだったのに…。印系に見えたから、エーゴOKと思ったら、違ったらしい。ラムが通じないなら、言い回しを変えよう。「ベイビーシープ?」と尋ねたら、通じた。Yes!じゃあ、ラムだろう。でも出てきたのはマトンだった(苦笑)。まぁ良い。久々の肉だ。ハーブに漬け込まれた味。あぁ。新宿のひつじ屋にまた行きたい。ヨーグルト風のソースつけるとおいしくなった。冷め気味の肉と揚げたてフライドポテト。両方温かかったらね…。惜しい。

助けてもらったケバブ屋に顔向け出来ず、申し訳ないからさっさとドア開けて入ろうとするのに、鍵がなかなか開かねーし。やっとの思いで開けて、部屋へ。wifi接続は貼紙してあった。良かった。テレビもエーゴチャンネルあるらしい。おぉ!NHK World News入ってる。韓国は言語そのままなんだ。うらやまP。NHKネタがサエないから、ユーロニュースをつけっぱにして、iPadで調べ物してたら、「福は〜内」と聞こえてきたから、テレビ観るとChiba, Japanの字幕が!成田山の豆まき︎!ユーロニュースがBBCほどメジャーじゃなくても、千葉が、成田山が紹介されてる!嬉しかったし、元気出た。確か、成田山の豆まきでは「鬼は〜外」って言わないんだよ。と昔の職場の先輩から聞いた気がする。遠い記憶だけど。あの仕事してたの10年前かよ。とかなんとかで1日終了。


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