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女神が来た日


最近、総務部に「女神」がお越しになった。

女神、とは私が心の中でそう呼んでいるだけであって、総務部主任のAさん(仮名)のことだ。
元々大阪で長く主任職としていらっしゃったが、今回縁あって本社異動になったらしい。

Aさんは30代中ば〜後半の女性、の筈だ。
ここで「筈だ。」になるのは、見た目ではとてもそう見えないから(新卒入社としての在籍年数で計算した場合)。

もともと社内でAさんの美貌は有名で、年配の男性社員がうっとりしながら

「Aさんは別格だからな〜〜」

と語る姿を見ていたので、噂かねがね、というやつだった。
社内のデータベースで見ようとすればいつでも見られるのだが、特に接点も無かったので調べることもなく。


で、着任日。
社長室に挨拶に来た明らかに異動したばかりの女性社員。おそらくベテラン。


び、び、び、美人だ〜〜〜〜!!!!!(どっひゃ〜!と膝から崩れおちる音

いや、今まで綺麗な人や可愛い人はそこそこ見たことはある。
可愛いよね〜美人よね〜うんうん!って素直に人の美貌は褒めるタイプだ。
ただ、あの、別格だったのだ。

しいて言うなら、西洋絵画。
西洋絵画に出てくる美しい人って感じの。
ひとつも狂ってません!って感じの美(語彙力が無くて本当に申し訳ない

しかもAさん、非常にクールな人だった。
普段口角は上がっている笑顔なんだけど、破顔しているところを見たことが無い。
総務部のドン、と聞いたのでどんなに勝気な女性かしたたかな女性が来るだろう?と思ったが、表情変わらず声のトーン変化なく。
粛粛てきぱきと、仕事されている(ように見える)。
気のせいだろうが、後光が見えるのだ。


女神だ、女神がおわすぞ。

そりゃあ「別格だ」ってうっとりするよね。今私もなってるもん。
本当の美人って、「いる」だけで有難いんだ。
しみじみ、それを痛感してしまった。

女神とは基本的に週1回交通費精算の時(弊社は週末に手渡し精算方式)にしか会えないのだが、会えるだけで無条件で「得したな〜!」って気持ちになる(単純ですね


「美人が得」かは分からないけど、
「美人がいると周りは得」というのは本当かもしれない、と最近思っている。




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