ムチ_ムチ

ムチ✕ムチで、生き残りゲームへ


終身雇用はきびしいー!と、トヨタ社長をはじめ経済系のトップの人たちが次々と言いはじめています。

なんで急に?という感じですが、まぁ実はそんなに急でもなく、政府発言や経済界の動向を見ていればついにきたかといった感じです。


「終身雇用難しい」、解雇規制が緩和される時代へ

日本は大企業を中心に終身雇用制度を採用しています。
終身雇用制度は簡単に説明すると、定年まで雇用が保障され、しかも定年時には高額の退職金が支払われることが約束されている制度のこと。

日本のサラリーマンは、しばしば滅私奉公、社畜などと揶揄されたりしますが、それはこの終身雇用制度があるからです。
「愛社精神」「24時間働けますか!」「仕事はやりがい」「金は後からついてくる」、などのキーワードが流行ったり、昼飯抜き、深夜残業、徹夜は美徳とされ自慢などしていましたが、それは会社のために働くという忠誠心がバックグラウンドにありました。

しかし最近では退職金は減少傾向にあり、今後はさらに減る可能性が出てきています。皮肉なことにその最大の理由は「終身雇用制度を維持するため」なんです。


日本では少子高齢化が進み、公的年金の財政が悪化していることから、将来の年金減額は不可避の状況。政府はこうした事態を受けて企業に対して定年を延長するよう求めており、最終的には70歳までの雇用を義務付ける方針を示しています。
そうなってくると困るのは企業。なぜなら、総人件費が増加するからで、何らかの形で社員に支払う賃金を抑制しなければ利益を維持できなくなります。
(まして60歳を過ぎて中堅社員と同等のアウトプットを出せるひとは少なく、頑固なので上長の言うことを聞かなかったりします(笑))

これが、賃金や退職金減少に繋がってる訳なんですね。
そして、新しい正社員も増やせないしということで、非正規社員に頼らざるを得ない状況なんです。

まぁ今までは、企業は裁量労働制、自己啓発など、法のグレーゾーンを利用して、社員にサービス残業をさせて賃金を抑制してきた訳ですが、過労死などが相次ぎ表面化して規制が厳しくなりました。
あと、資格のない人に作業をやらせたりして賃金を抑制・・・これはまぁ アウトですが。
働き方改革で、残業規制がかかる社員が続出し、仕事が回らないから派遣を投入したりして人件費が増加。
それで現実、けっこう苦しいのに、政府が70歳までの雇用を義務付ける方針を示したものだから、「終身雇用はきびしいー!」という事態になっちゃっています。



グローバル化と急速な技術革新、競争激化の影響

もちろん終身雇用がきびしいのは、人件費以外にもあります。
グローバル化と急速な技術革新により、日本的雇用の前提は崩れ始めています。これまでの日本企業のやり方では生き残れないという危機感が顕在化しつつあるんです。

なにせ、今まで事業として成り立っていたものが、急に新しい技術によって淘汰されてしまう。
例えば、音楽関係で言えば、販売媒体は、カセットテープ → CD → オンラインダウンロードへと移り変わり、記録媒体は、カセットテープ → MD → ハードディスクメモリへと変化しました。
これによってCD販売や店舗型レンタル事業は、壊滅的な影響を受け、店舗は減る一方にあります。

これは、本屋さんや、ファッション業界も同じで、オンラインショッピングが普及したことで店舗販売を主軸に置いていた店の多くはダメージを受けました。
そして、その波は、自動車業界にも波及していて、電気自動車や自動運転技術の搭載はもはや当たり前の時代に突入していきます。

極端ないい方をすれば人が運転するガソリン車はオワコン、自動運転技術を搭載していない車は売れなくなるでしょう。


高度経済成長期の時代に比べ、いまは技術革新のスピードが速くて、予測がつきにくい。
だから、10年先がどうなっているか、企業のトップもわからないんです。
そんなこともあって、「終身雇用はきびしいー!」に繋がってる訳なんです。



一社での終身雇用に固執するのではなく、社会全体で終身雇用されるような枠組みへ

日本企業の苦しい現状から、社員の解雇規制緩和への動きは強まっていくことが想定されます。
解雇規制緩和がされた場合、労働者が企業に頼りきりになる時代ではなくなるのと同時に、企業にとっても優秀な人材をいかにして確保するか、自社に引きつけられるのか、という難しい時代になっていきます。

一社での終身雇用に固執するのではなく、社会全体で終身雇用されるような枠組み、転職・人材移動の負担軽減や、日本全体で見た労働力の最適配置、適材適所となるような雇用法制が必要となるでしょう。

働き方改革の飴(ある意味ムチ)と、解雇規制緩和のムチ。
変化が激しく国際競争も厳しい環境では、今までと同じ平凡なサラリーマンでは生き残れない時代になっていくということです。


では、これからどうしていけばいいのか。

それは、技術が変化しても、会社が変わっても、AIに仕事を奪われても、新しい仕事に順応できる柔軟性を鍛えておくことです。
あと、物事を俯瞰して的確な判断ができるひと、コミュニケーション能力があり業務を前に進めることができるひと、建設的な意見をして組織を牽引するひと、なんかは継続してどこの職場でも重宝されると思います。

自分がいまの会社で経営者だったら・・・
例えばそうイメージしてみると、どんな社員を確保したい、こんな社員は残しておきたい、こういう社員はいらないと、浮かびやすいでしょう。
なんならうちの会社は将来要らなくなると見えてくるかもしれません。

・柔軟で変化に対応できる人材

・自分が経営者だと考えた場合に欲しい人材

・経営者目線で将来の事業見通しをイメージ
 (技術や社会の動向を敏感に捉える力を養う)


これからの社会を生き残っていくキー(KEY)やヒントは、これらの中にあるでしょうね。




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