(改めて)加賀美ハヤトのダイマがしたい


 加賀美ハヤトはいいぞ、という話をしたい。
 なお、すべては一オタクの妄言なので解釈違い等についてはご容赦願いたい。

はじめに

 加賀美ハヤトは「にじさんじ」に所属するバーチャルライバーだ。
 玩具会社「加賀美インダストリアル」の代用取締役社長であり、カードゲームとロックをこよなく愛する1991(平成3)年生まれ。
 主にゲーム配信などを行う配信者であり、カードゲーム全般、フロムソフトフェア、龍が如くスタジオ、カイロソフト等のゲームを好む。
 音楽活動にも精力的であり、公式番組でのユニット活動の他、自身で作詞したオリジナル楽曲等の歌唱や同僚とのカバー楽曲などの動画投稿も行っている。

 タイトルに「改めて」と記載しているとおり、以前にも似た内容を書いたことがある。そのnoteはありがたいことに多くの方に読んでいただけたようだ。

 しかし、そちらの投稿からすでに三年が経ったこともあり、今回は、改めて加賀美ハヤトはいいぞという話をしたい。

 三年の間に加賀美の活動の幅は広がり、以前では考えられなかったような場所に現れることも増えた。顔だけ、名前だけは知っているという人も増えたのではないか。
 微力にもほどはあるが、このnoteが加賀美ハヤトというコンテンツについて興味を持っていただける一助になれば幸いだ。


 先にまとめてしまえば、彼の魅力はやはり「安定感」に尽きる。安定して面白い娯楽であるところが加賀美ハヤトというコンテンツの良さであると思う。

 その要因を七点にまとめたものを以下に列挙していきたい。

加賀美ハヤトの安定感について


①告知がマメ

 加賀美ハヤトは毎日配信の有無についてツイートをする。

 配信がある場合は2時間程度前に配信がある旨を告知する。
 配信開始予定時間の1時間前には配信ページのURLをツイートする。配信5分前にはそのツイートを引用して再告知。
 そして配信が終わると試聴に対しての感謝と配信内容について触れた内容をツイートするまでがルーティンとなっている。

 配信が無い場合では日付が変わる前には配信が無いことへの連絡、当日以降に予定されているコラボ等がある場合はその告知を行う。
 二日以上続けて配信が出来ない場合は次回配信予定の日を告げたり、お詫びと称して写真等を投下することが多い。
 なお、写真の多くは自撮りであったり、自身の紙のカードゲームのデッキであったりする。
 自撮りの場合は、あまりに顔がいいので多くのファンは許さざるを得なくなる。策士。

 また、配信は予定時間から1分以内には開始されることがほとんどだ。
配信開始予定よりも2分以上遅刻する場合はコメント欄等で連絡がある。

 業務についての報連相がしっかりしている社会人らしさも魅力の一つだが、一方でサプライズ好きの一面もあり、歌動画の投稿や新衣装の公開などについては突如として発表することも多い。加賀美は嬉しいお知らせなら突然発表しても良いだろうと思っている節があり、嬉しい情報の供給過多に視聴者が衝撃を受ける流れが度々発生している。


②健康

 加賀美ハヤトはとにかく健康体だ。
 世界保健機構の定める「健康」の定義「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」という一般的には高くないかと言う条件を満たしえるほどに健康だ。

 本業(社長業)との二足のわらじを履くこともあり、何かと多忙な様子だが、体調を崩すことが少ない。
 手術で解消した鼻中隔湾曲症による慢性鼻炎以外は持病等もないと明言し、軽微な体調不良にも縁が薄いことが度々語られている。
 原因の分からない頭痛も無く、胸焼けも骨折も夏バテになったことがないという超健康優良のまま三十路を超え、三十歳になってからバク転を習得した強靱な肉体を持っている。
 それは生まれ持った体の丈夫さに加えて、本人が健康管理への意識が高く、生活習慣を整えていることも要因だろう。お医者さんに模範的と言われる生活習慣を維持していたり、健康食品や栄養素等について詳しいなど、健康エピソードは事欠かない。

 精神面でも安定しており、いわゆる「お気持ち」をしない。基本的にリスナーに負の感情を見せずに不言実行で対処することが多い。
 ストレス発散方法について加賀美自身は概ねよく食べてよく寝ることで対応していると回答している。
 また、忙しい合間でも仕事以外の交友にも時間を割き、同僚兼友人の先輩方と映画を見に行ったカードゲームをするためだけに集まったりと良好な関係を築いているようだ。同僚以外の友人と野球観戦に行ったエピソードなどが語られることもあり、度々人間関係に恵まれていると語っている。

③安定した配信頻度

 加賀美の配信頻度は安定している。

 配信感覚が三日開くことはほぼ無く、週に三回以上配信がある。
 月に二十程度コンテンツを落とすことを目安としており、安定した頻度で配信を行なっている。一つのゲームの続きに関しては少なくとも週に一回ほどのペースで更新されるイメージとなる。
 シリーズ物となったゲーム(企業からのプロモーション案件や単発として実施した以外のゲーム)配信においてはシナリオクリアなど区切りとなるまではゲームをやり切る。
 配信冒頭で前回までのあらすじを語り、今日の目的等についても語るため、追いやすいのではないだろうか。

 配信頻度とは異なるが、過去にプレイした作品の続編などの場合は操作方法等や基本的なゲームの流れを含めた説明を配信冒頭に行うことも多く、過去の配信を見ていない人にもゲームの面白さが伝わるように配慮をしている。

④バランス感覚

 ソロ配信を中心として活動しており、コラボが連続する時は合間にソロ配信を取ろうとし、自分自身のコンテンツを大事にしている。
 一つのゲームが長く続くことを避け、出来るだけ味付けの異なるゲームを並走して行ったり単発ゲームを挟むなど、ずっと追っている人に配信内容を飽きさせないよう工夫をしている。
 バランス感覚については遊戯王のバトルシティが分かりやすい例で、加賀美はガチデッキからネタデッキまでのグラデーションを持ち、相手に合わせて使い分ける。お互いの求めるエンタメの形を擦り合わせる努力をしている。

 普段のゲーム配信ではコメントを画面上に載せることはしないが、見やすい空気作りをしてくれる。
 コメント欄に対して意図的にツッコミ待ちの言動をしたり、ミームとなっている発言をすることでコメントの内容や雰囲気などをコントロールしようとしている。

 ゲームや登場人物に対してツッコミはしても貶めることはしない。悪役として描かれた人物に対してもその人の視点で見れば、と擁護を見せることも多い。作中の登場人物の心情に寄り添いつつも俯瞰した視線で一貫して客観的に対応をする。

 メンバーシップを開設する際に「メンバーシップをしていない私が好きな人のことを否定しない」と発言するなど視聴者にも寄り添いつつ、自分の在り方を選んでいる。

 自己と他者の線引きがはっきりしており、視聴者についても他人として尊重する振る舞いを一貫している。


⑤自己プロデュース

 加賀美ハヤトは暴言・下ネタ・性的な話をしない、3Dで登場する時には姿勢を延ばし足を揃えて座る、配信上では敬語で話すなど、清潔感のある上品な立ち振る舞いなどでブランディングを行っているように思われる。
 例えば、同期に対して配信外ではため口であることなどが明かされているが、配信上では敬語で接し、配信上で見せる「加賀美ハヤト」の姿を一貫させている。

 また、自己プロデュースの一環として衣装があるが、加賀美ハヤトは現在衣装を7着持っており、公式番組のユニット用のものを除けば、全て冬臣お母様(※お母様=母=Vtuberにおける担当イラストレーターの呼び方)による仕立てとなっている。いずれも加賀美ハヤトのイメージに即したものとなっており、本人も衣装について全て気に入っていると語っている。
 そして、通常の配信において特定の衣装を着続けることはほとんど無く、配信内容に合わせて衣装を変更している。衣装そのものだけでなく、日によって髪型を変えたり眼鏡をつけたりマイナーチェンジもしながら、さまざまな姿で配信を行ってくれる。

 余談だが、自分自身について表現する場合には冬臣お母様に依頼することが多い。
 過去販売した誕生日グッツのイラスト、オリジナル曲のMV(「WITHIN(full)」、「トレモロムーン」)のイラスト、メンバーシップのスタンプを依頼するなど活動において母の仕立てによる「加賀美ハヤト」を大切にしているのかもしれない。

 

⑥発信する情報の取捨選択をする

 加賀美ハヤトは自身の「好き」を発信するコンテンツだ。
 メンバーシップ開設の際に「なるべく多くの人間を楽しませたいし、多くの人にとっての良いニュースを増やすと言うのが仕事だと思っている」と発言したこともあり、仕事として発信する内容を考えている。

 非公式Wikiを見てもわかる通り、彼は「好きなもの」についての言及は非常に多く、逆に苦手なものについての言及が少ない。

 日々の配信有無についての告知をするツイートをする際にも併せて、何らかの嬉しかったことであったり、好きなものであったりと、楽しいことをよく発信している。
 それは配信中でも同じであり、基本的に配信中に拾われるコメントは加賀美が面白い・有益だと感じたものに限られる。
 ゲーム内で出てきた人を選ぶ表現などについてもフォローをしたりあえて読み飛ばしてぼかすなど、不快にさせる人の少ないエンタメとなるよう振る舞ってくれる。

 視聴者は加賀美の好きなものについて、たくさん知ることが出来る。
 例えば、カードゲームの楽しさ、イラストのかっこよさ・かわいさ。
 如くスタジオのシナリオと人間描写の良さ、フロムソフトフェアの成長する楽しさとゲーム自身の柔軟性、カイロソフトの奥深さとネタの細かさ。
 好きな漫画や小説やアニメ、バンドや楽曲、ボカロP、プラモデル、あべしオーディション優秀作など、彼が楽しそうに語るものは枚挙に暇がない。

 その一方で苦手な物、嫌いな物についての情報を知る機会は少ない。
 苦手なものは、ネバネバしているもの全般とビール。超蝶結び(なお、後に克服して普通に結べるようになったらしい)、蜘蛛。
 そのくらいだ。
 そして、苦手な理由等について深掘りすることもほとんどない。

 また、自分自身についてもあまり語らない。
 家族構成は秘密、学生時代の部活動も秘密。運動部だったこと、軽音楽部には入っていないこと以外は明かさない。
 死生観については語っても、恋愛観について語ることはなく、初恋の相手や恋愛対象についても同様だ。
 しかし、自身で作詞した歌詞では主張を込めることもあったり、初めてピアスを開けた時の話として慎重に言葉を選びながら当時の心境について語ることもあり、時折人間としての感性に触れさせてくれることもある。

 ライバーとして見せる部分の割り切りがはっきりしており、かつて本人が語っていたように「娯楽としてここにあるので全てを見せる必要はない」を体現している。

⑦変わらない

 彼がデビューして一年経った頃に自分が書いた記事で挙げた好きな所十項目は以下の通りだ。

・目的のある配信をする
・下ネタを言わない
・暴言を吐かない
・褒める
・常に楽しむ
・やられ上手
・できることをやる
・自分の意思を貫く
・根が大人
・オタク

 この記事を書いてから三年が経ったが、上記は今も変わっていない。これは驚くべきことだと思う。
 三年という月日は考え方や在り方が変わるのに十分だし、彼のように密度の濃い、多くの出来事を体験すれば当然に思える。デビュー時からは周りの環境や増えた視聴者との関係も変わらざるを得ないはずだ。

 しかし、彼は変わらない。それはデビュー当時から一貫して彼がエンタメとして娯楽としての在り方を定めて活動してきた証左でもあるだろう。
 デビュー時から「好きや嫌いに嘘をつかない」「自分と向き合う」とある種の人生哲学を完成させており、それらはお悩み相談等で一貫して伝えられている。

 元々にじさんじ(特にseeds一期生)のファンであった加賀美はデビュー時から「私がデビューすることで、にじさんじというものに何かもたらせるもの、助けになることはあるだろうか」と、にじさんじに貢献することを念頭において活動を開始し、その姿勢は三年経っても変わっていない。

 良い部分は変えずにより良くしていきたいと語っていた通り、彼は常に「最新の自分が最高」という在り方を続けている。

まとめ

 以上が、自分の考える加賀美ハヤトの安定感につながる七項目だ。

 娯楽コンテンツとして、より多くの人に良いニュースを伝えることを仕事としてこなしていること、それを一貫して実現していること、周りに杞憂をさせないこと、それに尽きるのだろう。その結果、安定感を感じられるようになっている。
 本人が配信の概要欄に記載しているとおり「信頼関係を作り上げていくこと」を実現してくれている。
 自分にとって加賀美ハヤトは本当にかっこいい大人だ。

 内容も更新頻度も安定した娯楽コンテンツ、加賀美ハヤト。
 気が向いたときに覗いてみていただけたら幸いだ。

 今後も加賀美ハヤトはますます活動の幅を広げることだろう。
 彼ならば、どんな舞台でも楽しんで、視聴者に娯楽を届けてくれることを確信している。



 (あと是非、オリジナル楽曲の「22」も聞いて下さい)



 最後になりますが、本内容について他の配信者と比較する意図はありません。ただ、自分にとって加賀美ハヤトを見ていて安心感を覚える要素となっていると考えたものを上げただけです。
 お読みいただきありがとうございました。


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