踊らされて、獣医。@プロローグ

プロローグ


人生の夏休みと言われる6年間の大学生活を終えて無事に国家試験にも合格することができた犬飼は
晴れて獣医さんとしてデビューすることになった。
通常、獣医大を卒業すると、半数近くの人は、犬猫などの診療を業務とする小動物臨床にすすむが、他には牛や豚などの産業動物臨床、公務員など、実に多くの分野で獣医師免許を持つ人は働いている。
だが、犬飼はみなが想像する獣医そのもの、小動物臨床にすすんだ。唯一、例外的要素があるとすれば、それは日本を代表する大病院に就職してしまったことだろう。
大学時代には病院実習すら、可能な限り最小限の労力で済ませていた犬飼にとって、就職したことを後悔させるには十分な環境だった。

さて、いよいよ初出勤。どうなることやら。


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