産後クライシス、克服のキーワードは『持久力』

 今年も残り2週間を切りましたね!クリスマスまではあと1週間です!イルミネーションもそうですが、ヨドバシカメラに行くとサンタさんらしき人々が「仕入れ」で忙しそうにしていて、メリクリ感を肌で感じることができます。

 いいですか、サンタさん。ヨドバシカメラの10%ポイント「還元」は、10%「割引」では決してないですからね!
 たとえば、1万円のものを買って1,000円分のポイント還元を受け、そのポイントで今度は1,000円の商品を買うとします。このとき、11,000円分の商品に対して、現金1万円を払っていますから、実質的な割引は9.1%です(=1-10000/11000)。ヨドバシの価格と、ネット価格とをシビアに比べるときなんかは、この点に注意してくださいね!

 さて、話は変わりまして、前回の「産後クライシス」のつづきです。前回のノート↓

◎結婚を考えるカップルに知ってほしい『恋愛ハイ』と『産後クライシス』

 今回は産後クライシスを乗り越えるにはどうすべきか、僕なりの考えをまとめました。あくまで、ひとつの意見として捉えていただけたら、と思います。

(追記)想定する夫婦
夫→社畜偏差値53の会社員(平日は子どもとの接触ゼロ)
妻→専業主婦(平日は子どもとべったり)

上司にキレないのは気持ちを充電できるから

 まずは仕事で考えましょう。どんな職場にも不思議と、ハゲのムカつく上司がいるものですよね!では、そのビールハゲたちと毎日顔を合わせるにも関わらず、「うっせーなハゲ!」とキレずにいられるのはなぜでしょうか?

 僕は「毎日気持ちを充電(リセット)できるから」だと思います。休日もありますよね。逆に、会社に缶詰めの日々が2週間も続くと、気持ちに余裕がなくなり、上司はもちろん、電柱わきのネコが「にゃ〜お」と鳴くだけで、「だまれクソ猫!」と反射的に怒鳴りたくなります。可愛いネコに罪はありません。気持ちの充電ができず擦り切れてしまうとそんなもんです。

産後クライシスの本質は妻のスタミナ切れ

 産後クライシスでは妻側の心理的変化が大きいこと、とくに夫への不満や憎悪が増幅されやすいことを前回述べました。たいていの夫は子猫のようにカワイくて愛くるしいのは事実ですが、たとえなんの罪がなくとも、妻から怒鳴られうることを理解してください。

 なぜか? 妻の精神的なスタミナが切れがち、だからです。

 考えたら、育児ほど息の長いイベントはありません。いわば1,000kmマラソンのような果てしなさがあります。とくに子どもが保育園や幼稚園に入るまでは、24時間体制の日々がずっとつづきます。

 妻から夫への風当たりが強くなるのは、もちろん夫がいたらない点もあるでしょうが、それ以前に、妻が果てしない育児マラソンで精神的なスタミナを切らしてしまっていることが大きいと思うのです。

 ですから、夫は下手に反論しようとせずに、物音がしたらすぐに電柱のうしろに隠れてください。

産後クライシスのピークは0〜2歳

 安全に隠れたら、統計も確認しておきましょう。厚労省の調査*では、産後の離婚のうち、子が0〜2歳の時に別れたケースが33%でもっとも多く、以降は3〜5歳の22%、6〜8歳の13%と、子が年齢を重ねるほど離婚率は低下していくようです。

 この低下は、子が幼稚園や小学校へあがることによって、ママが24時間体制から開放されてリフレッシュできる時間が増えたから、という解釈もできます。たしかに、うちや周りのサンプルと照らしても、産後クライシスは子が3歳になると一服するといえそうですね。

子どもは天使。だけど…

 2歳ぐらいになると、女の子は色々こだわりが出てきて「これイヤあれイヤ」うるさいですし、男の子はだんだん調子に乗ってきて「おち〇ち〇ぶーらんぶーらん」を銀座の三越とかで突然やったりします。しかもハマったら永遠に繰り返します。

 正直、パパや祖父母はこうした子どもの行動すら可愛くて仕方ないのですが、それは子どもと休み休み接するからだと思います。ずっと付きっきりのママはいちいち相手にしていたら身が持ちません。

 見てると、だいたい一喝するか、突き放すかの2択です。男の子3人を抱えるママなんかは、ペッパー君ぐらいの無表情で淡々と子どもの頭をはたいたりします。子どもが天使なのは間違いないですが、ずっと一緒で煮詰まると「小さなモンスター」に見えてしまうこともまた事実なのです。

最優先すべきは妻のリフレッシュタイム

 さて、ということで、産後クライシスを乗り越えるために僕が最重要だと考えるのは、「妻が子どもから離れてリフレッシュできる時間を定期的に作ること」です。

 これはなによりも優先すべきで、夫の下手な家事や、空回り気味の家族サービスは二の次だというのが僕の主張です。持久戦である1,000kmマラソンは、5kmや10km間隔に刻んで休憩所を作るのが一番です。

 特別なことをする必要はありません。方法はいろいろですが、週に半日〜1日、夫が子を連れて出かけるのが一番シンプルかと思います。実家が近ければ祖父母の手を借りてもいいです。ただやはり日本では、ベビーシッター方式には抵抗がある家庭は多いですね。赤の他人に預けるという点が問題なら、見知った複数家庭で協定をくんで持ち回りで子どもたちを預かる文化などがもっと広く浸透してほしいものです。

どちらかに無理を強いるのはよくないよ

 会社で死にものぐるいになって働くパパの気持ちはよく分かります。痛いほど分かります。なので、血の通っていないWelq系の育児記事を見ると、僕はいつもため息がでます。妻をプリンセスのように扱い、しもべ・夫に過大な負担を求めるものばかりだからです。こんな育児記事は、世のイライラ妻の溜飲を下げる価値しかありません。

 どちらかに無理を強いれば長期的に待つのは家庭の破綻です。夫に望むこと16選とか…、産後クライシス12の克服法とか…(笑)ちょっとググればあれこれ出てきますが、夫が神経をすり減らすべき場所は本当にそこでしょうか? 

パパは自己満の家族サービスをやめよう

 僕の案はシンプルです。忙しいパパは、これまで家族サービスに充てていた時間を、子どもとのお出かけタイム(=ママのリフレッシュタイム)にしましょう。負担は意外と少ないですし、そのわりにはイクメン感もしっかり出るのでおすすめです。それでも余裕があれば、自己満の家族サービスや下手くそな家事に手を伸ばせばよいかと思います。

 残酷なようですが、休日にパパが腕まくりして家族サービスしても、ぶっちゃけ2〜3歳の子どもはまったく覚えてないし感謝しませんよね(笑)ご自身を振り返って下さい。

 僕も父親からグアム旅行の写真を見せられたのですが、「グアムとかベタやな〜。そのお金でSP500(米株的なやつ**)でも買っといてくれたらよかったのにな〜」とポロッと言ってしまい、父親が愕然としてました。慌てなくても思い出づくりはあとからできます。まずは目前のクライシスに対処しましょう。

 ちょっと熱が入り長くなってしまいましたが、以上です。子が0〜2歳のときが産後クライシスのピークであり、その期間は家族の思い出よりも持久力を重視して1,000kmマラソンを走りましょう!

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* 厚生労働省「平成23年度全国母子世帯等調査結果報告」。「2 ひとり親世帯になった時の親及び末子の年齢」から、配偶者と生別した母子世帯と父子世帯を合わせて計算。
**ここ四半世紀で為替考慮後で4〜5倍。当時はまだETFないけど。

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前回のノートはこちら、その他、過去のおすすめはこちらから。

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七瀬 充

コメント8件

あまっちさん なるほど、「イクメン」という言葉にもそういう受け取り方があるのですね。「キャリアウーマン」とかの別バージョンでしょうか(笑)どこでも少数派は特別な名称で呼ばれちゃうものですよね。

社会の理想や、僕やあまっちさんの思いがどうであれ、過去を振り返れば「育児は女性が基本」的にずっとやってきたと思います。男は黙って仕事だけしておけばいい、という昭和の価値観ですかね。ただ、そうした価値観が最近では時代遅れになり、昔に比べれば男性の育児への関与が増しました。その変化には、イクメンという言葉の浸透によって社会の意識が変わり、腰の重い男性陣を育児の現場に引きずり出しやすくなったからもあるのでは、と僕は考えています。その点で、「イクメン」の役割は大きく、僕自身はポジティブな言葉として捉えていました。

ただ昔よりはマシといっても、おっしゃるとおりまだまだ女性主体なところが多分にあるので、これからゆっくりでも良い方向に変わっていけばいいですね!
水無川 哲弥さん ポイントで支払った部分(上の例では1,000円の商品)にも10%ポイントがつくのなら、長い目で実質割引率は10%ですが、少なくともヨドバシは、現金で払った部分にしかポイントはつきませんので、10%にはならないと思いますよ。
>パパが3歳のとき知っておきたかったこと|七瀬 充様

うわーーーーーーーー
コメント返していただいていること、今更気づきました。泣
あけましておめでとうございますw
>「イクメン」の役割は大きく、僕自身はポジティブな言葉として捉えていました。
確かに!社会的にも構造の推移過程?ととらえればそういう表現もあるのかな、と思えるようになりました。
ポジティブシンキングありがとうございます(*´艸`)
ほんと、子供まで産んでこんな人と私、なにやってんの馬鹿じゃねーの。あ、こいつも馬鹿か。お似合いだわ。はは。という瞬間が何度かあります。お互い大切にしてあげて。。。
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