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スポーツ『は』素晴らしい、と改めて思った

 かつての ”泣き虫 愛ちゃん” も、いまやチームを引っ張る立派なキャプテンだ。団体戦の準決勝で惜敗したとき福原愛は、チームのことを考えて涙をこらえ、気丈にふるまっていた。気持ちを切り替えて臨んだ昨日の3位決定戦で、日本チームは勝利し銅メダルを獲得した。戦いを終えたあとのインタビュー中に、メダル獲得の喜びからか、またはキャプテンの重責を無事に果たせた安堵感からか、愛ちゃんが今大会ではじめてカメラの前で号泣したのが印象的で、涙を誘われた。

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 かつての ”国民的アイドルグループ” も、いまやお騒がせアラフォーおじさん集団だ。年始にボヤ騒ぎが起きたときメンバーたちは、色んな大人の事情を考慮し、(少なくとも表面上は)気丈にふるまっていた。その後は、気持ちを切り替えて仕事に臨んでいたはずだった。が、やはり火種はくすぶっていたようで、先日、ついに爆発したとの公式発表があった。メンバーのコメントは、短い文章ながらも各々の積年の想いが滲んでいた点が印象的で、同じ組織人として涙を誘われた。

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 白のうえに白を重ねるより、黒のうえに白を重ねたほうが、その白さが際立つ。『スポーツの素晴らしさ』を突き詰めると、それは、清さ、誠実さ、後味の良さで、つまりは、ジメジメとした人間関係や大人の色んな利害関係が複雑に絡まりあった『騒動』などとは対極に位置する何かだと思う。

 そういうわけで、リオ五輪では、いつにもまして、スポーツの素晴らしさというものを感じているのかもしれない。

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※画像はWikipediaより転載

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