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『心の声』

「外側の視点を持つ事、
決して王道を歩かない、
そこには君のスペースは無い、
けれど、必ず外側を走る事で得れる、
それが何かは君が自分の力でもって、
確かめるしか方法はない、
やれるやれないかじゃない、
初めから、それしかないのだ。」


近所の高架下の壁に描かれていた、

バンクシー風の落書きを見た、

心を完全に掴まれてしまった、

瞬間、自分の内側から出た言葉。

ここの壁に描くかよ、

ここは、俺の尊敬する安藤忠雄さんの、

その建築事務所の目と鼻の距離だぜ、

狙ったんかな?知らんとやったんやろか?

色々考えた。

けど、真に受けてしまった、

俺の細胞。

この心の声を信じても良いのかな。。


それでいて、ハッと思い出す。

この絵の左の赤いニコちゃんマークの落書きは元からそこにあった、

心がざわざわしてきた。

それを見たバンクシーが、

スプレー缶を手に取り、

一瞬でアートに昇華した。

妄想だ、

そんなことないだろう、

なんて、

俺は1ミリも疑っていない。

子供に言い聞かせる、

おい、これはバンクシーだ、

こんな事するのがアイツのいつものやり口なんだ。

子供が聞き返す、

ねぇ、パパ壁に落書きしても良いの?

俺は答える、

そこに意味が生まれたら、

それはもう芸術だよ、

いけない事だけど、

パパは嫌いじゃないな。

子供はふーんと言って、すぐに別の話題を口にする、

ごめんね息子よ、

パパはコレは本当はカッコイイと思ってるんだ。

ママには内緒だぜ。












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