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【実習】実習で何をすればいいのか

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
今回は実習で取り組む大まかな流れとその詳細を紹介します。

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患者を把握→問題を発見→看護実践

実習でやることがわからなくなる

実習に取り組んでいると、だんだん自分が何をしなくてはいけないか、何をするのが正解かわからなくなってきます
患者のことがよくわからない、教員と看護師の言っていることが違う、患者にしている看護が正しいのかわからないなど多くの要因でそれは起こります。
自分も基礎看護実習Ⅱの時、そのような状況になりました。実習が終わっても看護が何かがわからなくなり、もうやめたい、と思うようになりました。  
そこまで追い込まれないように、実習でやるべきことを書いていこうと思います。

大まかな流れ

実習の大まかな流れは、                   1.患者の把握
2.問題の発見
3.看護の実践
この順番で行なっていきます。自分が今どの段階にいるのかを理解できると、次に何をすべきかがわかるので、この流れを理解して実習をしていくと進めやすくなると思います。

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1.患者の把握

患者の把握では、主に情報収集とアセスメントがあります。患者から得た情報を元に何が考えられるか、を分析していきます。                                           例えば、情報"寝たきり"→アセスメント"筋力が落ちていると考えられる、転倒転落リスクが高いと考えられる"といった感じです。                               看護過程では、そのアセスメントの分野として、ゴードンやヘンダーソンを使っている人も多いと思います。しかし、自分の場合それがなかったため、そのような人は身体、心理、社会、霊的側面の4側面でアセスメントをしてみましょう。患者のことがよくわからない、という人は上述したゴードンやヘンダーソン、4側面に従って情報を整理、アセスメントすると少しわかるようになると思います。

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2.問題を発見

患者を把握できたら、その中から問題を見つけていきます。問題は、患者が今困っている、将来的に困るものを探していくと見えてきます。
例えば、"筋力が低下している"→"日常生活動作ができない"といった感じです。
しかし、中には問題がない人もいます。そんな患者は、さらによくなるには何をするとよいか、何を強化すればよいか、を探しましょう。
例えば、"服薬管理を自分でしている"→"服薬管理が自宅でもできるようにするとよい"といった感じです。
問題がたくさんある場合はどうすればよいでしょうか。その場合は、その中から、より危険性が高いもの、より生命を脅かすものを優先していきます。その指標になるのが、欲求段階説です。この段階の下から順番に優先していくと患者に必要な看護が見えてきます。
ちなみに、自分はこの問題を見つけることができずにいました。患者に問題が多くありましたが、自分にはどうしようもないものだ、と思うものばかりでどうすればいいのかわからなくなっていました。今の自分なら、欲求段階説で優先順位を立てて、自分にできる段階のものを看護として行なったと思います。それでも、その当時はそんなことは知りませんし、一度わからなくなるとごちゃごちゃして全てわからなくなりました。
そんな時は、一度戻ってみてください。
患者の把握に戻り、患者のことをもう一度振り返ってみます。すると、ひょんなところから道筋が見えたりすることがあります。是非試してみてください。

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3.看護の実践

最後に患者へその問題を解消するような看護をしていくのですが、ここもまた難解なところで、どんなことをやればいいのか、どんなことをしてもいいのか、がネックになります。特に、"患者の持つ力を伸ばす"と"患者のできないことを代わりにやる"の両立が難しいです。
では、どうすればいいのか。答えは一つの軸を決めましょう、です。
例えば、"日常生活動作ができない"(生活動作が全介助)問題を抱える患者に対して、軸として"看護者が日常生活動作をやる"と決めます。すると、基本はこちらが介助していくスタンスを決めることができます。あとは、ここから少しでも動作ができるように筋力を鍛える、動きやすいように血流をよくする、などプラスαを加えていけば、それが患者にあった看護になります。(←ちなみに、これがいわゆる、看護の見せ所)
じゃあ、その軸をどう決めればいいのか、という疑問があると思います。それは、今までやってきた看護実践です。それまで看護師がやってきた看護を軸としていけば基本OKです。看護師が行なっている看護は今この瞬間の患者に合った看護をしているため、ベースができています。学生が行う看護はここから医療者側の問題でできていない看護をプラスαでやっていく、ということにあるのです。そのため、今やっている看護がその患者の問題を解決するために十分な看護なら、それを続けていけばいいのです。ただ漠然と今までの看護を続けているのとは違い、ちゃんと患者の問題に気付けている上でやっているので、それは患者に合った根拠のある看護を提供できているということになります。
もう一つ例として、"服薬管理ができている患者"には、服薬内容が正しいか確認する、服薬管理を見守る、服薬管理に関するパンフレットをつくる、などが考えられます。これに関してはパンフレット以外は既に現場で行われている可能性が高いので、継続していく看護実践になりそうですね。

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まとめ

今回は実習でやるべき大まかな流れとその詳細を書いていきました。             1.患者把握
2.問題の発見
3.看護を実践
                   
大まかにはこのように流れていきます。自分がどうすればいいのかわからなくなったら、この流れのどこでつまずいているのか見直してみましょう。詳細の部分になると患者によりけりな部分はありますが、そんな時は、今行なわれている看護の根拠について考えましょう。それを改善、強化することがその患者の看護の方針になっているはずです。             実習はわからないことだらけですが、患者に合った看護をすることだけは共通していることを忘れないでください。
看護に関して相談や質問があればいつでも受け付けます。お気軽にどうぞ!

最後に、記事を最後まで読んでいただきありがとうございます!もし、ご意見やご質問、改善点、ご希望のテーマがごさいましたら、よろしくお願いいたします。フィードバックしてよりよくしていきたいと思っております。

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