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【看護学生】男子看護学生の関門 母性実習

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
今回は母性実習について書いていきます。
男子看護学生にとっての関門:母性看護学実習
この実習では対象が母と子という絞った対象に関する看護について学びます。
恐らく、男性が受け入れられてこなかった領域です。(今もですが)

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男子にとっての母性実習の辛さ

母子に関する実習のため、女性性がメインの領域になります。
そのため、男性にとってその理解と看護には困難がつきまといます。

まず、妊産褥婦が男性を受け入れてくれないことです。
特に出産はそうなのですが、男性にあまりみてもらいたくないという人が多いです。
自分を含め同期の男性で自然分娩を見れた人はいませんでした。
実習としての深まりが女子と比べて浅くなりがちです。

次に、何をすればいいのかわからないことです。
母性領域における周産期は病気ではないため、患者でもありません。
つまり、病気ではないが、身体心理社会的な変化が大きい人を看護するわけです。
最初は何をすれば看護になるのかさっぱりわかりません。特に男性はデリケートな面(乳房マッサージetc.)の看護は実践が非常に困難です。
実践なきところには真の学びもなく、母性看護って何なのかわからずに進む人が多いです。

最後に、気まずいことです。
男子看護学生にとって、女性特有の問題に対する気持ちの共感は困難です。(実感がないので)
故に、共感を求められたときでも、「そうなんですね」というのが関の山です。
また、母親と2人きりになると、何を話せばいいのか、全くわからなくなります。助産師が物品を取りに行っている間、下半身が見えている状態の母親に対して男子学生が取れる態度は、見ないようにすることくらいです。
つまり、母親、男子学生共に関わりが疲れてしまうのです。
もちろん、中には肝っ玉母ちゃんのような人もいて、関わりやすい人もいます。(というか、男子にOKを出してくれる人はこういう人が多い)

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男子にとって母性実習における楽しさは?

さて、男子にとって困難が多い母性実習ですが、自分は思いの外楽しかった側面もありました。
子どもがかわいいのは勿論、周産期にある人たちをみて、自分が父親になったら…と想像ができたり…

一番は、周産期のメカニズムが理に適っていることでした。
妊娠、出産、産褥において、病気ではないけど、身体は異常な状態と聞くとよく分からなくなりそうですが、実際は解剖生理学の視点からみると、とても理に適ったメカニズムで変化が現れています。
それが、自分にとってはとても理解しやすく、看護の視点もそれをもとに導き出すことができました。
男性はそのような解剖生理学的視点は結構得意だと思っている(偏見)ので、ここは母性実習において楽しいところ(?)だと思います。
そのメカニズムを関連図とかにするのも面白そうですね。

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まとめ

今回は男子看護学生にとって母性実習は何が辛いのか、何が楽しいのかを書いてきました。
看護師になるにあたり、各領域をクリアしていくことは必須条件ですが、はっきりとした性の違いが看護に入ってくる母性実習はかなり難しいと思います(病棟だとおばあちゃんが多いので)。
しかし、男子が得意な視点で看護を展開していけば、母性領域に対する見方も大きく変わります。それがきっと楽しさにつながっていくのではないでしょうか?
今回の内容を参考に母性実習に生かしてみてください!
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