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サーキットでフォーミュラカーに乗るということ

過去の栄光を忘れない中年と壮年に「くるま好き」は多いと思う。そんな中でもサーキット走行経験となると実は以外に少ないのでは?と思う。世間はコロナ禍で空いた首都高で事故る輩も増えて、結果取り締まりは一層厳しくなる。そんなの当たり前です。いい大人はサーキットなり「存分に走れる場所」へ行った方がいい。社会的責任を全うするためにも公道での暴走はいろんな意味で無謀。

関東だと、東西南北をまたいだとしても、1時間~1.5時間あれば「サーキット」があります。もちろん、ライセンス取得が必要だったり、レギュレーションにあった車を準備したりする必要もある。それでも、まぁ、公道で走るよりも安全でかかる金額も多くないと思う。

1.TC2000、TC1000(筑波サーキット)
2.袖ヶ浦フォレストレースウェイ
3.富士スピードウェイ

この中でライセンスなしでも走れるのは、TC1000のみ。他はライセンスが必要です。気軽にとれるのは2.の通称:そでもり。距離的には1.の筑波よりも400mほど長くて、全長約2.4㎞のコースは3、4コーナーに向けててっぺんから最低部まで右周りに下り、ヘアピンを抜けて登りながら複合コーナーを左回りしながら、第2ヘアピンを抜けてストレートへ戻るコース。
2輪と4輪で時間帯が分かれているし、プレス発表会や撮影で貸し切りが多いものの、それでもTCよりもゆっくり走れる可能性は高いと思う。ちなみに、TCは「非常に」混んでます。私はフォーミュラ枠でしか走らないから、そこまででもないけど、週末のTC1000なんかはショップの体験走行も含めて多い。そして、荒れている場合が多い。3.の富士は体験走行しかしたことないから何とも言えないが、JAF-F4でストレートエンド230Km/h程度から80Km/hくらいまで減速するので。それなりに覚悟がいるコースだと思います。ちなみに、ライセンス費用もやや高め。

サーキット走行を主戦場にするなら、そでもりで練習してTCの大会や草レースから始めるのがいいのではないかと思う。私はフォーミュラデビューにあたって、TC2000での走行会経験はあったものの、シミュレータ、ドライビングレッスン会、TC1000、2000、そでもりの流れで大きな事故なく走行を続けています。S-FJとF隼でトップスピード170㎞/h程度で走っているので、タイムを削り出すともう少しリスクが上がるかなという感じ。筑波でのF隼初回で1分7秒くらい。速い人で1分前後、S-FJの公式戦だと58秒くらい。ちなみに、130kmくらいを越えるとヘルメットが猛烈に揺さぶられます。チンバーやスタビの類はつけた方が無難です。

マシンはレンタルから初めて中古を購入。中古の軽自動車程度の金額だった。ガレージの月額とタイヤ代、走行にかかる費用(サポート、走行料)を考えても、リーズナブルだと思った。もし、ポルシェではなくても86なんかでもおそらくタイヤ4本で10万くらいにはなると思う。あと、スピンやクラッシュは程度はあってもサーキット走行では「つきもの」。クラッシュ時に市販車の場合モノコックまで行く可能性が高いですが、フォーミュラの場合ウィングやサスペンションロッドなど部分的な交換ですみます。数百万に対して、数十万で済むというイメージ。ちなみに、TC2000を1分切る市販車はR35GT-Rとかってスペック。S-FJは1.5LのSOHCの本田エンジン(FIT用)に車重500㎏弱。タイヤは今年からダンロップのワンメイクでコントロールタイヤ(1種類)。トランスミッションは5速のHパターンドグミッション。スタート時のみクラッチを使って(びっくりするくらい重い)あとは、左足ブレーキとアクセルはシフトアップ、ダウンともに右足でブリッピングなり抜く動作が必要。レースにでるまでに相当になれる必要がある。シフトストロークは極小、ちなみに、コックピット内も極小。173㎝、76㎏くらいでもぎりぎり。腕が長いとシフトノブをきっちり動かすのも慣れが必要。旋回ブレーキ、旋回シフト時の挙動変化を考えないとすっ飛んでいく感じに最初は支配されるから、車の挙動を学ぶにはとてもいい。ちなみに、S-FJは地上最低高が5cmと規定されているので、コース復帰性、挙動学習両面でメリットがあると思う。

レースは本気の若手と40歳以上の「ジェントルマン」が混走している。変人も多くいるが、比較的ゆったり楽しんでいる人もいるから、トライアスロンに似た雰囲気を感じたりもして。



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