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はいこんちょとは、千と千尋の神隠しである。

絶賛介護職募集中。
どんな職場か労働環境かを、お伝えしたい。
最高の職場かと尋ねられたら、最低ではない自信はめちゃくちゃあるとしか言えない。
僕は嘘がつけない。
だけどこの記事を読んでしまった方には働いて欲しいので、タイトルに示した通り、千と千尋の神隠しに登場するお風呂屋さんみたいな場所だ。と伝えてみる。

なんか知らんけど来ちゃった。


映画を見たことない人はすぐにでも見てほしい。
何度でも見てほしい。私はジブリ世代なのだ。
ようするにめっちゃハッピーな場所ではないが、働いているうちに主人公ちひろみたいに、気づいたらめっちゃ成長してた。なんかハッピー。そんな場所である。

ではお付き合いよろしく。

主人公ちひろは、湯婆婆に名前を奪われて、センと呼ばれる。これは、僕的には、今までやってきた過去の実績を一度捨てて、自分が入れ替わったつもりで、ここに慣れろ馴染め、そうしないと、ここでは通用しないよという意味が込められている気がする。

たしかにそうだ。はいこんちょは、今まで働いてきた場所とは、良くも悪くも違うし、お年寄りも個性豊かすぎて前のお年寄りと今ここ目の前のお年寄りは違う。わたしと会社の関係も違うし、わたしとお年寄りの関係も違う。過去の自分を捨て今ここにダイブする感じかもしれない。

たとえば、君は認知症の婆様にお茶を淹れて貰ったことがあるだろうか。僕はある。しょっちゅうある。先日はお椀にお茶を淹れて持って来てくれた。それもまだ前のお茶を僕は飲み終えていないのにだ。遠慮しないで、飲んでくださいと。お抹茶を飲むようにお椀を3回も回して丁寧に飲んでしまった。美味しかった。

パラレルワールド

また、違うある認知症婆様は、僕のことをみんなが「しょちょう」と呼ぶので、「しょちょうじゃなくてガチョウだろ」と悪態をつく。そんな時、僕は所長であることを捨てて
そうですガチョウです。ガーガー。とガチョウの真似をする。

本当は龍になりたかった。
長生きしたお年寄りは強い。
いや、強いから長生きしてるのか。

話を千と千尋の神隠しに戻そう。
次は、湯婆婆に働かせてくださいと言う、ちひろのシーン。あれはまさに、介護させてくださいと、ピック病婆様に言うシーンにぴったり。
ピック病婆様とは毎日ドライブに出掛けてるのだが、ドライブに行きたくないって言う日もある。ならドライブに行かなきゃいいって思うかもしれないが。そうは問屋がおろさない。その婆様は、ドライブに行かなきゃ行かないで、他の婆様達と喧嘩しちゃう。喧嘩どころか他の婆様達がもう私ここに来るのやめるわって言いたくなるくらい言葉責めをしたり叩いてしてしまう。しかもいきなりドライブ行くって外を飛び出してしまうこともあるのだ。だから、あの手この手でドライブに連れ出す。ピック病婆様と他のお年寄りと僕らスタッフの世界平和のために。

ドライブに付き合ってください。
お願いします。

なんかしんどそうな話になったので、助けてくれる仲間を紹介する。

1、ハクみたいに優しい男性スタッフ。

イケメン介護職がとにかく多い。
きっと君のためにオニギリを渡してくれる。
握ってくれるのは認知症の婆様達だ。

2、リンさんみたいな面倒見がいいお姉様スタッフ

面倒見がいいお姉様スタッフがたくさんいる
困ったことがあればいいな

3、仕事を振り分けて与えてくれるカマ爺みたいなリーダー達

とにかく忙しい
だけど、優しい
不器用だけど
ちゃんと君のことを考えてくれてるよ

働いたら楽しい事ばかりではなく辛いこともたくさんあるだろう。

薄氷を履むような体験や
綱渡りみたいな介護も経験するだろう。


腐れ神をお風呂に入れたり掃除をすることもきっとある

それでもさ、
この世の中には、人を騙したり奪い合う仕事がたくさんある中で、目の前のお年寄りに喜んでもらったり感謝し合ったりする介護の仕事は、そういう仕事に比べたらマシだと思う。てかめっちゃ素敵な仕事だと思う。

老衰の看取りはマジでこんな感じ。
死に様を見せてくれるお年寄りに感謝しかない。
みんなでお見送りする。

お風呂拒否爺様を嫌がらずお風呂誘ったり、トイレ拒否婆様を嫌がらずトイレに誘いうんちが出た時なんてこんな気持ちになる


よきかな

認知症の世界は本当に奥深い世界。
今まで体感したことのないような世界へ誘ってくれる。

認知症のお年寄りと地域に出ていくから、
もしかしたら偏見の目で見られることもあるかもしれない。
気づいたらお年寄りが外に出て行ってしまい
びっくりするかもしれない。

それでも僕らは、リスクも含めて生活だと思っているし、事故にならないように知恵を振り絞り、最大限リスクに備えたりしながら、普通の生活を守る。


有料老人ホームのエレベーターはこのくらい狭い


食欲ないお年寄りがまた食べるようになったら
めっちゃ嬉しい。ゴラッソ。


コロナもインフルも乗り越えて復活してきた
生き神であり生き仏であり不死身の96歳婆様。
もう10年の付き合いになる。

さあ、介護現場の神隠しを体験しにいこう。
きっと、今まで体験したことのない世界が君を待っている。
合同会社はいこんちょ
TEL0289-78-4347
採用担当 小林

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