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複合型施設はいこんちょ紹介


1階が定員20名の通常規模型指定通所介護。
宅老所はいこんちょ

2階が定員10名の住宅型小規模有料老人ホーム。
有料老人ホームはいこんちょ

1階のデイサービスがメインです。
365日やっていて地域の在宅介護をサポート。

2階の有料老人ホームは、お泊まりデイサービスの延長で始まり、在宅が難しくなったデイサービスの利用者で他所の施設の利用が難しい方が対象です。

元々お泊まりもデイ利用者でショートステイが難しい方の為にやってきました。

なので、2階入所希望の方は強くないと入れません笑 自立度が高いとかは関係ありません。入居者同士で喧嘩も想定されるので、ちょっとくらいの喧嘩や言い合いにも耐えられる強さが必要な特殊な環境なのです。(共同生活の場なので喧嘩すらできない環境が良いとも限りませんし、当然職員が仲介に入りますが、仲介した職員が今度は怒られて言い返して喧嘩することもあります笑)

目の前にいる1人のお年寄りの為にある日突然お泊まりがスタートしました。
その人は、前頭葉側頭型認知症で感情を抑えることができなくなり家族とも毎日喧嘩をして在宅生活が困難になりました。

はいこんちょでも、なぜ私が夜にここにいるのかわからなくなり、怒って暴れて大変でした。

正直何度も利用を断ろうと思いました。
いや、無理すぎて限界で一度断りました。笑

家族さんも他所の施設に聞いて回ってくれましたが、暴れちゃうかたは難しいと言われました。
そりゃそうですよね。知らない人で暴れちゃうって聞いたら僕でも無理です。

だけど、僕らは1年くらいデイを利用していて、関係ができていたので、家族さんから受け入れて貰えなかったというお話を聞いたら、だんだんまた情が湧いてきて、みんなで見ようということになりました。

でもやっぱり大変で無理でした。笑

スタッフも疲弊して僕も病んで、精神病院に入院をお願いしにいきました。

そしたら精神病院にも断られて。まじか。

ただ2週間だけならいいと言われ、藁にもすがる思いで、僕ら介護職のレスパイトの為にお願いしました。

その間に体制を整え作戦を練りました。

病院では最初以外は落ち着いていたみたいです。

理由は、隔離部屋にいた為、喧嘩すらできなかったからです。

よし、退院しても部屋に閉じ込めて誰とも関わらなければ落ち着くはずと鍵付きの部屋を用意しようと思いました。

ん?なんかヤバい方向にいきそうな気がプンプンしてきてゾワゾワしてきました。

ちがう!俺がしたいことは隔離や拘束や虐待じゃない。でもご近所さんちからも苦情来てるし、どうしたらいいんだ俺。

そうだ。半径1キロから出よう。

てことで毎日ドライブに行くようになりました。

マックでキレたり、ドラッグストアでトイレに籠城したり、コンビニで警察呼んだり、公園トイレから脱走したり、山奥にダッシュで逃げたり、交差点で暴れたり、数えたらキリがないほど毎日トラブルだらけでした。

それでも地域で生活が続けられてきた理由は2つあります。

1つは、地域全体に迷惑を分散させたこと。
基本地域に住む住民やお店の方はみんな優しいし、認知症にも理解があります。
ただ、どんな善い人でも毎日続けば嫌になります。だから、行く場所を毎日変えて迷惑をかけた場所には謝りに行った後はしばらく行かないようにしました。そしたらだんだん地域からも受け入れて貰えるようになってきて、ご近所さんや近所の新聞屋さんは、本人が脱走しても本人を説得して連れて来てくれるようになりました。

2つめは、職員が慣れた

慣れ合いって悪い意味で使われることが多いですが、良い意味もあります。

ネットで調べるとこんな感じ↓

「慣れる」の意味は、「経験を重ねてなじむ」というもの、何度も同じような経験を した結果、当たり前のことと思うようになることを言う。

一方「馴れる」の意味は、 「動物が人になつく」というもの、動物の人間に対する警戒心が解け、なじんだ状態 を指す。 また、動物だけでなく、対人関係で抵抗がなくなることも指す。

僕らも本人も慣れるまで一緒に居続けたから、警戒心が解け馴染んできたんだと思います。お互いに。何度も同じような経験を積み重ねた結果当たり前のような関係が作られたのかな。

話がズレてしまったので戻すと、お婆さんの生活が固まるまでに半年近くかかり、今では、朝お出かけして一日中ドライブして夕方帰ってくるという、家での生活➕ピック病特有の自分が動いているか周りが動いてると落ち着く生活を2年続けています。

このお婆さんが始まりですが、他の利用者さん達も一癖二癖三癖ある個性的な方ばかりですので、その人達とうまく生活が続けられそうな方しかお受けできないのが現状です。大変な方を中心に2階は回っていますのでどうかお許しください。(ちなみに予約で満員です)

もし、超介護が大変で他所の施設を受け入れて貰えない超個別ケアが必要な方がいましたらご連絡下さい。知り合いの事業所紹介します。そうなんです。鹿沼には相談に乗ってくれる事業所がたくさんあるんです。

あとは役割の違いもあります。僕らベンチャー企業は、既存のものよりも(良いモノ)というよりは既存のモノとは(違うモノ)をご用意して地域ニーズに応えていくのが、持続可能な社会の実現だと思っています。シェアの奪い合いによる分断は生みだしくはありません。生態系を壊すのではなく足りない資源を補い合う。そんな優しい社会を高齢者介護を通して作っていきたいのです。

ベンチャーの語源はアドベンチャー(冒険)

人口減少、少子高齢化、超認知症時代に突入してますが、認知症介護は最前線であり毎日が冒険の連続です。

ドキドキしてますがワクワクもしてます。

この時代に介護をおもしろがって生業にしてる介護職や介護仲間が周りにいることが僕らの財産です。

ということで

シンはいこんちょの紹介でした。


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