鯨のフンと鯖茶漬け

鯨ついでにこの話を。

鯨食は「伝統」ではなく生活事実であった(ある時点までは)。

北九州の戸畑も捕鯨基地であり、なんと、日本水産の発祥地でもあるそうだが、鯨はタンパク質の供給源として、不動の地位を占めていた。
プロ野球のチーム名(大洋ホエールズ)であったし、学校給食にも出ていた(鯨の竜田揚げ)。
(*当然、大洋水産も捕鯨事業を営んでいた。発祥は、当地の対岸の下関。)

現在も。大阪ではおでんに鯨の「コロ」が使われているのであろうし、鯨の皮を使った料理(らっきょと煮る)も伝わっている。
(**皮、模造品があるので要注意。真っ白・透明で細かいウェーブがかかっているものは模造品。煮たら、全く美味しくないです。)

そんな部位まで、鯨はフル活用されてきたのだ:連綿と、上代から(「いさなとり」という言葉がある)。

その鯨が、後発諸外国の横やりで取れなくなった。

博多と韓国(釜山)とを結んでいる高速船(ビートル、JR九州) は、時々「未確認生物と衝突」しているそうだ。お分かりと思うが、その正体、当然、UFOなぞではない。だ。

何で読んだのか忘れてしまったが、もう1つ困ることがあるようだ。藤田紘一郎先生(研究用に、体内で回虫を飼っている先生)のお名前が出ていたように思うが、鯨のフンが増えるとアニサキス(鯖の寄生虫)が増えるらしい。実際、鯖に付くアニサキスは増えているようだ。

生を切って醤油漬けし、それをお茶漬けに・・・などという鯖の食べ方も、不可能になってしまう。
(**もっとも現在は、大きいもの以外の鯖は、高く売れる養殖魚のエサになってしまっているようだ。)

鯨も鯖も食べられぬとあっては、「魚離れ」等はむしろ、必然なように、私には思える。

それにしても。刺し身といい竜田揚げといい、鯨、よく食べたし、旨かったなあ!

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