LOW 龍門市内6

先鋒オペレーターによる意訳

退院したが、しばらく出撃は控えろだってさ。
という事で少し話に付き合え。

有給休暇がまだ残っているらしいんだが、どうにか消化した事に出来ないか?いつも人事の奴が有給を取れとうるさいんだが……ほう…そうか、出来ないか。

そうだ、そっちにドクターはまだ居るか?あいつ仕事中にいつも寝てるだろ、私の有給をやれないか?
あいつならまあ、上手く使って……これも無理?どうなってるんだロドスは。

これだから有給は面倒だな。

やりたい事をやれば良い?
お前、やりたい事なんて無いと知ってて言ってるだろ。
確かにそりゃ昔は私も子供、カミジエーシュ、カジミエーシュだったか?
どっちでも良い、そこに遊びに行ってたりしてたさ。なんと言うか、魅力的でな。いても立ってもいられなくなってたんだ。

いま行きたいところは……有るには有るが……。
チェルノボーグ。そう、チェルノボーグだ。地区の名前は忘れたが、ドクターが眠ってた近辺だ。
FUNKが死んだ所へ行きたい。

……FUNKがあの作戦に出撃するのを止めてれば今頃私はたぶん武器を置いて、FUNKと暮らして、ずっと幸せだったかもしれないな。

あいつの部屋を片付けてる時にな、指輪なんて物が出てきたんだよ。私に指なんて無いのに……どうするつもりだったんだか。

ああ悪いな、愚痴と後悔しか出てこない。
ここまでにしよう。
またな。


これだから……思い出してしまうから、休みは嫌いなんだ……。

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