JACK THE 観察1

ああ、あれは間違いなく我々のJACKで最も危険な個体、JACK THEで間違いない。

あいつを世に放った責任?
既に取ったさ。
私は責任を負って会社を退職。
給料も返納した。

それで良いんだろう?

裁判?
ああ、無罪に決まってるさ。
エクスピオンが付いてる限り、子供をどうしようと罪に問われる事は無いし、仮に世間へ漏れたとしても代わりはいくらでも用意できる。

JACK THEとやり会える生物兵器は少ない。
タカハシが改造したJACK ADDの事を覚えているか?

そうだ。
当時最強と言われていたYR1Aと対等にやりあったやつだ。
結局JACK ADDはやられたが、JACK THEはあのデータを元に改良したやつでね。
しばらく民間人は恐怖のドン底へ追いやられるだろう。

目的?
もちろん金さ。JACK THEを仕留める為に地元の奴等は出資を惜しまないだろうからね。

奴等の頼みの綱であるYR1Bは、既に奴等の手で武装解除されてるから暫くは出てこないだろうし……数ヶ月は金に困らないぞ?

なあ、これから食事はどうだ。
ワギューとか言う良い肉でも食おうじゃないか。
もちろん私持ちだ。これから大量に入ってくるからな。

その反抗的な……いや、それで良い。
お前の愛して止まない平和を崩してる私にその様な態度を取るのは理解できる。
私だって収入源を潰されたら同じ様にお前を憎むだろう。

今夜は朝まで付き合ってもらうからな。

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