無題

「書くこと」は、「お焚き上げ」であり、コミュニケーション手段である #エッセイ

noteでは、たくさんの方が、「書くこと」(または「描く・撮る」こと)について投稿しています。

書くことの意味について、noteで書く内容について、書く技術について、ネタ切れについて・・・「書くこと」が好きな人がたくさんいる場だなぁと感じます。
中には、「これほどの文章力や鋭い感性があるのだから、そんなに悩まないで」と言いたくなるような、悩みと向き合う文章もあります。

他の方の「書くことについて」の文章を読むと、何かしら考えさせられます。参考になるもの、面白いもの、逆に「自分とはここが違うな」と気づくもの。
そこで、わたしも自分の「書くこと」について、投稿してみようと思います。

今回は「わたしにとって、書くことの意味」を書きたいと思います。公的な、仕事でする「もの書き」とは別に、私的な「もの書き」をする理由について。

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noteではエッセイと小説を書いています。
書いているネタのもとになるのは、だいたい以下の3つです。

「ふとした拍子に感じたり、考えたりしたこと」
「とても心を動かされたこと」
「ずっと心の中にある、もやもや」

エッセイでは直接これらのことについて書き、小説では、アイディアとして間接的に使っています。

〇「ふとした拍子に感じたり、考えたりしたこと」
いわゆる「アイディア」や「ネタ」のイメージに一番近い内容です。これらを記録し、まとめたいと思って、書くことをします。
いわゆる「ネタ探し」をすると、日常のちょっとしたことに気づいたりと、世の中を丁寧に見ることができるよう感じます。

〇「とても心を動かされたこと」
強く心を動かされたことを書くのがこれに該当します。いいことも悪いことも含め、インパクトが強いので、自分の中だけにとどめて置くとしんどいところがあって、何かしらのアウトプットをしたくなります。口に出すことでも発散はできるのですが、書くことの方が思いの丈を述べやすいです。

〇「ずっと心の中にある、もやもや」
子どものころ、「解決できない『なぜ』が多くなりすぎたら、とりあえず頭の引き出しにしまっておきなさい」と言われたことがあります。いずれ、ときが経ってから引き出しから出せばいい。それでも、まだ「なぜ」と思えることであれば、本物だから、と。
そうやって引き出しに入れた「なぜ」を、ときどき出して、整理するために、「書くこと」をしています。

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「口に出すこと」と「書くこと」を比べると、「書くこと」の強みのひとつは、「終わりがある」ことだと思います。
会話では、なんとなく流れていきがちな「終わり」が、文章の場合には、明確に存在する。
文章を終わらせることによって、ぼんやりとした自分の「思い」を、「終わらせ」たり、「区切りをつけ」たりすることができる

そう考えると、「書くこと」とは、思いに区切りをつけ、発散するための、一種の「お焚き上げ」行為なのかなと思います。

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けれども、私にとって「書くこと」は、「区切りをつけ、発散するための行為」だけではないようです。なぜなら、書くときに、「読み手」を必ず意識しているから。

とりわけ、noteのような場で書くと、「読み手」の方を強く意識します。ページビュー数や「スキ」の数、フォロー数などがわかるので、誰が読んでいるかが、見えるからです。一方的にこちらが表現し、発信するだけではなく、リアクションをもらうことで、「読み手」からの発信も受け取っているというか。
コメントやサポートをいただくと、うれしさも相まって、さらに読み手への意識が高まります。

「書くこと」自体が、「読み手」とのコミュニケーション手段として機能している、ように感じます。

(少し脱線しますが、古来から、作家というものは、「読み手」を必ず意識してきたとは思うのですが、インターネットによって、「読み手」の存在が、より明らかで身近になっているように思います。)

まとめると、わたしにとって、「書くこと」とは、「お焚き上げ」行為でもあり、コミュニケーション手段でもある、というところでしょうか。

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今後も、「書くこと」について書いていこうと思いますが、その中で考えが変わることもあるかもしれません。そうした変化にもお付き合いいただけるとうれしいです。

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お読みいただきありがとうございました。リアクションやサポート、とってもうれしいです!

また、「生きることを怖がるあなたへの手紙」(「もやもやの引き出しを開けて」書いた小説です)を、昨日のnoteのおすすめ記事で紹介いただきました。

おすすめ記事、普段、いつもおもしろいなぁと思って読んでいる記事ばかりなので、選ばれてとてもうれしいです。
これからも、いいなと思っていただけるもの、発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

サポートは、自分と家族のほっこり代に使わせていただきます。 本当にありがとうございます。うれしいです。