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パニエなカサ【埴輪紹介所その178】

スカートみたい。

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パニエをつけてふくらませたスカート。二段切り替え。

しかし実はカサです。キヌガサ形埴輪です。
キュッと締まったウエストに見える円筒部に、差し込まれるはずの部分があるはずなのです。しかしその部分「立ち飾り」は出土していない。残念。

カサ本体より立ち飾りが目立つ埴輪。
立ち飾りがないと、広がったスカートになってしまう埴輪。

大阪府羽曳野市・藤井寺市の古市古墳群の誉田御廟山古墳(こんだごびょうやまこふん。別名、恵我藻伏崗陵(えがのもふしのおかのみささぎ))出土のキヌガサ形埴輪。現状高さ59.1㎝、現状幅69.8㎝。

所蔵は宮内庁。

撮影は『発掘された日本列島2013』での宮内庁共催展示『陵墓の埴輪』にて。

またね。

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