見出し画像

三角の補強で迫力の通せんぼ【埴輪紹介所その120】

この迫力よ。

画像1

宮内庁のサイトによれば、現状での高さはおよそ116.5㎝。上部が欠けており、本来は150cm以上と推測されている。
そして「渡土堤をふさぐように並べられていた埴輪列のなかの一つ」。
通せんぼするにふさわしい盾である。
縦横斜めに走る線刻を確認。

背面も迫力。

画像2

後ろ側に突帯(とったい)がめぐっている。
本体は円筒埴輪、それに板をつけたということがわかる。

画像3

側面をあおると、三角が見える。
なるほど。補強してあるのね。

奈良県奈良市の佐紀陵山(さきみささぎやま)古墳(日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)陵古墳)出土の盾形埴輪。

所蔵は宮内庁。

撮影は『発掘された日本列島2013』での宮内庁共催展示『陵墓の埴輪』にて。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。