かいりきベアさん作のポケミク楽曲『メロメロイド』がかなり良いという話

2024年3月3日に公開されたかいりきベアさん作のポケミク『メロメロイド』、かなり良い。

と思ったオタクが「こんなところにもポケモン要素~!」などとキャッキャはしゃぐだけの文章です。乱雑。


はじめに

これまでのポケミク全曲聞いているわけでもなければ、かいりきベアさんの楽曲を全て聞いているわけでもないのですが、この楽曲に関してはかなりポケモンらしさとかいりきベアさんらしさを感じて良いな…となった。

音作りはもちろんそうなんだけど、フェアリータイプをモチーフにしながら、かいりきベアさん特有の『病み』を見せてくる感じが特に。

投稿日の3月3日、303はクチートの全国図鑑ナンバーらしいですね。楽曲の時間も3:03なの細かい。
クチートの特性のうちの1つに『かいりきバサミ』があって、作曲者の『かいりきベア』さんともリンクしてるのも綺麗。

タイトルは『メロメロボディ』『メロメロ』『あかいいと』『ボーカロイド』とかの組み合わせからできてるのかな、など。

『メロメロボディ』はMV頭から出てきているプリンやピッピの保有する特性。

『メロメロ』は自身と性別の違う相手ポケモンをメロメロにさせてわざを繰り出しにくくさせる変化技。

『あかいいと』はMVに登場するポケモンたちも身につけているポケモン作品内での持ち物。持たせると戦闘中自身がメロメロ状態になったとき、相手も同じくメロメロ状態にさせる。

『ボーカロイド』は当然初音ミクのこと。

ポケミクはどの楽曲もわりとポケモンの技名を歌詞に取り入れてることが多いと思うんですけど、この曲もまぁまぁ入ってますよね。

『うたう』『このゆびとまれ』『つぶらなひとみ』『とける』『メロメロ』『デコレーション』『じゅうりょく』『うそなき』…これくらいか?

全てMVに登場するポケモンの誰かしらが覚える変化技で構成されてるのがかなり好きだな…。

プリンとピッピ

冒頭から出てくるプリンとピッピ、「特性にメロメロボディがある」「夢特性はフレンドガード」「オスよりメスのほうが多い」「進化条件が懐き→月の石」とかって共通点がかなり多くある。

あと、「歌う」と「踊る」でプリンとピッピを想起させることもできる。

ポケモンにおいて、わざ『うたう』と言えばプリンなのは言わずもがななんですけど、じゃあなんで「踊る」でピッピなの? って、ピッピこいつ、満月の夜に集まって踊る習性がある。

それから、「あいくるしいすがたもみんな すきで すきで」って歌詞なんですけど、ここもピッピの図鑑説明文から引用してきてると思う。赤緑の図鑑説明文に「あいくるしい すがたから ペットのように にんきが ある」ってあるんだよね。

マネネとブリムオン

次に出てくるのがマネネなんですけど、これもちゃんとマネネの図鑑説明文から引用してきてると思う。マネネは「一生懸命に真似る」し、「そっくりに真似をして戸惑わせる」し、「真似をされた相手は目が離せなくなる」んだよね。

それから、ブリムオンと共に登場するのはマネネは「相手の動きや"表情"を真似る」からだと思う。ブリムオンが「生物の"気持ち"を読みとる」のは結構みんな知ってそうだけど。

でもここね、相手の感情を読みとるポケモンならブリムオンよりもラルトスとか、それこそ分類が『かんじょうポケモン』のキルリアとかでも良かったのでは? って思うじゃん。

おそらくなんだけど、このラルトスの進化系統の子たちは『感情』という点でこの楽曲に登場させるには綺麗すぎたのかなって思いました。

この後の歌詞にも繋がってくるんですけど、ミブリムはともかく、テブリムやブリムオンは実は結構攻撃的なんですよね。対してラルトスたちは大人しいし、サーナイトまで進化するとパートナーへの信頼のようなものを強く持つようになるので、この楽曲のコンセプトやテーマに合わないんだろうなって思った。

「脳天 いなずま ビームで バッキューン」は完全にキョダイマックスブリムオンの図鑑説明文にある「触手から稲妻のようなビームを降り注がせる」だし、「ずつうになるほど~」も「頭痛になるほどのサイコパワーを周囲に放つ」辺りから来てると思うんだよな。ね、この楽曲…というかブリムオンって結構暴力的。

マホイップ

一度フェアリータイプの不穏さから離れて、気付いたときにニコ…となった点の話をしよう。マホイップです。

1番の歌詞で「くるくる焦がれて」ってありますが、まぁこれはマホイップの進化条件がマホミルに飴細工持たせて主人公がくるくる回転することだからそことかけてんだろうな~ってのはすぐ気付くと思うんですが、じゃあこのMVに出てくるマホイップの姿がルビーミックスなのはなんでだろう? ってちょっと考えたんですよ。一般的なのはミルキィバニラやミルキィルビーじゃないですか?

2番の歌詞に答えあった。「おトクでしょ」だって。マホイップって姿によって図鑑説明文が違って、ルビーミックスでは「おトクなフレーバーになった」ってあるんですよね。

あとこれ考えすぎだったらアレなんですけど、少なくとも1番のサビで使われている「クラクラ」のワードはキョダイマックスマホイップの図鑑説明文から拾ってきていてもおかしくないな…と。「あふれだす」というワードがあることからも、1番はブリムオンで少し暴力性を見せてはいるものの、サビはまだかわいくマホイップをメインに据えてるのかなって思いました。

デカヌチャンとミミッキュ

で、2番からかわいいだけじゃないフェアリータイプが出てくるなぁって思いました。

デカヌチャンが登場するタイミングが「欲しいものを奪い取る きもち抑えて」なので、もう完全に「ハンマーを振りまわして欲しいものを奪い取る」というデカヌチャンの図鑑説明文ですよね。コイツもう暴君だろ。

この後ミミッキュですが、「愛シテ…ル?」のところとかアセロラの試練でカタカナ入り混じって話されたときのゴースト感と似たようなものを個人的に感じましたね。

あとコイツ基本「大人しい寂しがり屋」って図鑑説明にあるくせに、「首の部分を折った相手は絶対許さず復讐する」らしいし、なんなら「刺し違えてでもかならず倒す」らしいので、「ばけのかわ ばれたすがた あらぶる もう一切」ってそういうことかな…と。

クチート

あとはこの楽曲のメインポケモンのクチート。クチートをメインにした楽曲を作成しようと思ったのが先か、こういうテーマのフェアリータイプの楽曲を作成しようと思ったのが先かは分からないんですが、ポケモンのシングル対戦に新たな風を吹かせたメガシンカというシステムで大活躍したクチートをメインに据えるの、めちゃくちゃ良い。

メガクチートはツインテールのような見た目になって、それが初音ミクのツインテールとリンクしているのもすごい。

クチートって「おとなしい顔で相手を油断させてからおおあごでがぶり」「噛みつくと絶対に放さない」らしいので、ラスサビの「すきだらけ」はおそらく「好き」ではなく「隙」だし、「もうぜったいに はなさない」の歌詞もクチートの図鑑説明文から来てるんだろうなって思いました。

あとはミミッキュが化けた姿からばれた姿になることとか、クチートの分類が『あざむきポケモン』なこととか、そういうところから「うそなき だよ?笑」の歌詞になるほどね~となりましたね。だんだん語彙力が喪失してきた。

総括

メガシンカも、専用Z技を持つポケモンも、キョダイマックスポケモンも、専用技を持つポケモンも全部採用させて、悪タイプのポケモンを使わずにかわいいだけじゃない、狡くて暴力的な側面もあるフェアリータイプを見せてくるの、本当にすごいと思いました。

あと、始めに出てくるわりにプリンの要素少なくない? って思ったんですけど、進化系のプクリンって「ふわふわの体毛に触ると手触りがとても良いので離れられなくなってしまう」らしいです。ちょっとこの楽曲に合ってる気もしますね。こじつけかもしれないけど。

本当にサラッと表面なぞるだけでもこれだけいろいろ出てくるので、細かく見ていったらもっとたくさん情報詰まってるかもしれないな…って思いました。

この曲、かなり好きだ。

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