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フリーランスの波

8月、チョモランマのように盛り上がった仕事の波が一旦引いた。一息する暇もなかったくらい、ぎちぎちに詰められたGoogleカレンダーが嘘のようだ。

こう書くと、仕事のないライターみたいに思われるかもしれないけれど、案件ごとに受注するフリーランスに仕事の波があるのは普通のこと(だと思っている)。「そもそも単発案件」「スケジュール未定」「メディアの終了」あたりが重なると、さっと波が引くように予定が空く。

つまり、時間ができる。

仕事がゼロなわけではないけれど、忙しさのピークと比べると拍子抜けしてしまう。予定が空くことに、正直不安もある。

ただ不安になっても仕方がないので、意識的に切り替えている。

仕事はなくても、生活はある。庭の雑草は伸び切っているし、窓には花粉がついている。夏に友人が泊まりにくる部屋も片付けたいし、庭木に大量にぶら下がっているレモンもなんとかしたい。

時間があるのは、悪いことじゃない。

来週は娘の学校で全校生徒が参加する演劇会がある。リハーサルやらでスケジュールが乱れるけれど、余裕をもって対応できるのは、余白があるからだ。

しばらくお休みしていたジムにもいける。読みたかった本も読める。Netflixでテラスハウスの新シーズンが配信されているから、夫と一緒に見たい。

もちろん、波が引けば収入も減る。一時的な手取りダウンにひどく落ち込まなくてすむのは、生活費分を夫が働いて稼いでいるからで。家計を支え合える人がいることを、感謝する。

そんな余裕を掲げている一方で、白いスケジュールをジリジリ凝視している自分がいる。

状況で波ができるとはいえ、余白があるのは自分の実力も関係しているだろう。コンスタントに仕事量を受け続けるには、何をすべきか。いま持っている仕事を丁寧に納品して、さらに進みたい方向を考える。

35歳で道の途中、悩んでいるのかと我ながら思うけれど、年齢は関係なく、フリーのライター歴も2年未満だし、まあ考えちゃうよ。考えなきゃヤバイよ自分、と奮い立たせる。

フリーでライターの仕事をはじめた頃は、生活のために「稼ぐこと」が主軸だった。いまでも、一定の収入を得ることは優先度が高い。とても重要だ。生きていくのに、お金がたくさんかかる。

でも、それと同時に「好きなこと」の軸も育てていきたい。2年に満たない短い時間だけれど、たくさん書いて「興味あることじゃないと、書けない」と痛感した。好奇心と専門性が、文章の視野を広くして理解を深くする。

仕事を選ぶ云々ではなく、荒波を乗りこなすために「強み」の軸を太くしていかなければと思う。


じっくりと、自分がやりたいことを考える。海外だから遠隔だけど、企業インタビューのようなお仕事をもっとしたい。子どもとの生活のエッセイも書きたい。イラストの練習して、エッセイに自分のイラストを入れたい……

じっくり考えすぎると遅くなるぞ、手も動かせよと、私に言い聞かせながらまずは今日もnoteを書く。


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サトウ カエデ

ライター。ニュージーランドで暮らしてます。夫・子ども一人。『かわいい娘の話をします』のマガジンで育児の話を。ほかには、海外生活や夫婦の関わり、働き方や生き方について。 お仕事のご依頼はTwitter・DMから。
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