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タイトルが肝心

タイトルにひかれたnoteを読むようにしている。

タイトルにひかれるって、なんだ。なんとなく、ピンとくるもの。

ライターをしていると、「タイトルのつけかた」みたいな話を聞く。Webの世界は検索する人の心の中とキーワードの一致がキモな仕組みだから、タイトルにどんな言葉をつけるのか、とっても重要だ。いや、はりきって専門家みたいなことを言ったけど、重要らしいですよ、というのが正直な表現。

私自身は、タイトルのつけ方がうまいとも下手とも思っていない。

このタイトルすごくいいですね!と大絶賛されたこともないし、これじゃあ話になりませんね…と辛らつに指摘されたこともないからだ。

ただ、自分のnoteにつけたタイトルは、ぜんぶ気に入っている。

一目みてひかれるタイトルは、言語化がうまいともいえるのかもしれない。

言語化ってエネルギーを使う。

言葉をたくさん知っていて、語彙数が豊富な人が言語化がうまいとは限らない。どちらかというと、脳と心がつながっていて、いま感じている感情の正体がなんなのか、突き止めていこうとする人の発する言葉が、たくさんの人に届くのかなと思う。

そういった意味で、脳と心と体が直結している子どもは、たとえ言葉を持たなくとも、まぶしい。

Twitterを眺めていたら、「世界は全部ネコでできている」という言葉が流れてきた。

一瞬コネの話かなと思って、もう一度よく見てみたらネコと書いてある。おお、なんだろうその世界は。とてつもなく楽しそうだ。迷わず文字をクリックした。それが、ふみぐら社さんのだったということもある。

ふみぐら社さんの文章には、noteではじめて出会った。自己紹介のところに、「村暮らしのライター/エディター Editing and Book Writing/」とある。

毎日更新されるnoteに、日常の一コマや一瞬みたいなものを切り取っていて、その言葉が好きなのでつい見に行ってしまう。

このnoteの、桜を表現するあたりとか、いつもの街でふと見つけた満開の桜の木を照らす春の光と、きゅっと自転車のブレーキをかけて立ち止まったときの静かな時間、みたいなのを思い出させてくれて、すごく好きである。

そのふみぐら社さんが書いた、全部ネコでできている世界ってどんなんなんだ。言葉を目で追いながら、ちょっとわくわくした。うんうん、読み進める。



うん、コネの話だった。あ、最後にネコって書いてある。そうですよね、私も世界がネコでできているほうが、平和だと思います。


タイトルと想像した中身が違ってがっかりした、ということを言いたいわけじゃない。「わー全部ネコだって。わくわく」と期待を抱いた自分の勘違いに、笑えてしまっただけで。

全部ネコでできた世界ってどんなのかなあと、いまだ気になっているだけ。

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